表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第三幕 第四章:蜘蛛人族の脅威
216/315

救えるかもしれない

いつも読んで下さり、誠にありがとうございます!

執筆終了です!

お楽しみ頂ければ幸いです。

俺は一人、ラヴィーネの指さした方角へと走る。


岩などの遮蔽物がたくさんあるので時間がかかるが、姿を消せるのはありがたい。

隠密スキルは姿は消せるけれど走れないからね。

そして昨日と同じような小高い丘の頂上にプリンセスと二体のアヴェンジャー・ナイトを見つけた。

本当にいたよ。

・・・成程ね。

戦場が見渡せる場所でないと何か縛りがあるのだろう。

もし、次に探す機会があれば参考にしよう。


そういえばテラサンは鋏角類や昆虫に当たるんだよね。

・・・隠蔽スキルや隠密スキルは見破られるじゃん。

暗殺コンボが使えない。

それなら射程距離に入ったら魔法で攻撃してみよう。

注意深く進むと魔法の射程内に入った。


【・・・6th パラライズ・フィールド!】


「キシャ・・・?」


「キシャアアァ・・・?」


「キシュアアアァァーーー!」


一匹のナイトにはレジストされたか?

その一匹は俺に向かって来る。

さて、時間はそんなにないので、最初から飛ばしていきますか。

相棒のミスリル・カタナを取り出す。


まずはその懐に入り。


【五月雨切り・二連!】


ザン!ギッ!ザクッ!ッギ!ザシュ!


ザクッ!ザンッ!ギッ!シュパッ!ザン!


「ギッシャアアァァァー!」


その巨躯をズタズタにする。

まずは攻撃を封じますか。

そして、更に斬撃をお見舞いする。


【ᛋᚺᚪᚱᛈ(鋭)ᛞᛟᚢᛒᛚᛖ ᚱᛟᚥ(二連)】


ズババッ!


二連撃で両手を斬り飛ばす!


「ギッシャアアァァァー!」


毒は吐かせないぞ?

足を一本踏み台にして首を刈り取る。


「ゴアアッ・・・。」


ズズン!


しばらく足が動いていたが次の目標に向かう。

次のアヴェンジャー・ナイトはパラライズがかかっているので魔法のコンボを仕掛けてみた。


【・・・6th エクスプロージョン!】


エクスプロージョンは発生までに時間がありゲームの時もコンボで使われていた。

そして重ねる魔法を唱える。


【・・・7th ファイヤー・ストライク!】


ッボ!


ナイトの足元から盛大な炎の柱が上がると同時にエクスプロージョンが遅れて発動し爆発する。


ドガオォォン!


「キシャアアアァァァー!」


ナイトにまでなるとさすがに魔法抵抗もあるようで、本体にはそんなにダメージにはならないようだった。

だが左腕の盾を吹き飛ばした。

魔法ダメージが入ると同時にパラライズの効果が切れナイトが俺に向かって飛びかかって来る。

それを冷静に対処する。

相手の左側、死角に回り込み腕による攻撃をさせない。

そしてナイトの左足を何本か切り飛ばすと体を支える事が出来なくなり倒れる。

不用意に近づかないように魔法のコンボで右腕も爆散させる。

ジタバタしていたが首を刈り取ると大人しくなった。


これで護衛は排除したかな?


動けないプリンセスをバックパックから取り出したロープでぐるぐる巻きにし動きを封じる。

とったどー!

と、叫びたくなるのを我慢して目標を担いで移動する。

こいつの処分をどうしようかと思っていると、オフディアンの居住地の方で大きな爆発が起こったところだった。


師匠達は下から攻め上がっているはずなのでこの爆発は違う案件だろう。

もしかして相当な所まで攻め込まれちゃってますか?

そう思うとフライの魔法を使う。


【・・・8th フライ!】


こうして俺はプリンセスを運びオフディアンの建物の最上階へと降り立った。


空の旅はもっと可愛いプリンセスと御一緒したかったね。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「ッシ!」


ザン!


「ギシャアァー!」


「囲め!四人で一匹を相手にするんだ!」


「はい。」


「「うっす!」」


ギンッ!


「っく!」


「シルビィ!」


「右足四本は斬ったよぉ~!」


「ファム!いつの間に?」


「驚いてないで囲むのよ~。」


「はい!」


「分かったわ!」


「慣れてきたようじゃのぉ。」


「そうですね、ここまでアヴェンジャーが出てきていないので・・・ラヴィーネさんが。」


「相棒、不機嫌だからって御姫様を一人で行動させる訳にもいかないだろう?」


「そうなんさー・・・。」


「ここまで来ても強敵がいないのは誤算でしたわね。」


「姉さん達!そんな事を言ってないで手伝って下さいよ!」


「ディアナ、貴女が言った事を忘れてしまったのかしら?」


「軽口でした!すんません!だから手伝って下さいよ!」


「ダン、行きますよ。」


「しょうがねえな。」


「前方は任せるが良いぞ?」


「お願い致します、剣聖様。」


「シルビィさん、貴女が盾にならないでどう致しますの!」


「は、はい!「「「こ、こっちに来なさい!」」」」


「あ、四匹いったんさ~。」


「アンナ、二匹頼みますわ。」


「りょ~!」


「ファム、行ってちょうだい!シルビィが!」


「はいはーい。」


「ベイト死骸から爪を剥いでおけ、タケゾウ、行くぞ!ミハエルはヒールの準備だ。」


「はい。」


「了解っすよ!」


「援護いらないっぽいんさ~。」


「良いパーティーですわね。」


「そうじゃのぅ。」


「温すぎる・・・強者はまだか?」


「ラヴィーネ様、切り札は貴方様なのです!」


「う、うむ。切り札なのだな?」


「そうなんさ~!」


「左様ですわ!」


「そうじゃのぅ。」


「な、ならば良い、しかし待たされるのも飽きたぞ?」


「「探知」・・・この上の階から小さな反応が多数と大きな反応があるんさ~。」


「ついに我の出番か!」


「近いかもしれません。」


「そうじゃのぅ。」


「ディアナ、1000匹ぐらい余裕だとおっしゃっていましたよね?」


「ジャスティンの兄貴が乗せたんじゃないか!」


「だが、お前が言った事だろう?」


「ダンの兄貴だって「お前なら出来る!」とか言って乗せてたじゃないっすか!」


「「・・・。」」


「何で黙るんすか!?」


「いや、元気ですので援護はいらないみたいですね、と。」


「そうだな、相棒。」


「ああ、嘘です!援護大歓迎っすよ!」


「ふふ、そろそろ良いでしょう。行きますよ、ダン。」


「応よ、相棒!」


「1000匹倒すのがこんなに大変だとは思わなかったっすよ・・・。」


「で、結局何匹倒しましたの?」


「500までは数えたっすけどそれからは数えてないっすよ。」


「「・・・。」」


「な、何で黙ってるんすか?」


「いえ、貴女はその軽口の癖を直すとよろしいですわね。」


「う、うっす。」


ドゴオォォ・・・


爆発音?

何処で?


「ジャスティン!」


「上階からですね、微かですが・・・爆発音です。アンナはどう思いますか?」


「上からで間違いないと思うんさ~。ただ気になるのは何を爆発させたかって事なんさ~。」


「魔法でも使った?何をする為に?・・・一つは大勢の敵を排除する為?いえ、数で押しているはずなのでそれは考えにくい。」


「答えは出そうかのぅ?」


「二つ目の考えとしては邪魔な物を吹き飛ばすのに使った?こちらの方がしっくりきますわ・・・オフディアンが自爆したとは考えたくありませんわね。」


「後ろからは来なくなったぞ。」


「二つ目の考えが可能性が高いですわね。アンナを先頭になるべく急ぎます。剣聖様とラヴィーネ様はその後に続いて下さいまし。」


「りょ~。」


「分かったぞい。」


「了解だ。」


「中列にジャスティンとシルビィさん達が入って下さいな。」


「分かりました。」


「わ、分かりました!」


「こっちも了解です!」


「最後尾はダンとディアナ、ヘイム君達でお願いしますわ!私も中列に入ります。」


「「「応!」」」


「急ぎますわよ!」


上階は何階層あるのかは分からないが、この建物の作りから言って爆発のあった階層まではそんなに距離はないだろう。

ただ、確実ではない。

洞窟のような作りになっている為に反響した音が大きかっただけかもしれない。

だが戦っている可能性がある。


まだ救えるかもしれない。


その考えが私を、私達を突き動かす。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


山の頂上に着くと驚いた事に屋上にオフディアンが溢れる程いた。


俺の姿を見て驚いたのか何かやかましく叫んでいる。

すると武装をしたオフディアンが十人程出て来た。

ああ、背負っているプリンセスの事かな?

武装をしていないオフディアン達が次々と下へと降りて行く。

オフディアンは下半身が蛇なので建物の中に階段等は無い。


そして俺は空いたスペースに着地する。


「貴様は何者か!何故にテラサン・アミーラを連れて来たのか!」


うーん、蛇の口で器用に言葉を操るね。

まあ俺は加護のおかげで共用語に聞こえるから口パクが合っていないのだけれどね。

アニメだと口パクあってねーとか言われるんだろうなー。

っと、名乗りを上げないと。


「クヴァール帝国よりの援軍として参りました。冒険者パーティー、オーガの牙所属のアーサーと申します。」


「人族の援軍だと言うのか?」


「一人ではないか!」


「他の者はどうした!」


「まずは急ぎ十六名で駆け付けました。一騎当千の強者ばかりでございますので安心して下さい。」


話を盛ってしまった。

てへっ。

新人君達、頑張ってくれたまえ。


「他の十五名が見当たらんが?」


「他の者は下階から敵を殲滅しながら上がって来ております。」


「なれば急ぎ玉座の間にまで来たアヴェンジャーを何とかしてもらえぬか?」


いきなり貫禄のある声が響いた。


「「「ナーブ様!?」」」


「危険です、お下がりを!」


「左様、アミーラはまだ生きております!」


「良い、アミーラを特殊壁に入れておけ。通信はさせるなよ?」


「「かしこまりました!」」


「アヴェンジャーですね。すぐに対処致しましょう。」


「おお、これで我が部族は助かる。」


「下の階でございますね?」


「その通りだ。」


「では行きます。」


そう言うと下階に走り出す。

オフディアン族って微妙だけれど表情が変わるのね。

そのナーブと呼ばれたオフディアンの顔は安堵の表情であった。


さて、下の階の皆はどうかな?


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「キシャアアァァー!」


何匹目であろうか?

目の前の敵を囲んで斬り倒す。


「次が来るわよ!」


「「はい!」」


「ファム!?」


「ほいほーい。」


返事をしないといちいち確認を取って来る。

任務が無ければこんな所になんか来なかったのだが。


「「「こちらよ!」」」


ああ、そんな事をしたら・・・。

見た事か、六匹も来てしまった。

すかさずタケゾウが飛び出して行く。

ああ、私も出ないとねー。


「裏玄武 『風十文字』。」


「ひょいっとな。」


今の所、任務は遂行出来ているが敵の数が半端ではない。

時に、天井を這って襲い掛かって来る。

これで、難易度がCなのか。

冒険者ギルドのランクの正しさを思い知る。

個では敵ではない。

群では脅威であろうその敵。


場合によっては担いででも逃げる予定であった。

だがその人物は生き生きとしている。

標的の目標としている人物が本当に側にいるからだ。

再び出会えたのは運。

そしてともに行動する事になった。

これは二度目の運。

運は三回までと育ての親が言っていた。


「キャー!」


「シルビィ!」


「ヘイムさん、行ってくれ。」


「応、任せろ!ミハエル、ヒールの機会は任せる!」


「はいっす!」


「ベイト君、上半身に弓は効きづらいわ。下半身、お腹を狙って!」


「はい!ルウさん!」


「前方からしか来ないのは二人とオーガの牙のおかげですからね!」


「はいっす、アンリさん!」


「うっす!」


そうなのだ。

敵が選別されてこちらに流れて来るのだ。

場合によっては左手の無い敵と言ったような。

そう、前方のめちゃくちゃな化け物二人はそんな事をたやすくやってのける。

多分、里長より強い。

格段に。


「ファムさん、疲れてはいませんか?」


「疲れてたらアーサー印のスタミナポーションがあるぜ!」


「そうっすよ!遠慮なんかしないでくれよな!」


そしてこの後方の三人。

更に言うとこの三人も規格外の強さだ。

後ろから敵が漏れてくる事は一度もなかった。

前にいる化け物と違い気遣いが出来る。

私の目的になっている人物もそれで何度救われただろうか。


「「探知」・・・。前方、アヴェンジャーらしき反応なんさ~!」


「ふふ、楽しみが来るじゃないか。」


「雑魚には飽きたのう。」


前の化け物二人がそんな事をのんきに言う。

おいおい、仕事はちゃんとして下さいよ?

そしてこの正確な索敵をする獣人の女。

この女のおかげで天井から来る敵の接近にも気付き対応出来ているのだ。

一番の功労者はこの女ではないのか?


「ファム!ルウの死角に敵がいるわ!」


「ほいほ~いっと。」


作ってもらった武器のおかげだろう。

雑魚は私でも倒せるレベルだ。

多分それを見越して敵を流してくる。

本当に化け物だ。

ただ、任務が楽になっているのは喜ばしい。


「アヴェンジャーがいると言う事は目的の地点が近いのかもしれません。各人警戒を!」


この女も判断が適格だ。

叡智などと呼ばれていたが実戦はどうなのだろうか?

そう思っていたのだが、的確な判断に魔法も強力と言うその名に恥じぬ働き。

これが上級者のパーティー、「オーガの牙」か。

御屋形様、坊ちゃんに一流の冒険者になれとの事ですが、この試練を完遂させるのは大役にございますよ。


「ファム!来たわよ!来ちゃった!」


「はいはい~、行きますよ~んっとぉ。」


「俺も行こう。」


「お願いしますね、タケゾウ君。」


まあ、坊ちゃんが楽しそうで何よりだ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


急いで下の階へ降りる。


この階はまだ安全なのだろう。

布を纏ったオフディアンなどもいる。

この階は平穏だ。


「援軍だ、道を開けよ!」


「援軍だぞ!」


武装をしているオフディアンがそう言うと下階の入り口まで道が出来る。

更に下の階に降りる。

ここも大丈夫そうだ。

問題は今、通り抜けて来た階層には子供と女性のオフディアンの姿が多かった。

オフディアンって貴族とか大臣とかはいないのかね?

煌びやかな衣装を着ている者は先程の「ナーブ」さんだけみたいだった。

 

まあ、生態等については、後でラフィアに聞けばいいだろう。


先程と同じように道の出来た所を構わずに進む。

この下の階から罵声が上がっているんだよね。

注意して坂道を下る。

と、部屋の中央、観音開きの扉、そこにバリケードを作っている数人のオフディアンがいた。

懸命に抑えているが持ちそうになかった。


【援軍です!そこから離れて下さい!】


「援軍だと!?」


「一人ではないか!」


「ああ、この部族も終わりか・・・。」


オフディアンの人より小さい人族が一人来ただけですもんね。

猜疑心の視線を向けられてしまった。

でも、任せて下さいよ!

こうみえてもそこそこやるんです!


だが、扉の向こう側から呪文を唱えているらしき声が聞こえてくるので慌てて退去をしてもらう。


【呪文です!扉を破るのに呪文を唱えてるんです!退去して下さい!】


「先程の呪文か!?」


「下がれ!巻き込まれるぞ!」


「下がれっ!」


「「「Взрыв!(エクスプロージョン!)」」」


「逃げるのだ!」


「間に合わん!」


【3th ウォール・オブ・ストーン!】


ゴバアッ!


間に合わせで扉の前に岩の壁を張る。

地面から生えた岩壁のせいでバリケードは吹き飛んでしまったがそんな事はどうでもよい。

この魔法は移動阻害の魔法でディスペルでも効果が消せない。

いわゆる破壊する事が困難な岩壁である。

それは間に合った。


【伏せて下さい!】


タイミングが良かっただけだ。

ほんの少し遅れていたら大惨事だったかもしれない。


「ドドドゴオォォン!!!」


少しだけ、ほんの少しだけ岩の壁に爆風が防がれた。

これはスキルの力のおかげだろう。

知性評価スキル様と魔法スキル様と『アリステリア様』に感謝をする。

爆音で鼓膜が少しおかしいが叫ぶ。


【無事な者は負傷者を奥へ運べ!これで終わりではないぞ!】


煙の中、助け出される命にグレーター・ヒールを唱えると奥へ運んでもらう。


そして魔法で出した岩の壁が消えると扉の残骸を乗り越えてテラサンの進行が始まった。


【・・・6th パラライズ・フィールド!】


「グガァ・・・。」


「キシャア・・・。」


麻痺の魔法で入り口で渋滞を起こしているテラサンに続けて魔法を唱える。


【・・・7th チェイン・ライトニング!】


チェインライトニングは貫通する雷のエネルギー魔法だ。

ウォーリアーやドローンにはこれで対応しよう。


「「「ギシャアアアァァァ!!!」」」


うん、さすがの威力。

だがその屍を超えテラサンはどんどんと攻め上って来る。

とりあえず扉の向こうに押し返そうか。


【・・・8th エナジー・テンペスト!】


暴風の精霊を二体出現させ敵を薙ぎ払う。

そのすきに瓦礫を剣術で弾き飛ばす。


【ワールウィンドウ・アタック!】


飛ばされた瓦礫で少なくない数のテラサンにダメージを与えると開けた謁見の間と呼ばれていた場所に出る。

いやぁ、いっぱいいますね。

マトリアークやアヴェンジャーの姿も見える。

これはまずい。

一人だから魔法の集中砲火を浴びそうだ。

これはちょっと数を減らさないと危ないね。


【・・・霊媒魔法ネクロマンシー 5th アイシクル・ウィザー!】


魔法が飛んでくる前に広範囲の氷結魔法を使う。


「ギシャ・・・。」


「キシャァ・・・。」


「ギシャア・・・。」


次々に断末魔を上げて凍っていくテラサン達。

良しこのまま・・・。

おっと!


ファイヤー・ボールとマジック・ミサイルの魔法が数発飛んで来たが耐性スキルがそれらを無効化する。


移動しながらじゃないとね。

バックパックからミスリル・カタナを取り出すと次々と斬りつけていく。


「ギシャアアァーッ!」


「キシャアアァァー!」


しばらく倒していると謁見の間の出口が見えた。

ここを橋頭保として皆を待つかな?


【五月雨切り、三連!】


合計で十五の斬撃を各敵へ叩き込む。


「ギシャアアアァァー!」


「シャアアァァー・・・。」


「キャシャアァァ・・・!」


次々に屍になって行くテラサン達。

そう言えばアベンジャーがいないね。

それにマトリアークとかの魔法を使って来る敵が連携していない。

連携してくればそれなりに危ないんだけれど。

プリンセスと呼んでいたアミーラを捕まえているからであろうか?


残敵を順調に片付けて行くと散見的にアヴェンジャーが見える。

でも、外に出て行っているような気がするんだよね。

しかも下の階に向かっているような気がする。

あまり下に行かれると新人さん達が心配なんだよね。

師匠もラヴィーネもジャスティン達もいる。

・・・心配するのが馬鹿らしくなって来た。


取り急ぎ謁見の間の中の敵を殲滅し部屋を確保する。

ここの扉、多分石造りだろうも壊されていた。

何でも壊すな、テラサン。

仕方がない必要なら石工スキルで作ってもいいかな。

そんな事を考える余裕が出て来たところで見えていた最後のアヴェンジャーを斬り倒す。


「ギシャアアァァ・・・。」


よし、後は散発的な抵抗があるだけだ。

ここに陣取ろう。


戦が終局に向かっている今、マザーは何処にいるのかと考え始めた。

ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

大変に励みになります!

皆様に感謝を!

序章から順次修正をしておりますが、なかなかに恥ずかしい作業が続いております。

矛盾点なども見つかりあたふたと・・・。

昔の稚拙な方がイイネをもらえていたりと・・・楽しんで作業しております!

それでは 次話 真意(仮 で、お会い致しましょう!

皆様、お休みなさいー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ