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ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第三幕 第四章:蜘蛛人族の脅威
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マザーの守護者

いつも読んで下さって、誠にありがとうございます!

執筆終了です。

お楽しみ頂ければ幸いです。

俺は後方に位置する帝国軍に来ていた。


三騎士団の団長を集めてもらい、簡易ながら会議を行っている。


「成程な、婿殿は地下からの奇襲があると?」


【そうです、ここから先は未知の領域です。これまでもその未知の中をテラサンは奇襲をして来ました。警戒は怠らないようにするべきです。】


「ふむ、ヘファイストス殿。奇襲を逆手にとれないものだろうか?」


「ネーア団長の申す通りだ。逆手にとってしまえば恐れる事は無いであろう。」


【そこで策を提案致します。8thの魔法に地揺れを起こし、敵にダメージを与える魔法があります。それを使い、蜘蛛人族を地面の中から引っ張り出します。】


「「「おおっ・・・。」」」


【帝国軍におかれましては洞窟の壁の位置まで後退し防御陣形を形成。奇襲に備えて頂きます。】


「ふむ、それで逆手に取り逆撃する事が出来るか・・・。」


【パトリオティス将軍、地下の敵はウォーリアーとドローンの可能性が高いです。ここで殲滅させましょう。】


「皆はどうか?私は婿殿の言、もっともだと思う。これ以上奴らの好きにさせる事はあるまいよ?」


「同意見です、今までの逆をやって差し上げましょう!」


「パトリオティス将軍とネーア団長の言う通り!」


【では防御陣形を厚く引いて下さい。準備の整い次第魔法を使います。合図はランタンにて知らせて下さい。他にはありませんか?】


「婿殿、地揺れを起こして味方が生き埋めにはならぬか?」


【昨日の地揺れにも耐えている空洞です。アースクエイクの魔法で落盤する危険は少ないでしょう。】


「分かった。では作戦通りに!」


「各隊に伝えよ!壁際に防御陣形だ!」


「その後足元に注意すべし、とな!」


「「「っはっ!」」」


各地に伝令が飛んで行った。

マザーからの命令と俺達の行動、どっちが早いかな?


そんな事を考えていた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


敵の数が減って来た。


「ハアッ!」


ズバッ!


「ギシャアアアアァァ・・・。」


「団長、オーガの牙より報告です。敵の戦力を殲滅する事に成功。これより穴の奥に向かう。付いてこられよ、です。」


「さすがだな、アヴェンジャーごときでは彼らは止まらないのであろう、我々も負けていられないぞ!」


「はい、お姉様!」


「「はい、団長!!」」


「オーガの牙の後を付いて行く、地下からの奇襲は無いとは言え警戒を怠るなよ?」


「「「っはっ!」」」



「どうですか、アンナ、ルウさん?」


「アンナさん、おかしくありませんか?」


「んー、分裂したねー。」


「アンナ、ルウさん、状況を報告して下さいませ。」


「でっかい反応があるんだけど動かないのと動くのがあるんさー、動かないのがマザーで動くのは何だろう~?」


「私だけじゃなかったんですね、って、アンナさんこっちに!?」


「ジャスティン、撤退!全速力!」


「撤退です、殿は僕が致します!」


『シャギャアアアアァァァァーン!』


「んだ!?体が動かねえぞ!」


「動かないっす!」


「同じくっす!」


「ジャスティン様、動けません!」


「ア、アンナさん・・・!?」


「叡智様、身体に何かが!?」


「『束縛の咆哮』ですわ!耐性の無い皆さんが!」


「っく、戦うしかないようですね。ダン、僕と前衛です。アンナとラフィアは動けない新人さん達を守って下さい!」


「応よ、相棒!こんな時だけれど、ワクワクするな!」


「・・・ブレッシング・オール。」


「防御もお願いします!」


「・・・マス・ディフェンダー!」


「ジャスティンさん、俺も行けます!」


「アタシも平気みたいですねー。」


「では、タケゾウ君とファムさんは皆を守って下さい!」


「分かりました!」


「かしこまり~。」


「ジャスティン、来ますわっ!」


ザスッザスッ・・・ザスザスザスザス・・・


「シャギャアアアァァァー!!!」


十m程はあるだろう。

大きな蟷螂虫・・・男?


それが、僕達を襲う!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


各地でランタンが降られている。


では行きますかね。


【・・・8th フライ!】


空中に浮かび、その空洞の限界の高さまで上る。


【・・・8th アースクエイク!】


ドゴゴゴゴゴゴオオォォ・・・!


「「「揺れたぞ!」」」


「下を注視しろ!」


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・


「来るぞ!」


「「「下方注意!!!」」」


「「「シャギャアアアァァァ!?」」」


『ウォーリアーとドローンの反応が無いのは地面からの奇襲があると思った方がいいんさ~。』


アンナ、貴女の言った通りでしたよ。


「殲滅せよ!」


「全軍突撃!」


「ここで殲滅させてしまえ!」


「「「ウワアアアァァァー!!!」」


「「「シャギャアアァァァー!」」」


うん、ここから先の奇襲は無いだろう。

安心して進めるね。

・・・思った以上に敵の数が多い。

この数に奇襲されてたらと思うとゾっとするね。


【さあ、援護をしませんとね・・・霊媒魔法 5th アイシクル・ウィザー!】


カキッ!


パキッ!


【さあ、ここからですよ!】


「「「おおっ!!!」」」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「ん?戦気じゃな。」


「剣聖様?」


「この先で、オーガの牙が戦っておるな。」


「急いだ方がよろしいか?」


「小童どもがいるからな、急いだ方が良いだろうな。」


「駆け足、進め!」


「「「はいっ!」」」



「っふ!」


ギャリイイィィ・・・


「むっ!?」


鎌の軌道に翻弄される。


ギンッ!


「どりゃあっ!」


ザカザカザカッ!


ブン!


そのダンの攻撃は空振りする。


「っち、何だあの動きは!」


「慣れるまではこのままで行きましょう。」


「ああ、アンナ!後ろは大丈夫なんだな?」


「セリスさん達が近付いて来るのさー!」


「むぅ、それまでには倒したいところ・・・だがな!」


「ええ、ですが鎌の軌道は独特ですよ?」


「相棒、俺達なら出来る!」


「っふ、ではやりましょうか!」


前方に踏み込む。


「シャギャアアアァァァー!」


「っふん!」


ガギンッ!


盾で鎌を受け止める。

もう一方の鎌を剣で抑えるとダンが切り込む。


「おりゃあっ!」


ザグッ!


「っしゃあっ!」


その一撃は見事に足を一本弾き飛ばした。


「どうだ!蟷螂野郎!」


「ギャシャアアァァァ!」


「怒っているようですよ、相棒。」


「っへ、来やがれ!」


シュン!


ギッ!


もう一方の鎌が来ない!


「ダン、罠です!」


「んぉっ!?」


「シャギャアアァァァー!」


「勝負だ!」


鎌とダンのツヴァイハンダーが交差する。


ザグッ!


シュンシュン・・・ズドッ!


どうやらダンの勝ちのようだ。

その右手に当たる鎌を斬り飛ばした。


「あっぶねえな!」


「ですが、攻撃の一手を封じました。好機です!」


「応!」


「「「こちらです!」」」


「シャギャアァァ!?」


よし、挑発スキルはかかった!


ギンッ!


ガギンッ!


滅茶苦茶に鎌を振り回してくる。

だが攻撃の手段が一手になったので余裕で捌けますね!


「ドルァアアアッ!」


ザグッ!


その間にもダンが足を封じて行く。

片側の足を三本切り離すと巨大蟷螂男の動きが鈍る。


ギリギギギギッ・・・


「ダン!」


「分かってるよっ!」


左右にばらけ蟷螂男への道を開ける。


「真打登場なんさー!」


「・・・シャープネス!」


「いっけー!」


シュゴオオオォォォー!


「ギシャッ!?」


ズドン!


その一撃は鎌を貫通し蟷螂男の上半身を吹き飛ばした。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


うん、落ち着いてきたようだね。


軍が各所でテラサンを殲滅している。

よし、これで大丈夫でしょう。

目的の人物の近くに降りる。


【パトリオティス将軍、殲滅は時間の問題でしょう。】


「おお、婿殿。これで鬱憤は晴らせそうですな!」


【殲滅しましたら軍を纏めて後を追って下さい。俺は先に行きます。】


「婿殿、姫様の事、頼んだぞ!」


【任せて下さい。「イグニッション・ブースト!」】


足の速くなるスキルを使いセリス達のもとへと急ぐ。


タタタタタタタ・・・


ここは戦場のようだがテラサンの死体は靄となって消えてしまっている。

さらに奥に向かう。


タタタタッタッタッタ・・・


イグニッション・ブーストの効果が切れたようだ。

結構走ったと思ったんだが・・・。

お?

その白い鎧と東方武者の出で立ち。

セリスと師匠ですね。

ジャスティン達は?


「坊主、来たか。」


「旦那様、策は上手く行きましたか?」


「ああ、地下の敵は軍が殲滅させた頃だろう。で、オーガの牙は?」


「旦那様、御安心下さい。獲物を取ってしまうかと思いましてゆっくりと近づいております。」


「ほう。」


するとアンナの声が聞こえて来た。


「真打登場なんさー!」


ああ、限界突破打ちか。

アレが出たって事は終盤が近いな。


「やったんさー!」


「お見事です!」


「流石だぜ!」


「何とかなりましたわね。」


見えて来た、その背に駆け寄る。


「御疲れ様です、皆さん。」


「アーサー、最後の獲物は頂きましたよ。」


「俺達の手にかかれば、こんな蟷螂野郎なんかな!」


「ふふふ、久々の大物なんさー!」


「勝てましたわ、『アリステリア様』の加護に感謝を。」


「ふむ、さすがじゃのぉ、オーガの牙。」


「左様ですね・・・このような巨体、素晴らしい戦果ですね。」



「やっぱり素晴らしいですわ!私達を守りながら戦うあの勇姿!」


「あの攻撃の発想、さすがだぜ、ダンの兄貴!」


「「・・・。」」


「「ぐぬぬぬ・・・。」」


「それより、ヘイムさん、シルビィさん、は大丈夫か。他の皆さんは動けるようになったの?」


「ええ、タケゾウさん、大丈夫みたい!」


「皆さんのおかげっす!」


「ふふ、良かったわ。」


「良かったっすね!」


「こっちに来なくってほっとしたよー。」



「これで、あとはまざーだけかのぉ?」


【探知!】


・・・動いているのはいませんね。


【後はマザーだけのようです。ただ、繁殖力がやばいので軍が到着したら早急に対応してもらいましょう。】


「ふう、片付きましたね。」


「そうだな、相棒。」


「これでお終いなんさ~。」


「そうですわね。」


俺達はしばしの休息を取りながら軍の到着を待つのだった。

ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

大変に励みになります!

皆様に感謝を!

それでは 次話 疑念と隠蔽された何か(仮 で、お会い致しましょう!

お休みなさいませー!

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