伝統の方法
いつも読んで下さって、誠にありがとうございます!
執筆が終わりました。
楽しんで頂ければ幸いです。
ルイスと共に港へ向かう。
水揚げされてであろう鮮魚を求めてだ。
夜は皆に美味い物を食わせてやろう。
そう思って来たのだが、午後の便の美味しい所はほとんど買われてしまったらしい。
仕方が無く残りを見ていたのだが、お?
【済みません、この魚はどうするんですか?】
「ああ、買い手が無いんで廃棄するんだよ。シビなんて誰も買わないからね。」
【じゃあ、俺が買いますよ。】
「坊ちゃん、氷冷庫でも持って来てるんですか?」
【いや、バックパックがあるんですよ。】
「ふむ・・・それなら、値段はこのぐらいでどうだい?」
【買い手がいないんですよね?】
「じゃあ、これでどうだ?」
【買い手が付くのに思いきりが足りないよね、そう思うでしょう、ルイス?】
「そ、そうね。って、ちょっと!」
ズルズルと引きずられて行く。
『鮪よね、アレ?』
『そうだよ、しかも外洋の特別美味しいヤツだよ。別名海の黒ダイヤ。』
『そ、そんなに美味しいのね?でも、金貨一枚ってどうなのかしら!?』
『もうちょっと安く出来ると思うんだよね。』
『ちょっと、ど、どのぐらいに値切るつもりなの?』
『小金貨五枚ぐらい。』
『値引きしすぎじゃないのかしら?』
『だってあのままだと捨てられるんだよ?もったいないじゃないか!』
『駄目でも良いの?』
『駄目で元々だよ・・・ルイスやってみる?』
『わ、分かったわ!』
『任せたよ。』
そう言うとルイスが代わりに値切り始める。
「ねえ、捨てるぐらいなら思い切って値段が付くようにしてみない?」
「んー、奥さん。乗組員の給金分はかかっているんだ。それなりの値段じゃないと売れないぜ?」
「そうね・・・見た所大きすぎるのも減点かしら。」
ルイスさん、強気ですな。
多分100kgはありそうな黒い鮪だから日本だと数百万の値段がついてもおかしくはないだろうな。
さて、ルイス様のお手並み拝見ですな。
「奥さん、知ってて言っているのかい?大魚ほど大味になっちまうんだよ。だから割り引いても金貨一枚だ。」
「大味になると言う事は人気は無いのじゃないかしら?」
「そうだがね、大体シビを買おうって客がアンタらぐらいな物さ。」
「だったら小金貨三枚ではどうかしら?」
おもいきったねぇ。
でもそれでは売ってくれないだろうね。
「奥さん、良いかい?何度も言っているが乗組員の給金を払わないといけねえんだよ。そんな値段じゃぁ売れないぜ?」
「良いかしら?捨てるはずだった物が小金貨三枚になるのよ?これは考えるべきではないのかしら?」
「それを言われると弱いな。分かった小金貨八枚でどうだい?」
「小金貨四枚ね。捨てるつもりなのでしょう?」
ルイスさんは引かないつもりだ。
「小金貨七枚。これでどうだ?」
「このままだと乗組員の給金も出ないのではなくて?」
「・・・小金貨六枚、これ以上は厳しいぜ?」
うん、良い所だろう。
「小金貨五枚でお願いするわ。」
「奥さん、そもそもこんなもん買ってどうするんだよ?」
「それは秘密よ?それともその情報で更に値引いてくれるのかしら?」
「負けたよ、小金貨五枚だ。持って行きな。」
ルイスさんが「どうだ!」っていう目で俺を見ているぞ。
良い仕事をしたね、ルイス。
さすがにやりすぎたかなと思ったので捌くのは自分で行う。
作っておいた軍手と大き目の出刃包丁を取り出す。
胸ビレの付け根の硬い皮の部分をそぎ頭の付け根から腹ビレまで包丁を入れる。
ヒレに付いている硬い皮の部分を切り落とす事で筋切りの時に包丁が入れやすくなるからだ。
その巨体を苦も無くひっくり返すと反対側も同じように包丁を入れる。
そのままヒレに沿って包丁を入れ、頭を切り離す。
まずは腹から行く。
何でかって?
傷みやすいからだよ。
腹を開いて内臓を取り出す。
内臓を取り設備を借りて水で血を洗い流す。
大体の血抜きが終わったら今度は背ビレを剥ぎ取る。
背ビレに沿って両サイドに切り込みを入れて剥ぎ取る。
背ビレ周りの皮はとても硬いから初めに取っておくと良いぞ!
次は節に卸す。
腹ビレに沿って切れ目を入れて中骨に当たるまで包丁を入れる。
今度は反対。
背側は背びれに沿って切れ目を入れ、中骨に当たるまで包丁を入れる。
ここまで出来たら尾の付け根に切れ目を入れる。
次に頭の方から中骨に沿って包丁を入れ、男節と呼ばれる部位を切り取る。
今度は尾の方から中骨に沿って包丁を入れ女節と呼ばれる部位を切り離す。
背ビレの下から包丁を入れて刃を骨にそわせて切る。
次は腹ビレの下から包丁を入れ骨にそわせて切って行く。
尾を持ち上げるような感じで中骨と身を切り離す。
男節と女節に切り分ける。
肌骨をすき取る。
その間にルイスに手伝ってもらい骨に付いた身をスプーンでこそぎ取ってもらう。
そこはネギトロで使うのよねー。
美味しいからね。
次に血合いを取り除く。
ふう、まだあるからね、ルイスにも頑張ってもらおう。
次は皮をひく。
身と皮の間に包丁を入れ滑らせるようにする。
皮に付いた身も同じようにスプーンで取ってもらう。
うん、綺麗な身になったね。
さすがのスキル様。
漁師さんがびっくりしてるよ。
最後に柵作りをする。
皆大好きの大トロとか中トロとかをここで分けるんだぜ?
柵を分けたら鉄のトレーに入れてバックパックへ放り込む。
次は頭だね。
頭の上部から目まで切り込みを入れる。
まずは頬肉を皮ごと切り離す。
頬肉は鮮度が命だからね。
手早く作業する。
頬肉は筋が多いので、俺の好みは焼いて食べるのが一番だね。
酒と合います。
反対側も同様に切り取る。
次はカマ肉を分離する。
ここも焼いて食べるのがお勧め。
煮付けも良いんだけれどね。
見てよ、この霜降り具合。
肉よりすごくない?
次は頭肉。
頭の真ん中に切り込みを入れ、それにそって包丁の側面で外側に押し出すように外して行く。
もちろん反対側もね。
頭骨の刺身・・・想像しただけでよだれが出そうだ。
本当は目玉も食べれるのだけれど・・・ルイスさんが嫌そうな目で見ていたので断念。
煮付けにすると美味しいんだけどね。
顎肉もあるんだけれど処理の仕方が分からないので断念。
頬肉を皮からはがして一通り終了。
皮は捨てて骨と頭は出汁を取るのに使うので取っておく。
全部バックパック様行き。
「旦那さん、漁師なのかい?それとも料理人か?」
【どちらでもありませんよ?】
本業は鍛冶師です。
・・・もう挑発には乗らないぞ?
「旦那がこんだけ包丁が上手いんだ、奥さんはもっと凄いんだろう?」
【もちろんですよ。ぐおっ!?】
ルイスさん、お尻を抓るのはやめて下さい。
「若旦那、奥さん。また来てくれよ!」
「【また来ますね!】」
そう言って支払いを済ませると港を後にする。
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今度は肉だ。
ディアナとも約束したからね。
「若旦那、すぐに使うのかい?少し置いといた方が熟成して美味いぞ?」
【あー、しまったなあ、それがあった。とりあえず二日後に美味しく食べられる物を「ココ」に運んでくれるかな?】
「ココって・・・プルスィオス商会の港じゃないか?」
【ああ、そこで必要になるんだよ。頼めるかい?】
「分かりましたよ、若旦那はもしかして商会につながりがある人なのかい?」
【会頭とは友達をやらせてもらっている。】
「何だよ、そういう事は先に言わないと損するぜ、旦那様。」
なんか値引きしてくれた。
それに若旦那から旦那様にパワーアップしたぞ?
ルイスさんは機嫌が直ったのだろうか?
ニコニコしているな。
料金を支払い、配達を頼むとルイスに話しかける。
【ルイス、楽しいね。】
「ええ、でも・・・。」
【何を気にしてるのさ?】
「私・・・フェイさんに謝らないと・・・。」
【謝る理由があるの?】
「ええ、酷い事を言っちゃったの。」
【それが気付けたんだ、それでこそ俺の好きなルイスだよ。】
「何であんな事を言ってしまったのかしら・・・恥ずかしいわ。」
【じゃあ、仲直りしてもらいましょうか。ルイス、いつもの厨房で待っててね。】
「分かったけれど、どうして?」
【フェイ達を連れて行くよ。食事をしながらだけれど、ちゃんと謝るんだよ?】
「・・・うん、ごめんなさいね。」
嫁さんの喧嘩らしいからね。
とことん、話し合って頂きましょうか!
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時間を決めるとルイスは厨房へと向かっていった。
さあ、日本には伝統の仲直りの方法があるんだぜ。
それを使わせて頂きましょうか?
コンコン
「あ、ヘファ師匠!待っていたんですよ、ちょっとこちらに!」
サーラに引っ張られて廊下の隅に。
「ヘファイストス様達が出て行った後にルイスさんとフェイさんが喧嘩をしてしまって!」
【うん、大体は聞いたよ。】
「良かった、今日一日、フェイさんも元気が無くって。戻って来て、それを見たセリスさんも元気が無くって、どうしたらよろしいでしょうか?」
【それでさ、皆の不満をさ、聞くよ。それでね、嫁さんだけを食事会に招待したいんだよね。】
「食事会ですか?」
【そう、そこでたまっている物を出してもらおうかなってさ。】
「そんなもので、上手く行くんですか?」
【大体は上手く行くよ、駄目だったら俺が何とかしよう。】
「出来るのなら最初からした方が・・・。」
【こういうのは話し合うのが一番なんだよ。サーラだって言いたい事があるでしょう?】
「無い事はありませんが・・・でも上手く行くのでしょうか?」
【その為に頑張るのが旦那の務めだよ。】
「分かりましたー!期待しております、ヘファイストス様!」
サーラを伴って部屋に入る。
・・・黒い靄が見えますな。
特にフェイさん。
【ただいまー。】
「ああ、お帰りなさい、旦那様。」
「お帰り・・・坊ちゃん。」
するとセリスが近付いて来て囁いて来た。
『旦那様、サーラ殿から聞いたであろう?』
『ルイスとフェイの喧嘩の事でしょう?』
『そうだ、何とかならないものだろうか?フェイ殿がため息しかつかないのだ。部屋の空気が悪すぎる。』
『ま、まあ、何とかしてみましょう。』
『まかせたぞ、旦那様。』
するとサーラとセリスは自分のベッドに戻って行く。
【フェイ、気分がすぐれませんか?】
「聞いているだろう、坊ちゃん。ルイスの嬢ちゃんとの事をさ。」
【うん、聞いているよ。】
「それで、ウチは出て行けばいいのかい?」
【フェイ、ルイスを諭してくれたんでしょう、そんな事を言わないでくれるかな?】
「でもな、坊ちゃん。うちはいらんことまであの子にぶつけたんよ!」
【うん、ルイスも後悔しているからさ。それで、皆で食事をしよう。】
「食事・・・ルイスの嬢ちゃんもいるんやな?」
【うん、この際ね皆で話し合ってもらおうかなってさ。】
「分かった、で、何処に行けばいいのかねぇ?」
【皆もそのままで付いて来てくれるかな?】
「はい、行きます!」
「旦那様が来いというならば行くしかあるまい。」
【じゃあ、いつもの厨房へ行こうか。】
俺がそう言うと皆が肯く。
皆で部屋を出ていつもの厨房へ向かう。
厨房に入るとルイスが立っていた。
テーブルと椅子の支度はやってくれていたようだ。
「フェイさん・・・。」
「ルイスの嬢ちゃん・・・。」
「済みませんでした。」
一歩早くルイスが謝った。
「私は、貴女に嫉妬していたんです。それを当たってしまいました。本当に申し訳ありませんでした。」
ストレートに言ったな。
さて、フェイさんは・・・?
「ルイスの嬢ちゃん、ウチかて酷い事を言ったんだ。謝らないでおくれよ。言ったら止まらなくなってルイスの嬢ちゃんにぶつけてしもうた。ほんまに堪忍や・・・。」
「フェイさん、悪いのは私です。」
パンッ!
手を鳴らす。
【はい、それじゃあ、御飯を食べながら話をしようか?】
「「「は、はい。」」」
四人を席に座らせるとまずは冷えた酒を出す。
【まずは飲み物でも飲んで待っててくれるかな?すぐに作って来るよ。】
「では、私が注ごう。」
「セリスさん、二人が喧嘩していても何も出来なかった私の仕事です。」
「サーラさん、それは違うわ!」
「そうや、それならウチが一方的に殴ったんや・・・うちの仕事や!」
「良いですか、二人には話し合って頂きます。今日のところは私の仕事です。」
「・・・はい。」
「・・・なら、お任せするわぁ。」
「では・・・この女性の描かれているこの酒が良いだろう。銘柄は分からんがな。」
「はい、では注ぎますね!」
トクトクトク・・・
「あー・・・では、二人、いえ皆の仲直りに乾杯しましょう。」
「良いですね!」
「ふふ、良かろう。」
「任せるわ、セリスちゃん。」
「それでは、仲直りに!」
「「「カンパーイ!」」」
どうやら始まったようだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
まずは新鮮な刺身から行こうか。
【海鮮の刺身になります。新鮮ですので好みで山葵を付けてお召し上がり下さい。】
「なんや、悪いな、坊ちゃん。」
【嫁の為ならこの程度、存分に話し合って下さいね。】
「それでですよ、思ったんです!これは運命だと!」
「「「ないない。」」」
「ヘファイストス様、皆さんの反応が酷いです!」
楽しそうだな。
頑張ってくれ、サーラ。
「それでなんですけれど、フェイさんの事が頭から離れなくって!」
「ウチもやで!」
「フェイさん、ごめんなさいね。」
「ウチこそ、申し訳ない事を・・・。」
「じゃあ、これで、仲直りですね?」
「さあ、旦那様の料理も頂こう!」
良い顔になったじゃないか、ルイス、フェイ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【真鯛のカルパッチョです。】
「これ、懐かしいわね。あの時の料理よね?」
「「「あの時!?」」」
「これだから古い付き合いって言うのはですよー!」
「ああ、そうだな。旦那様ー!」
「ああ、坊ちゃんの自慢ならウチだってあるよ?」
「「「どんな事ですか!?」」」
「それはなー、あの時の顔がな、かわええのよー?」
「そうですよね、たしかに、もうギュって抱きしめたくなります!」
「確かに、ヘファイストス様はあの時の顔が可愛いです!」
「旦那様のあの時の勇ましい顔!あれこそが・・・!」
「いやいや、奥でいった時の顔が最高やで?」
・・・楽しそうだ。
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【鮪尽くしの御寿司でございます。】
「やっぱり、まぐろは御寿司よね!」
「うう、私がさいごなんですよ?分かりますか、セリスさん。」
「ああ、ほんとうにわるかったと思っている!だがな、あの時はな・・・。」
「それ、ウチも聞きたいわぁ。」
「そうです!あのときっていうのは!」
「おいしいですね!この寿司!」
「「「サーラさんはだまってて!!!」」」
「うう、みなさんのたいおうがわさびみたいにからいです!」
「それでな、あのときはぁ、だんなさまにこころうたれたのだー。」
まだまだ、もう少しですね。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【だし巻き卵とあら汁になります。】
「だからね、ルイスさんにはとくべつあつかいをするんです!」
「そうだ、だんなさまはなー!」
「そんなことないですよぉー、どれだけしんぱいさせるんだか!ヒック。」
「みんな、なかなかに酔うて来たなぁ。ウチも負けんでぇ!」
【お酒置いておきますね。】
「だんなさま、うめしゅおかわり!」
「うめしゅはわたしも・・・。」
「わたしもですよー!」
「じゃあ、ウチもー!」
【子樽ですけれど置いておきますね。】
もうそろそろかなぁ?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【茶碗蒸しでございます。】
「あっはっはっは!ちゃわんむしだってー!なんによーそれぇ!?」
「なんですか、ごふっ。むしたちゃわん?あはははははは!」
「みんな、よわいな!わたしはまだいけるぞ!?」
「まだまだやね、ヒック。でねー、こぞうじるのみたい!ってさー!」
「こぞうじるならのんでますよー!」
「まいにちのごとく、あはははは!」
「だんなさまは、はげしいからな!」
「さけがうまい!」
「「「あははははは!」」」
もういいかな?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【〆の杏仁豆腐でございます。】
「「「ぎゃははははは!」」」
「そうよ、あのときのかおなの!」
「うってですよー!かわいいー!」
「だんなさまはいじがわるいのだ!」
「べっとべとやでー!あはははは!」
「〆のあんにん・・・とうふう?」
「あはははは、るいすさんそれはどうふ?あれ・・・どうでもいいです!」
「くふふ、それでな、管理されて・・・管理・・・ぐふふ。」
「ウチもかんりされたいでぇ!?坊ちゃんのしものかんりぃ!」
「「「ぎゃはははは!」」」
もういいよね?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【・・・。】
皆は机に突っ伏していた。
「あな・・・た、ごめん・・・なさい・・・。」
「へふぁいすと・・・さま・・・。」
「だんさ・・・ま・・・もっと・・・かまう・・・ので・・・す。」
「ぼ・・・ちゃん・・・おおきに・・・なぁ・・・。」
ふう。
言いたい事は言えたかな?
たまにはこんな事も良いよね?
嫁さんに碌な事をしてないのが分かった。
今回の収穫。
これで仲直りは大丈夫だろう。
彼女達の鬱憤も晴れた・・・よね?
俺も明日からもやる事があるからね。
がんば・・・何か忘れている気がする?
何だろう?
あ!?
ディアナの事を忘れていた。
ごめんね、ディアナ。
待っているか分からなかったがルイス達を部屋に運んでベッドに寝かせると帰りに練兵場による。
いつもトレーニングをしている場所の木に手紙が張ってあった。
『・・・腹減ったぞ!兄貴のばっかやろおおおぉぉぉー!』
明日は御機嫌取らなきゃな。
ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます!
まずは、いつものから!
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大変に、励みになります!
皆様に感謝を!
三幕の切りどころが分からなくなって迷走中であります!
てへっ。
それでは 次話 儀式の準備(仮 で、お会い致しましょう。
今日のところは、お休みなさい!




