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ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第三幕 第四章:蜘蛛人族の脅威
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気功術

いつも読んで下さって、誠にありがとうございます!

執筆が終了致しました。

お楽しみ頂ければ幸いです。


「旦那様にルイス殿!?」


「あー、兄貴よぉ?」


「え、下着なの?なんなの、その恰好?」


「ルイス殿、この格好はですね、そ、そう!鍛錬に欠かせないと言う格好でありましてですな!」


「兄貴の趣味なんだよ。」


「やだ、ちょっと・・・ププッ。」


「ルイス殿!?」


「セリス、そりゃあ初めて見たらこうなるぞ?」


【さあ、今回も張り切って行きましょうか!】


「アハハ、笑わせるのが目的なのね!」


「ル、ルイス殿?」


「諦めろ、セリス。」


「っく、このような恥辱!?」


「恥ずかしいと思うから駄目なんだよ。」


「ま、まあ、良いですわ!」


「さあ、やるぜ、セリス。」


「はい!ディアナ。」


二人はペアストレッチをしだした。


「貴方、これは一体・・・?」


【伝統的な運動着、その名も体操服とブルマだっ!】


「何処の伝統なのよ!」


【良い突っ込みをありがとう、ルイスさん。それでだね、ルイスも体験してみない?】


「私に何をさせる気なの!」


【同じ格好をして運動をするだけだよ?】


「嫌よ!」


「ふふふ、ルイス殿。」


「ルイスの姉さん、諦めな。兄貴がああなっちまったら意地でも着替えさせられるぞ?」


「嫌あぁぁー!」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


【ではルイスさん、まずはストレッチだ。】


「私は何を・・・気が付いたらこの格好で・・・。」


【自由にして良いって言ったよね、ルイス?】


「んーっ、諦めが肝心ですぞ、ルイス殿!」


「んーぉ、そうだね。諦めが肝心だ。」


「き、気持ちよさそうね・・・。」


「んーっ、気持ちいですよ、ルイス殿!」


「んーぉ、そうだぜ、やってみれば分かるっすよ!」


【俺とペアストレッチをやってみよう。】


「ぺあすとれっち?」


【二人でやると効率が良いんだよ。】


「そうなのね?」


【んー、ってこう伸ばすんだよ。】


「んーぁ、伸びるわ・・・体が・・・気持ち良い。」


「・・・ハマりましたわね。」


「ああ、ハマったな。」


ストレッチをする事一時間半。


「あ、汗が・・・。」


【うん、普通はそうなると思うよ。二人はもとから運動しているから慣れているしね。】


「旦那様、長距離走ですね。」


「行って来るぜ、兄貴!」


【腕と、腿をあげるんですよ!】


「・・・体を動かすのがこんなに楽しいとは思わなかったわ。」


【楽しいでしょう?でも、水分補給はしておいてね。】


そう言ってルイスにスポーツドリンクもどきを渡す。


「うん。」



二人が戻って来るとルイスがタオルを、俺がスポーツドリンクもどきを渡す。

うん、ルイスにも良い傾向だね。


そして昼御飯。


ブロッコリーを一口大に切り、砂抜きアサリ、コーンと茹でる。

水気を切ったらコーンが粒々になるように包丁で切り取っておく。

フライパンでオリーブオイルを熱して千切りニンニクを炒める。

香りが出てきたら、ブロッコリー、アサリ、コーンをいれて酒と塩で味を調える。


ブロッコリーとあさりのスパゲッティの完成!


「旦那様、これは美味しそうですね。」


「量はともかくだが美味そうだ!」


「美味しそうね。」


【では、いただきます!】


「「「いただきます!」」」


「普通に美味しいわね。」


「ブロッコリーが意外に合いますわね。もっと水っぽい物かと・・・。」


「っく、これでもっと量があればなぁ。」


【ディアナさん、我慢ですよ。】


「わーってるって、兄貴!」


食べ終わると皆で挨拶だ。


「「「ごちそうさまでした!!!」」」


ディアナは食後にバナナを食べていた。


【ディアナさん、バナナは一日五本ですからね?】


「うっ、そ、そうなのかい?」


【・・・食べすぎましたね?】


「あ!ね、ねえ、兄貴。まさか晩飯が減るなんて事は!?」


【検討させて頂きますね。】


「ギャー!」


「ふふっ、貴方。ディアナさんが可哀そうよ?」


「そうだぞ、旦那様。せめて夕食は規定量をだな!」


「うう、二人ともありがとうよ!」


涙を流してありがとうを言う、ディアナ。


【はぁ、今回だけですからね?】


「ありがとうっす、兄貴!」


しばらくすると、セリスは着替えてから午後の軍務に戻って行った。


【さて、ディアナさん。午後の座学の時間ですよ?】


「うっす!」


「はーい!」


ルイスも座って聞くのかな?

・・・理解出来るのか不安だ。


【まずはこれを覚えましょう。その名も『気功術』です。】


「「きこうじゅつ?」」


【そうです、気功術には二つの功があります・・・っと、貴女は実戦型でしたね。ではこちらから行きましょうか。ディアナさん、この板を割って頂けますか?】


「おいおい、兄貴よぉ。こんな板なら木目通りに、普通に割れるぜ?」


【まあ、試してみて下さい。】


「まあ、良いけどよー。」


「じー・・・。」


【ルイスさんには厳しいから見ててね?】


「分かったわ!」


ルイス様の気合は十分のようだ。


【では。】


そう言って木目を縦にして板の横を持つ。


【硬気功!】


ブォンッ


「ん?何かやったのかい、兄貴?」


【気にせずに。さあ、どうぞ。】


そう言って板を持つ。


「へーい、行くぜ!・・・ッシ!」


割れて当然とでもいうようにディアナがジャブを出す。


ゴチ~ン!


「ぐあっ!?いってー!なんだその硬さは!鋼を殴ったのかと思ったぞ!」


ディアナが痛そうに手首を振っている。


【ディアナさん、これが気功術の『硬気功』です。】


「こうきこう・・・。」


【この気功術は自身の身を相手から守る守備力と相手を倒す攻撃力を向上させる事を身に着けられます。】


「凄え・・・凄えよ兄貴!」


【そしてディアナさん。貴女の鎧に関してですがドラゴンの皮を貫通する攻撃力を持つ敵等、そうやすやすとはいないでしょう。】


「でも、前回・・・出て来たんだ。」


【そうです、想定外の事があったとしてこの硬気功を習得していたとしたら?】


「更に固くなる・・・攻撃が効かねえ!?」


【そうです、気を絞る事でこのような事も出来ます。】


そう言うと鋼の相棒を取り出し柄を地面につける。

そして人差し指を剣先につけて地面を蹴る。


「え!?」


「兄貴!?」


そう、剣を支柱に指一本で逆立ちをして見せたのだ。


「こ、これを極めれば・・・。」


【そうです、ディアナさん。戦闘の組み立て次第では、不覚を取る事が少なくなるでしょう。】


「こうきこう、へへ、待ってろよ、極めてやるぜ!」


体勢を整えると剣をしまう。


「ねえ、貴方。もう一つのきこうじゅつ、は何なのかしら?」


「あ、そうだよ、兄貴!もう一つは何だい?」


【もう一つは『軟気功』です。】


「「なんきこう?」」


【こちらは硬気功とは対照的で、健康の為に使う気功術です。】


「健康の為なのね?」


【そうです、ルイス。】


「良いわね!」


フンス!


ルイス様の気合は十分なようだ。


「何だい、戦闘には役立たないのかい、兄貴?」


【ディアナさん、浅慮すぎます。格闘スキルとしてこの世界にある武術のうちの一つですよ?】


「・・・何かあるのかい?」


【基本的な考えは病気の予防や怪我の治癒能力の向上を目的としています。】


「健康的で良いねぇ。」


【ディアナさん、まだ納得がいっていないようですが極論を言えば怪我を治癒させる事が出来るのですよ?】


「何だって!?」


【まずは病気、これは免疫力を高めかかりにくくなります。】


「それで、次は?」


【次に怪我、気功術、軟気功の応用で簡単な傷ならば癒す事が出来ます。】


「それはどの程度の傷なんだい?」


【俺は骨折を直せますよ?】


「そこまで直せるのかい!?」


【更に言うと、これはを極めればレベル5の毒を治せます。】


「マジか!その力があれば・・・!」


【ディアナさん、ここで、何かに気付きませんか?】


「気付くって何・・・あれ?そう言えば・・・最近似たような事を?」


【気付きましたか?】


「あれ、あれだよ・・・練功だ!」


【正解です!】


「そうだよ、練功が大事って!」


【はい、入り口に立てましたね、おめでとう、ディアナさん。】


「んーぁ、おめでとう!」


・・・ルイス様はストレッチが気に入ったようだ。


「そっか、繋がっていたのか、そっか・・・。」


【はい、では練功の仕方から教えましょう。】


「うっす!兄貴!」


【繰り返しますが練功とは、全身を螺旋の動きでつなぎ、バネとして扱えるようになる複合スキルの事です。練功をする事で全身を脱力する事が出来ますので、無駄な力みが抜けるだけでなく、各所から『気』を生み出す事が出来ます。】


「うっす!」


【基本的な鍛錬ですが全身の筋肉や関節をほぐす、これがストレッチ。更に有酸素運動でピンク色の筋肉を付け、体のしなやかなバネを作り、そして集中スキルで高める事の出来る呼吸機能の強化、長距離走ですね。】


「成程、だから硬い筋肉だと駄目なんだな?」


【そうです、なのでピンク色の筋肉の中間筋が理想なのです。】


「まずは身体作りからかな・・・一緒に出来る集中スキルを上げれば。」


【そうですね、効率的ですね。】


「目標が見えて来たぜ!」


こうなるとこの子は強い。

あとは背中を押してあげるだけだ。


【でも、ディアナさん。やりすぎると駄目ですからね?】


「っぐ、わ、分かってるよ、兄貴!」


【それで、バナナは一日三本までとします。】


「ギャー!今でも凄えきついんだ、ルイスの姉さん、御慈悲を!」


「でも、この人の言う通りにすれば間違いはないのよね?」


「ぐはっ、最後の砦が!」


【諦めて下さいね。】


「っく、仕方がない。でもさ、兄貴よー。御褒美が欲しいな?」


【御褒美ですか?】


「ディアナさん、私が御飯を作ってあげるわっ!」


【待とうか、ルイス。ハムトーストは作れるように?】


「だ、大丈夫よ!女将さんが悶絶してくれたから!」


【それは駄目なやつでしょう!禁止です!】


「ルイスの姉さん、アタイに一体何を食べさせようと?」


【ディアナさんは何か食べたい物はありますか?】


「肉が腹いっぱい食べてえ!」


即答だった。


【ふむ、では肉をお約束しましょう。】


「やったぜ!愛してるぜ、兄貴!」


「むっ!」


ルイス様が御立腹にっ!


「あ、姉さん、落ち着いてくれよ、言葉のあやだよ、あや、ね?」


「それならば良いのだけれど・・・。」


何とか落ち着いてくれたようだ。


「【っほ。】」



着替え終わると元気に言って来る。


「兄貴、ありがとなっ!鍛錬しておくよ!」


【やりすぎは逆効果ですからね!】


「分かってるよ!」


そう言うとディアナは鍛錬に戻って行った。

念を押したので無理をする事は無いだろう。


「ディアナさん・・・楽しそうな顔をしていたわね。」


【ルイスだって負けてはいなかったと思うよ?・・・あの格好気に入ったの?】


「・・・いじわる。」


【さあ、次に行こう!】


そう言ってルイスの手を握ると次の場所へと向かう。

ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

大変に励みになります!

皆様に感謝を!

それでは 次話 伝統の方法(仮 で、お会い致しましょう!

御疲れ様でしたー!

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