首謀者
いつも読んで頂き、誠にありがとうございます!
執筆終わりました。
楽しんで頂けたなら幸いです。
「ふふ、皆さん、お疲れ様でした。」
「あはは、御疲れ様でした!」
「見てたで、君ら。あはは、笑いを取るならもっと突っ込むんやで?」
ルイス達三人からの感想を聞いてヘイム君が青筋を立てている。
「っく、シルビィの奴が!」
「アンタがへっぽこなのが悪いのよ!」
「まあまあ、皆さんも本当にお疲れ様でした。」
「「「御疲れ様でしたー!」」」
「この後はどうなっているの?」
「ああ、皆。この後は社交界に関係ある物しか参加しなくてよい。私もサボるのでな。」
「セリスさんがサボっちゃうんですか?」
「もちろんだ、この後は旦那様主催のばーべっきゅう大会だぞ?」
「皆も呼ばれているでしょう?」
「「「呼ばれてます!!!」」」
「うむ、開催は十八時からだからな。遅れる事の無いように!」
「「「はーい!」」」
『師匠、例の件、片付けてきます。』
『慎重にの。』
『では、後程。』
【では、時間になったらまた会いましょう!】
「「「はーい!」」」
【ルイス、ノモスの所へ行ってくるよ。セリスはディアナとの鍛錬を忘れないようにね!】
「旦那様、昼食は?」
【特製の冷麺を作ってあるから二人で食べてね!】
「かしこまりました。」
「セリス、兄貴は?」
「二人で鍛錬をしておけと言い残して・・・行ってしまわれた。」
「今日はあの服を着なくて良いかな?」
「左様ですわね。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【やあ、お待たせ、ノモス。】
「待っていたよ、アーサー。早速だが見てくれ。」
【急ぐほどヤバいの?言いたい事があるんだけれど。】
「ああ、やつらは君の言う通りにテラサンを軍事利用しようとしていたんだ。ここをみて、いや最初からの方が良いな。」
【陛下には伝えてあるの?】
「バウマンを使いに出した。内容が内容だったのでな。奴にはまだ気付かれていない。呑気な物だよ。」
【足元の火が見えてないっていう事?】
「蛇だから鈍感なのかは分からんがね。」
ドアを開け書斎に入る。
「アーサー様。ポーション助かりましたわ。」
【ファリスさんも御苦労様。それで精査は終わったって事で良いのかな?】
「そうだ、君の言う通りだった、アーサー。」
「まずは・・・ここから行きましょうか。」
لن نسامحهم. هؤلاء الناس الذين ينتهي بهم الأمر بشكل غير عادل المال!
(我々はあの人間どもを許さない。不当に金を巻き上げるあの人族どもは!)
لقد أخذ المال ظلما اليوم. دون دفع ثمنها. لا أستطيع تحمل ذلك بعد الآن.
(今日も不当に金を持って行かれた。対価を払わずにだ。もう我慢する事は出来ない。)
يبدو أنه ليس لدينا خيار سوى تنفيذ خطة X التي كنا نفكر فيها لفترة طويلة.
(前々から考えていたエックス計画を行うしかないようだ。)
تتطلب هذه الخطة متسعا من الوقت للبحث ، لكن الوقت ينفد. هناك حد لصبرنا.
(この計画には十分な研究期間が必要であるがもう時間はない。我々の我慢にも限界がある。)
دعونا نحصل على هؤلاء الناس ، ذلك البلد ، مع هذه الخطة!
(この計画であの人間どもを、あの国を手に入れてやろうではないか!)
حاولت التحدث إلى القبائل الأخرى، لكنني لم أحصل على إجابة جيدة.
(他の部族に相談してみたが良い返事は貰えなかった。)
على ما يبدو ، ليس لدينا خيار سوى القيام بذلك بمفردنا. ولكن حتى لو كان هناك خطر ضئيل من القيام بذلك!
(どうやら、我々だけでやるしかないようだ。だが、やって見せる、多少の危険があろうとも!)
「どう思う?」
【最初の方が気になるね、不当に金を巻き上げる人族って所かな。】
「それについてはグレイを使わせて調べてもらっている。何かあれば知らせてくれるだろう。」
【エックス計画?これ、ファリスさんの脚色ですか?】
「アーサー様、こう書かれているのですよ。断じて私の翻訳のせいではありません!」
【この時点で国を手に入れてやろうってなっているよね。】
「そうだ、翻意ありだ。」
【もう一度考えよう。何か不当な事があってエックス計画を発動して国を手に入れる。ここに書かれている事には間違いないが問題は動機だ。】
「そうだな、動機として考えられるのは、この部分だな。不当に金を持って行かれる、だが、帝国はこんな事をやっていない。」
【そうだね、やっていたら大問題だ。それに今の皇帝陛下がやるとは思えない。】
「アーサーの意見に同意する。」
「同じくですわ。」
【続きを読もうか。】
خطتنا تعمل. اتضح أن وسائل اتصال تيراسان ليست سليمة. اتضح أنهم كانوا يتحدثون مع بعضهم البعض بطريقة توارد خواطر. إنها خطوة إلى الأمام.
(我々の計画は上手く行っている。テラサンの通信手段が音ではないと分かった。奴らは何かテレパシーのような物で会話している事が分かった。一歩前進だ。)
ككائن ثانوي ، لا يبدو أن هذا التخاطر يمر فقط بالرصاص. سيكون هذا مفيدا عندما تضطر إلى الحجر الصحي.
(二次的な物として、このテレパシーは鉛だけを通さないようだ。これは隔離する事がある時に役立つだろう。)
لقد كان صراعا ، لكن جدار العزل اكتمل. الآن يمكنك القيام بتجربة. السؤال هو ، أين الأم؟ ليس لدينا طريقة للعثور عليهم.
(苦労したが隔離壁が完成した。これで実験が出来る。問題はマザーが何処にいるのかと言う事だ。我々には探す手段が無い。)
تعرضت قبيلة دلما ، التي كانت معادية ، لهجوم من قبل تيراسان. نجحنا في القبض على بعضها. قد يعطيك هذا فكرة عن موقع التخاطر.
(敵対していたデルマの部族がテラサンに襲われた。そのうちの何匹かを捕獲する事に成功した。これでテレパシーの位置が分かるかもしれない。)
سنمضي قدما في البحث. من أجل الانتقام من هؤلاء البشر ، هذه المرة لتكون في وضع يسمح لها بسرقتهم.
(我々は研究を進める。あの人間達に復讐する為に、今度は奪う立場になる為に。)
【これは単なる研究成果の進捗って言う感じかな?】
「左様ですわね。文字を見る限り焦っているようには見えませんわ。」
「そうだな、ここからどうなるかだな。」
【続きを読もう。】
تم إبادة قبيلة دلما. هذا عندما رأينا ذلك. حيث كان تيراسان في القيادة ، كان لدى تيراسان حراس أقوياء ولم يتمكنوا من الاقتراب. ولكن تم عرضي. أطلقنا عليها اسم "أميرة".
デルマの部族が全滅した。この時我々は見たのだ。指揮を執っているテラサンがいる所を、このテラサンには強力な護衛がいて近づく事も出来なかった。だが見せてもらった。我々はそのテラサンを『アミーラ』と名付けた。
لقد رأيت ساحة المعركة ، وكانت تكتيكات أميرة ساحقة. إذا تمكنا من التقاط هذه أميرة بمفردها ، فسيتخذ بحثنا بضع خطوات إلى الأمام.
(戦場を見ていたがアミーラの戦術は圧倒的だった。このアミーラだけでも捕らえる事が出来れば、我々の研究は数歩進むであろう。)
لكنها لم تنجح بهذه الطريقة. كنا نستكشفنا أميرة.
(だがそうは上手く進まなかった。我々はアミーラに探られていたのだと言う事に。)
بفضل أميرة، تعلمت شيئا. إذا كان هناك هزة أرضية بالقرب من أميرة ، فهذا يعني أن الأم تتمركز هناك.
(アミーラのおかげで分かった事がある。アミーラのいる近くで地揺れが起きればそこを中心としてマザーがいるのだと言う事だ。)
هناك شيء آخر تعلمته. انها عن الأم. هاجمت الأم قبيلة دلما ، التي كان عددها أكثر منا. هذا يعني أن الأم ستنتقل إلى الشخص الذي به المزيد من الفرائس. هذا شيء جيد. يمكنك أن تطلب منهم بناء أرض تغذية للأم تحت ستار التعزيزات.
(もう一つ分かった事がある。それはマザーの事だ。マザーは我々よりも多いデルマの部族を襲った。と言う事は獲物の多い方にマザーは移動する。これは良い事だ。奴らに援軍と称してマザーの餌場を作ってもらえばいいのだから。)
من المرجح أن يركز البحث على التخاطر.
(研究はテレパシーの事に集中しそうだ。)
【うーん、これで確定のような気がするなぁ。ここの「奴らに援軍と称してマザーの餌場を作ってもらえばいいのだから」、これは決定的でしょう?】
「そうだ、これでアーサーの言っていた不自然なまでに焦っていた事に真実味が出て来る。」
「左様ですわね、アミーラの事もここで暴露していますしね。」
【これだけでも冷や汗ものだと思うけれど?】
「まあ、最後の大番狂わせも御覧じろだ。」
واصلت بحثي ، لكنني أصبحت قلقا من وجود الكثير من الناس في قبيلتي. وهذا القلق أصابنا. مع هزة أرضية ضخمة.
(研究を続けていたが我が部族が多いのだと言う事が心配になって来た。そしてその心配は我らを襲った。巨大な地揺れとともに。)
أولا ، هاجمنا المحاربون والطائرات بدون طيار. وهاجمنا المنتقم منهكا. استغرق الأمر بضعة فرسان لدفن المنتقم. إذا واصلنا على هذا النحو ، فسوف يتم إبادتنا. إذا استمر هذا ...
(まずはウォーリアーとドローンの襲撃が我らを襲った。そして疲れ切った我らをアヴェンジャーが襲ったのだ。精兵のナイトでもアヴェンジャーを葬るのには数がいった。このままでは我らは全滅してしまうだろう。このままでは・・・。)
أرسل رسولا ليطلب من الجنس البشري تعزيزات لتجنب الإبادة الكاملة. طلب أكبر عدد ممكن من الأعداد ، ووضع ساحة المعركة في سهل أراهوني ، حيث ستكون الأم. الآن ، إذا دخلوا مناطق إطعام الأم ، فسوف نخلص.
(全滅を回避する為に人族に援軍を頼む使者をたたせた。なるべく多くの数を頼むように、そして、戦場はマザーがいるであろうアラフニ平野に設定した。これでマザーの餌場に奴らが入れば我らは救われる。)
بعد ثلاثة أيام من القتال العنيف ، تعرضوا أخيرا للهجوم عند مدخل قاعدتنا. إذا واصلنا على هذا النحو ، فسوف يتم إبادتنا.
(そして奮戦する事三日、ついに我らの拠点の入り口まで攻め込まれてしまった。このままでは我らは全滅してしまうだろう。)
【ここまでは俺の知らない所だね。って、この後の事も御丁寧に日記にしているの?】
「ええ、しておりますね。それで、注目したいのはテラサンの誘導が出来るようになった事です。調べなければ分かりませんがテレパシーの件までもう一歩だったかもしれませんね。」
「やりすぎたんだよ。脅威を警戒せずにずっと研究していたんだ。こうなる事も見えていただろうに・・・。」
【・・・続き行こうか。】
هه ، وصلت تعزيزات من الجنس البشري. يبدو أنهم أقاموا بحماقة معسكرا في سهل أراهوني. إنه أمر غبي حقا. كوهاهاها!
(ふふふ、人族の援軍が来た。愚かにもアラフニ平野に陣を構えたようだ。本当に愚かだ。クハハハ!)
كما هو متوقع ، هاجمهم سرب من تيراسان. فهاهاهاها! هذه هي نهاية الجنس البشري!
(予想通りテラサンの群れが奴らに襲い掛かった。フハハハ!人族もこれで終わりだ!)
قبيلتي ستكون على ما يرام لفترة من الوقت. المشكلة هي أنني آمل ألا تهاجمني العشيرة. حسنا ، حتى ذلك الحين ، سيكون من الجيد الاعتماد على الأشخاص الأغبياء.
(しばらくは我が部族は大丈夫であろう。問題なのは同族が攻めてくる事にならなければ良いのだが・・・。まあ、その時も愚かな人族に頼れば良い事だろう。)
إنه أمر مضحك ، يتم طرد القطيع بقيادة أميرة. لماذا؟ هل يوجد مثل هذا الشخص القوي في الجنس البشري؟
(おかしい、アミーラ率いる群れが駆逐されている。何故だ?人族にそれほどの強者がいるのか?)
كان هناك ، التنين هو إلهنا يساعدك! أتساءل عما إذا كان هناك شيء من هذا القبيل! ماذا بحق الجحيم هو الجنس البشري؟!
(いた、龍を我らが神が力を貸している!そんな事があるのだろうか!人族とは一体!?)
يمر ضوء مبهر غرب الحصن. ربما تنطوي على تيراسان. الآن أصبح التهديد جنسا بشريا يقصد به أن يكون محاصرا. لم يتم حسابها. ماذا نفعل؟
(まばゆい光が砦の西を通過する。おそらくテラサンを巻き込んで。これで脅威は罠にはめたつもりの人族となった。計算外だ。どうする?)
إذا حدث هذا ، فلن يكون لدينا خيار سوى التظاهر بأنه لم يحدث أبدا. يأمر غابي بحرق نتائج بحثه حتى الآن ، ويقف كمبعوث بنفسه. لا بد لي من تغطية هذا.
(こうなれば無かった事にするしかないであろう。これまでの研究成果をガビーに燃やす事を指示して自ら使者に立つ。この事を隠蔽せねば・・・。)
【上の二行で決まりじゃないか、これ以上の証拠はないでしょう?】
「そうだな、これだけでも十分な証拠になる。」
「証拠がはっきりと残っているのは間に合った証拠・・・それは良いのですがお粗末すぎて笑えません。」
「そうだな、ファリスの言う通り、わざと誘導しているのかとも思ったぞ。」
【その可能性はないんでしょう?】
「ここまで明確な悪意があるんですわよ?もう言い逃れは出来ませんわ。」
「それで、アーサーよ、その魔法の事は今度聞く事にしてだな。ここで考えが引っくり返っているんだ。笑えるだろう?まあ、その証拠はここにあるんだがな?」
【って言うか、証拠を残すのってどうなんだ?】
「えー、その後始末を任された、ガビーなるヤツが無能なのではないのでしょうか?」
【証拠を突きつけるのはノモスに任せるよ。俺は立ち会えれば十分だ。】
「そうだな、そうさせてもらおう。後は資料を纏めて陛下とともに奴に見せれば・・・。」
【やっとナーブさんの事に蹴りが付きそうだね。】
「後は最初の帝国の人物云々なんだが。これは分かり次第手を打とう。」
【こいつらが勘違いさせたって言うのもあるよね?】
「そうだな、だが勘違いだろうが帝国に甚大なる被害を与えたのは本当だ。これは容認出来ない。」
「それでは私はこれで。徹夜は美容に悪いですわ。」
【ご苦労様です、ファリスさん。ありがとうございました。】
「御苦労、ファリス。」
「では、失礼致しますわ。」
【ファリスさん、添い寝はいりますか?】
「せっかくですけれど、お嫁様方を敵にしたくはありませんの。」
パタン
そう言うと彼女はドアから出て行った。
「さて、アーサー。それではこちらは証拠がそろい次第、陛下のもとへ行くぞ。」
【あいよ!それで例の集まり、バーベキューを今夜行う事にしたんだ。】
「ばーべきゅーって言うのは何なんだよ?」
【ああ、売れると思われる品を何個か出すから良かったらそれも検討してくれるかな?】
「ああ、もちろんだ、アーサー!」
そう言うとバウマンさんとグレイさんの返事を待つ事にした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
しばらくするとバウマンさんが戻って来た。
コンコン
「入ってくれ。」
「会頭、戻りました。おお、アーサー様、こたびの件、帝国臣民として礼を。」
【いえいえ、俺も無関係ではありませんからね。】
「御苦労、早速だが陛下はどうだった?」
「ナーブの資料を見せました、憤りを見せましたが現在は平静を装っておいでです。それで、グレイは?」
「まだ、時間がかかっているな。おおよそだが、最近羽振りの良い『ブリャツィコ』辺りだろうと踏んでいるんだがな。」
「左様ですな、実績のないのにあの金のありよう。魔法の壷でもないかぎりああはなりませんからな。」
「グレイ次第で話を始めよう。」
【そう言えば、ノモス。社交界は良いの?】
「良いんだ、おべっかばかりの貴族に嫌気がさしていたところさ。陛下の許可も取ってある。お前との商談だってな。」
【おやまあ、陛下、悪いやつがここにいますよー?】
「それで、どうなんだよ。」
【どうとは?】
「もったい付けるなよ、売れそうな商品なんだろう?気になるじゃないか。」
「ほう、気になりますな、アーサー殿。」
【現物を見て判断してくれよ。それまでの御愉しみと言う奴でさ。】
「むう、気になって仕方がないじゃないか。」
「じゃあ、一つは陛下との話し合いの中で見せよう。」
「ほう、と言うと食べ物ではありませんな。飲み物ですかな?」
【バウマンさん、正解!正解者にはレシピを進呈致します!】
「っく、まあい」
コンコン
「入ってくれ。」
「ボス、失礼。」
「グレイの配下のガスコーニュだったか?」
「左様で、ブリャツィコを問い詰めた所襲い掛かって来たので制圧致しました。出てきた資料がこれです。」
そう言うとその男、ガスコーニュはバウマンさんに資料を渡した。
ノモスでないと言う事はそう言う資料って事かね?
「会頭、目立った商売をしていないのに、決算が随分と割り増しですな。これは酷い、四倍は割り増しです。」
「で、頭からなんですが「馬鹿から金を手に入れた」と言っていると伝えろと。」
「決定だな、初めに出て来るあの人族はブリャツィコのグループで間違いないだろう。憲兵隊に連絡して身柄を抑えてあるな?」
「もちろんでさあ、重要参考人だから逃すなって、「イベリコ」の馬鹿が張り切りやがって店は改装が必要ですがね。」
「それはいい、良くやってくれたと伝えてくれ。」
「へい、ではこれで。」
「御苦労、皆で飲んでくれ。帝国からゴミがいなくなる祝いだ。」
そう言ってノモスが皮袋を渡す。
「こ、こんなに!いいんですか!?」
「労働には対価が必要だろう、たまにの報奨だ。」
「ありがてえ、いや、ありがとうございます。」
「では、頼んだ。」
「へい!」
そう言うとガスコーニュと呼ばれた男は上機嫌で部屋から出て行った。
「さて、証拠はそろった。行こうか。」
【ノモス、一応武装はさせておいてくれ。】
「どうしてだ?」
「会頭、魔法対策です。オフディアンは秘薬なしで魔法が使える種族ですぞ。」
「そうか、何かあったら頼むぞ、アーサー。」
こうして、話し合いをする為に陛下のもとへと向かう。
ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます!
まずは、いつものから!
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皆様に感謝を!
さて、第三幕はフィナーレを迎える事が出来るのか?
それでは 次話 詰問(仮 で、お会い致しましょう。
御疲れ様でした!