いざ!貴族屋敷
調子が良かったので執筆いたしました。
完成いたしましたのでUPします。
それではよろしくお願いいたします。
祝!
イイネ倍増!
ありがとうございます!
わーいわーい!
次話も早ければ本日上げられる勢いでバクシン!バクシン!中です。
皆様いつもありがとうございます!
ルイスと馬車に乗って貴族様の屋敷へと向かっている。
街灯に照らされているルイスもとても綺麗だ。
ぼーっとルイスを見ている。
「そ、そんなに可笑しい?」
そう聞いてきたので正直に答える。
【いや、綺麗だなーと思ってね。いろんな人に見せたい気持ちと、誰にも見せたくない気持ちが戦っているみたいなんだ。】
「間近で見られるのは貴方だけなのよ?そんな心配をしないで見飽きるまで見ればいいじゃない?」
そう言われたので遠慮なく見ている。
ルイスは真っ赤になっている。
こういう時は遠慮しないで見るのがマナーだろう!
くぅ、写真にして飾っておきたい。
心の中に焼き付けるようにじっくりと見ている。
「あの、さすがにそんなに見られると恥ずかしいのだけれど・・・。」
【せっかくの綺麗なドレス姿なんだ!見れる時に見ておくんだよ!】
美しい胸の膨らみとドレスのスリットから出ている美脚を見比べていると赤くなって言って来る。
「少し露出があって恥ずかしいけれど、貴方はこんな斬新な意匠も出来るのね。」
そう言われたが、この世界のドレスがどういう物を詳しく知らないので『最先端』を行き過ぎたかと心配になった。
ショーケースに飾られていたドレスを思い出すと、やはりこちらにして正解だったなと思う。
「今ね、最高に幸せなのよ!一の月前はこんな事を考えられなかったと思うの!貴方のおかげね・・・ありがとう。」
くそう、カメラは無いのか!
このルイスを写して保存したくなるじゃないか!
スマフォでもいいのに・・・。
まあ、無い物ねだりをしてもしょうがない。
しばらくの間じっくりと見ておこう。
貴族様の屋敷に着くまでの時間、美しく着飾ったルイスを堪能するのだった。
しばらくして馬車が止まった。
「着きましたよ、若旦那。」
到着したむねを伝えて来たので、御者さんにお礼を言ってルイスのコートを持って先に馬車を降りる。
降り口から手を差し出すとルイスが握り返してくる。
ゆっくりとルイスを降ろす。
降ろし終わるとコートを羽織らせる。
「御者さん、ありがとうございます。」
ルイスが御者さんに、お礼を言っている。
と、お礼を言っていたが、その御者さんは「ポカーン」とルイスを見ているだけだった。
っふ、あの人もルイスにやられたな。
勝ち誇ってみた。
【じゃあ、行こうか。】
そう言って右肘を差し出す。
ルイスが困っているので耳元で囁く。
『俺の右肘に掴まる様に手を添えるんですよ、お嬢様。』
右肘にルイスの手が掛かる。
【歩くのはゆっくりで良いからね。】
「わ、分かったわ。」
と、言って門まで歩くと門衛さんが近づいてきた。
「お客様、失礼ですがお名前をお伺いしてもよろしいですか?」
【寒い中ご苦労様です。私はヘファイストスと申します。そしてパートナーは・・・。】
ルイスの方を見る。
「あっ、ルイスと申します。」
門衛さんは俺達の名前を聞いていたのだろう。
「お寒い中、わざわざの御訪問、誠にありがとうございます!」
そう言って頭を下げ「開門!」と言って門を開けてくれた。
門衛さんの視線がルイスに向いているのが分かる。
それ程に、今日のルイスは美しい。
入り口に向かってゆっくり歩いていると誰かが近づいて来た。
「お客様方、こちらでございます。」
そう言って先導してくれる。
執事さんだろうか?
門から入り口が遠い。
馬車は通れない作りになっているみたいだった。
成程、遠くで降ろされるから驚いていたんだよね。
正面にたどり着くと観音開きの扉が開かれる。
中に入ると暖かくなった。
ルイスは寒くなかっただろうか?
そう思ってルイスの方を見るとこちらに気づいたのか微笑んでくれる。
ルイスに羽織らせているコートを外すと執事さんが預かってくれた。
【寒くなかったかい?マイ・レディ。】
「だ、大丈夫だったわ。」
顔が真っ赤になっている。
マイ・レディはまずかっただろうか?
控える事にしよう。
そして部屋を見ると大きなホールになっていた。
一階から二階にかけて正面からの大きな階段があり、二階に行く途中で左右に分かれている。
正面の壁には誰かの肖像画が描かれている。
きっと偉い人なんだろう。
階段を昇り切った二階の左右にはそれぞれの部屋等があるのだろう。
天井にはシャンデリアが魔法の光で灯っていた。
一階には左右もそれぞれ部屋があるようだ。
右手にドアが三枚、左手にドアが一枚あるのが見える。
俺達は右手前の部屋に案内された。
ルイスと一緒に進むと別の執事さんがドアを開けてくれた。
こちらも広い部屋だ。
中央に丸いテーブルが置いてあり、それを囲むように椅子が四脚置いてある。
どれも高価そうな家具だ。
天井に魔法のシャンデリアがあり室内を優しく照らしている。
正面と左手に扉があり、正面の扉からメイドさんがカートを伴って入って来た。
奥の窓際に、薪ストーブがあり暖を取らせてくれている。
中に入ると案内してくれた執事さんが挨拶してくる。
「ようこそいらっしゃいました、私は『ドリュカス様』の執事をしております『ステファン』と申します。今宵は御二人様を歓迎させて頂きます。」
初老の男性だ、佇まいや所作がとても洗練されている。
ん?
ドリュカスって誰だろう?
レガイア様では無かったっけ?
【私はヘファイストスと申します。彼女は私のパートナーの。】
「ルイスと申します。」
「御二方、こちらへどうぞ。」
そう言って微笑みながら席を勧めて来る。
席に座らせようとしてくれたステファンさんに言う。
【失礼、パートナーの事は私がやりますので結構ですよ。】
そう言って遠慮させてもらう。
そして左手前の席にルイスを上手く座らせてから自分も左奥に座る。
上手く座らせないとスリットの関係でドレスが捲れたりする為だ。
次の為の改良点だ。
うん、ここまでは大丈夫だね。
ルイスが緊張しているのが手に取るように分かる。
メイドさんが紅茶を出してくれる。
今日は遊んでいる余裕が無いので妄想は無しだ。
【ルイス、いただこうか。】
「え、ええ。」
そう言って一口飲む。
うん、鼻に香りが抜けていく。
良い茶葉を使っているね。
本気で歓迎されていそうだ。
そう思っていると俺達が入ってきた扉が開いて誰かが入って来た。
俺が席を立つと少し慌てたように、遅れてルイスも席を立つ。
頭を下げるとルイスも下げた様だ。
「ああ、そんなにかしこまらなくても大丈夫ですよ。頭をあげて下さい。」
「おいおい、あの時の露店のお嬢ちゃんかよ!更に別嬪になったな!」
そう言われたので頭を上げる。
遅れてルイスも上げる。
ルイスはしっかりと横目で俺の所作を見ている様だった。
「私は、レガイア・フォン・オーカム、レガイアと呼んでくれたまえ。今日は忙しい中お越し頂き、誠にありがとう。詳しい話は晩餐の後にしよう。楽しんでくれるとありがたい。」
ルイスの言う通り実直そうな人物だ。
三十代半ばだろうか?
その年にして貫禄が備わっている。
白いタキシードのような感じの服を着ている。
どうやらこの世界にはスーツはあるようだ。
「俺はアレックス・オーゼムと言う。騎士だ、アレックスと呼んでくれ。二人共よろしくな!」
ルイスに聞いていた通り、見るからに『脳筋』な戦士さんだ。
気の良い人なのだろう。
もしかしたら平民出なのかもしれない。
この人はずいぶんとラフな格好だな。
茶色の革のズボンに腕まくりをしたワイシャツを着ている。
ネクタイ等は付けていない。
さすがに今日は戦闘斧を背負ってはいないね。
さて、こっちの番かな。
【お気遣いありがとうございます。私はヘファイストスと申します。パートナー共々よろしくお願い致します。本日はお招き頂き、ありがとうございます。】
「先日は失礼致しました。改めましてルイスと申します。お招きありがとうございます。」
緊張しているが良い感じで挨拶が出来たね、ルイス。
「ステファン、二人を食卓へ案内してくれ。アレックスはどうする?」
「俺はお堅いのが苦手だからな。飲む時になったら呼んでくれや。」
「今日の台所にある王都産のワインは飲めないぞ?いいのかい?」
「ああ、台所でエールでも飲んでるさ。」
「わかった、程々にな。」
「ああー、ヘファー・・・?」
視線が合ったので俺は助け舟を出す。
【ヘファイストスです。長いのでヘファで結構ですよ。】
「ああ、助かる。ヘファ殿。また後でな。お嬢もな!」
そう言ってアレックスと呼ばれた騎士様は部屋を出て行った。
移動する前に一応断りを入れておくのが良いかな。
【失礼を、レガイア様に申し上げたき事がございます。】
「何かな?」
【招かれたのは大変光栄でございますが、我々は一般市民でございます。失礼があった際には御容赦をお願い申し上げたく、何せ私共は平民でございますのでお聞き入れ頂きたく。】
無礼討ちなんかごめんだからね。
「ああ、安心なさって下さい。その点は大丈夫です。家族にも伝えてありますので気になさらずに楽しんでもらいたい。」
【お心遣い、ありがとうございます。】
快諾してくれた。
平民の願いを素直に聞いてくれるとは。
確かに次期領主として相応しそうな人物だ。
レガイア様が言って来る。
「では、部屋を移りましょうか。」
そう言うとその言葉を聞いたステファンさんが先導する。
「御二方、こちらへどうぞ。」
二人で椅子から立ち上がり、俺が右肘を差し出すとルイスも腕を組んで来た。
おおっ、胸が当たる!
柔らけえ・・・。
おっと、今日はおふざけは無しだ。
二人で一緒に進む。
入って来た扉が開かれ今度は反対の扉に移動する。
絨毯のせいか足音がしない。
そうして晩餐会の会場だろう部屋に向かうのであった。
ここまでのお付き合いありがとうございます!
貴族屋敷とかは完全に妄想なのでいろいろなアニメを見ました。
メモを取りながら二人ならどうしたろうとか想像しながら楽しく考えていました。
妄想の結果が上手く出ていれば良いなと思う次第です。
それでは次話 爺さん再び(仮 でお会いしましょう!
それでは失礼します。




