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ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第三幕 第四章:蜘蛛人族の脅威
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オフディアン族の危機

いつも読んで下さり、誠にありがとうございます!

執筆終了しました。

お楽しみ頂ければ幸いです。

新人さん達を起こし、御飯を食べながら決めた事を伝える。


「分かりました、しばらくお世話になります!」


「「「お世話になります!」」」


【出来る限りの事は致しますのでそんなに力を入れないようにね。】


「そうじゃ、無駄な力を出していては実力を発揮できんぞ?」


「「「分かりました!」」」


【よろしい、では行きましょう。ヘイム君達は俺の後に、シルビィさん達は剣聖様の後について下さい。】


「斥候役は探知を忘れるでないぞ?」


「「はい!」」


陣から離れるとテラサンの目撃情報の多い方角へ足を向ける。

どうやら奴らは西を通って北から散見的に来るらしい。

まずは北に向かう。

丘を登ると見えてきたのは砂の大地。

砂漠である。


「砂漠ですと、テラサンの食料と思われる動物がいないように思うのですが・・・。」


「そうですね、ただ、オフディアンがいるのはこういう砂漠や岩山ですから。」


「成程っす、あれ?と、言う事はオフディアンの生き残りがいるかもしれないって事ですか?」


「昨日の襲撃に来たテラサンが全てとは思えないけれど、食料が無い所にはいないと思うんだよね。」


「坊主・・・目の良い所で右の砂漠の中にある岩山を見てくれんか?」


「ん~・・・何かが動いてますね。」


俺の目でもこれが限界。


「お任せ下さい。『望遠』・・・。」


ルウさんが望遠のスキルを使ったみたいだ。


「剣聖様、アーサー様。蛇のようなモンスターがテラサンと戦ってますね。」


【それ、モンスターじゃなくてオフディアンの生き残りではありませんか!?】


「聞いていた特徴とは一致するようじゃのぅ。」


「じゃあ、助けに行かないと!」


「まあ待て、シルビィ。わしらだけで行っても敵の数が分からん。まずは情報を集めるんじゃ。」


【アンナさんに来てもらいましょうか?】


「そうじゃのう、皇女様が帰って来ているとは限らんからの。オーガの牙を呼んでもらおうか。」


【じゃあ俺がゲートで行って来ますよ。】


「その間ぐらいは任せてもらおうかの。」


【なるべく早く来ますので動かないで下さいね。・・・6th マーカー。】


「アーサー様、お願い致しますわ。」


「アーサーさん、お願いするぜ。」


【ちょっと行ってくるよ。4th リターン!】


呪文を唱えると天幕の中にいた。

セリスはまだ帰って来ていないようだった。

さて、行動開始。

まずはラフィア達がいる天幕に向かう。


「ラフィアさん、よろしいですか?」


「アーサー様!?ど、どうぞ。」


天幕に入ると暑さの為だろう。

あられもない姿で眠ろうとしている三人がいた。

暑いもんね・・・。


「どうなされましたの、アーサー様。」


【オフディアンの生き残りらしき人達が戦っている砦のような岩山を見つけました。】


「それでは、助けに行かれるのですね。」


【はい、皆さんの力を貸して下さい。】


「お任せ下さいまし。」


「分かったんさ~。」


「分かったぜ、兄貴!」


「ジャスティン達には俺が伝えに行きますので準備が出来たら天幕で待っていて下さい。」


「かしこまりましたわ!」


「了解なんさ~。」


「すぐに準備するぜ。」


その声を聞き天幕を出ると今度はジャスティン達の天幕へ行き事情を説明する。


「分かりました、アーサー。すぐに支度をします。」


「了解だ。忙しくなりそうだな、相棒。」


【では、準備が終わったらラフィアさん達の天幕へお願いしますね。】


「なるべく急ぎましょう。」


「応よ!」


【俺は嫁さんに言伝をして来ますね。】


「分かりました!」


その言葉を背に大天幕へと向かう。


さてと、急がないとね。

急いで大天幕へと向かう。

たどり着くと至急の用事だと護衛さんにセリスを呼び出してもらう。

そのおかげだろうか、セリスとはすぐに会う事が出来た。


「旦那様、至急の要件とは何か?」


【北の砂漠でオフディアンの生き残りを見つけた、戦っているようなんだ。俺達だけでも援軍に行けないだろうか?】


「昨夜の夜襲で皆の警戒心が強くなっているうえに、あのマトリアークの変異種だ。意見がまとまらず申し訳ない。それで援軍だな?」


【そうなんだ、自由に動ける俺達だけでも援軍に行かせてはくれないだろうか?】


「許可は出せる。だが、大丈夫なのだろうな?」


【大丈夫、大丈夫。師匠もオーガの牙もいるんだよ?】


「では、困難を乗り切れるお呪いをさせてくれ。」


キスをされた。


「私も出来る限り早く会議を終わらせるようにする。それまでは・・・。」


「ふむ、白薔薇よ。なら我が力を貸すぞ?」


「これは、ラヴィーネ=シュレッケン・グラン・シックザール・ヘルシャー陛下にシュタイア・フォン・アイゼンクロイツ閣下。」


セリスが跪く。

ならって跪いておこう。


「っふ、紅蓮よ。そちと我の仲ではないか。」


【ちょ、ラヴィーネ様!?】


「な、名前呼び!?陛下、それはどのような意味でしょうか?」


「フハハ!何、秘め事よ。のう、紅蓮。」


「旦那様、後で伺いたい事があります。」


セリスさん、笑顔が怖いよ。


「会議はシュタイアに任せる。我は戦場へ向かおう。」


「かしこまりました、閣下。ご武運を!」


「では行くぞ、紅蓮。」


【セリス、行って来ますね。】


ラヴィーネの後を付いて行こうとすると手を握られる。


「旦那様、無理はなさらないで下さいね。」


【大丈夫だよ。会議頑張ってね。】


セリスとシュタイアさんに見送られて大天幕を出る。


「ん~・・・んっ!ああ、会議とは面倒な物だな。」


【よろしかったのですか?途中だったみたいですが。】


「ああ、シュタイアがいれば問題は無い。それで、何処に向かうのだ?」


【オーガの牙と合流して北の砂漠へ向かいます。】


「成程、北か・・・。」


【それでは付いて来て下さい。】


「案内は任せた。」


二人でオーガの牙の待っている天幕へ向かう。

合流した時には皆が驚いていた。

だって一国の盟主様がいるのだもの。

跪こうとするジャスティン達をラヴィーネが止める。


「よい、知らぬ仲ではあるまいよ。さあ、戦場に行こうではないか!」


【それでは準備はよろしいですね?】


「構いません、アーサー。やって下さい。」


【・・・7th ゲート・トラベル。】


そしてゲートを出すと無事に師匠達と合流した。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


السيد العصب ، يرجى تشغيل الطابق العلوي!

(ナーブ様、上階へお逃げください!)


ماذا يفعل البشر؟!

(人間どもは何をしているのか!?)


يبدو أن السيد تيرا / السيدة تعرضت للهجوم ليلا.

(テラサンめに夜襲を受けた模様です。)


لهذا السبب يعيدون تنظيم جيشهم!

(その為、軍を再編成しているのかと!)


لا ، إذا استمر هذا ، فإن قبيلتي سوف تهلك!

(ええい、このままでは我が部族が滅んでしまうではないか!)


المنتقم يغزو غرفة العرش!

(復讐者、玉座の間へ侵攻!)


الفرار من غير المقاتلين إلى الطوابق العليا!

(非戦闘員を上階へ逃がせ!)


سيد العصب ، احتفظ بها هكذا!

(ナーブ様、このままでは!)


لماذا هم منضبطون للغاية عندما لم يكن لديهم خيار سوى المجيء من الأمام؟

(正面から来るしかなかった奴らめが、どうしてこんなに統制が取れておるのか!?)


خلال غرفة العرش ، سوف يتم إخضاعك!

(玉座の間、制圧されます!)


ماذا يحدث؟

(な、何とかならんのか!)


رسول من السطح! هناك متسللون! إنها واحدة!

(屋上より伝令!侵入者あり!一匹です!)


馬鹿な、頭上だと!?

奴らめ、空をも飛ぶ事が出来るのか!?


このままでは・・・。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「坊主、戻ったか。」


【はい、セリスと話して援軍と言う形で動けるようにして来ました。】


「それで、オーガの牙は見知っておるがそっちの娘っ子は?」


【それがですね・・・。】


「そちが剣聖「ジュウベイ」殿か?我はラヴィーネ=シュレッケン・グラン・シックザール・ヘルシャーである!」


「っほ、噂の軍帝様とこんな所で会えるとはのぅ。」


「え?軍帝?」


「馬鹿ヘイム!跪きなさい!皆も!」


シルビィさん達が跪く。


「皆の者、我らはこれから共に戦うのだ。いわば戦友ではないか。かしこまらなくともよい。」


「あ、あの、ジャスティン様?」


「大丈夫ですよ、この程度で彼女は怒ったりはしません。普段通りにして下さい。」


「は、はい。」


ジャスティンにそう言われて安心したのか普段通りにしている新人さん達。

だが、ちょっと硬いかな?

無理もない。

軍国の噂の軍帝様だもんね。

俺も王族とかには慣れて来たけれど、本人が目の前にいれば硬くなっちゃうよ?


「さあ、それで戦場は何処だ?」


「まずは、アンナの嬢ちゃんとルウの嬢ちゃん。」


「はーい?」


「は、はい!」


「あっちにある岩山に偵察を頼めるかの?」


「りょ~、行くよ、ルウちゃん。」


「遅れないようにします!」


ルウの返事を待ってアンナが走り去る。

懸命にその後を付いて行った。


「一時間と言ったところかのぅ?」


「剣聖様、体力の消耗が激しい時間ですの、左にある林の木陰で待ちましょう。」


「気が利くのぅ、ラフィアの嬢ちゃん。では、移動じゃ。」


皆が木陰に移動した。

熱風が吹き付ける中、待つ事一時間程。

アンナとルウが無事に戻って来た。

いつものスポーツ飲料もどきの水袋を渡し一息つくと二人は様子を話し始める。


「地形ですが砂漠にある巨大な岩山がオフディアンの住んでいる場所だと思われます。」


「下部の三分の一はテラサンに落とされているみたいなんさ~。」


「数ですが、見た感じでは昨日と同じぐらいかもしれません。」


「多分、一万ぐらいはいると思う、オフディアンは懸命に戦っているんさ~。」


「なれば奮戦している味方を助けに行かなければならんな。」


「左様ですわね、ただ一点、気になる事がありますわ。」


「何じゃ、ラフィア嬢?」


「プリンセスはいませんでしたの?または統率が取れていたとか、気付いた事はありませんでしたか?」


「そう言えば陣形を・・・。」


「統率されていたんさ、ファムちゃんの言う通り陣形も組んでいたし、アヴェンジャーが効率的に運用されていたような気がするんさ~。」


「アンナが言うなら間違いありませんわね。プリンセスが何処かにいますわ。」


「うむ、その感は大事よな。じゃが問題は何処にいるかと言う事じゃ。」


「何だ、そのような事か?」


【ラヴィーネさん、何か分かるのですか?】


「昨日捕縛したのと同じ気配をこの方向から感じるぞ?」


野生児みたいな直感だな。

だが、この子の感は馬鹿に出来ない。


【ではその方角には俺が行きましょう。今度も捕まえて見せますよ。】


「では我々は正面突破だな?」


「ラヴィーネとやら、小僧っ子達もいるでな。」


「ふん、オーガの牙が面倒を見れば良かろう?」


「構いませんよ、剣聖様とラヴィーネさんで暴れて下さい。」


「後ろは、任せて下さいよ。」


「援護・・・いるかな~?」


「こちらはたった十六名。欲を言えば、オフディアンを救えれば問題は無いですわね。」


「っへ、数をこなすのも仕事のうちだぜ?テラサンの千匹程度、敵じゃないね!」


「油断せずに付いて行きます!ねえ、皆!」


「「はい!」」


「ほーい!」


「遅れんなよ、皆!」


「はい。」


「「うっす!」」


【では先発します。皆さんに『アリステリア様』の加護のあらん事を!】


「坊主、気を付けるんじゃぞ。」


「軍神ポレモスの加護を!」


「「「加護を!」」」


「・・・マス・ディフェンダー!」


「「・・・ブレッシング!」」


さあ、作戦開始だね。

ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

大変に励みになります!

皆様に感謝を!

それでは 次話 救えるかもしれない(仮 で、お会い致しましょう!

お疲れ様でした!

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