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ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第一幕 第一章:そして始まる異世界生活
18/312

やらかしちゃった!

続きとなります。

多くの皆さんに読んで頂いていると思うだけで執筆が進みます。

これからも頑張りますのでよろしくお付き合いをよろしくお願いいたします。

それではお楽しみください。


しばらくしてから、アリスが眠ったのを確認して音を立てないように外出着に着替える。


静かにドアを閉めると時間を確認する。

二十一時三十分か。


酔客をしり目にそそくさと宿屋を後にする。


目指すは西街だ。

そう、色街である。


ふっふっふ・・・久しぶりの色街だ!

到着したのだが初めてだったのでウロウロしていると魔法の灯りだろうか?

派手に装飾された色々なお店が目に入る。

異世界でも雰囲気は変わらない。

そうそう、こんな雰囲気なんだよね


「お兄ちゃん、どうだい?腰が軽くなるよ?」


と、呼び込みのお兄さんに声を掛けられた。


店を見ると女性がガラス張りの部屋で着飾るマネキンのようにポーズをとっている。

そうか、写真とかが無いからこうやって相手を見つけるのか!

とか思っていると別の呼び込みさんから声が掛かる。


「兄ちゃん、うちはスタイルが良い綺麗どころが揃っているよ?」


そう言われたのでガラスケースの中の女の子を見る。

たしかに美人だけど駄目だ。

今日は巨乳のお姉さんの予定だ。

他の店へ行こう。


しばらく歩き回り中心街から少し離れた所に来ていた。


初めての色街だったのに。

俺はがっかりしているとルイスの言葉を思い出す。

ルイスの言っていた巨乳がもてないというのは本当のようだ。

ガラスケースに入っている女の子を見ていた。

この世界的にスタイルの良い女の子ばかりのお店しかないのだろうか?


いや、どんな女の子でも尊いのですよ?


ウロウロしていると飾りっ気の無いお店を見つけた。

呼び込みはいない。


ガラスケースを見ると巨乳のお姉さんがいっぱいいた。


天国か!


と、お姉さん達を見て行くと・・・いた!

巨乳で腰も細いお姉さんだ。

ボンキュッボンだ!!


美形の金髪のロングヘアで上半身は裸だ。

その巨乳を完全に晒している。

下半身に紐パンを履ているだけだった。

そのお姉さんが微笑んでこちらを見ている。

目が合うとウインクされた。


ゴクリッ・・・


久しぶりなのでだろうか。

思ったより大きな音だった。

よし、相手が決まった。

このお姉さんにしよう。

名前を見ると、『ドリス』と書いてあった。


店に入る。


キョロキョロするとカウンターを見つけた。

カウンターの男性の方に向かう。


「お客様、初めてでございますね。」


【はい。】


「お相手は見つかりましたか?」


【ええ、ドリスさんをお願いします。】


「ドリスは二十になったばかりです。お客さん良い子に目を付けましたね。」


ショーウインドの中にいた人ではグンバツだったからね。


「お時間はどうなさいますか?三十分で銀貨一枚でございます。」


【五時間でお願いします。】


男性にそう言うと驚いた顔で再度問うて来た。


「ぎ、銀貨十枚か小金貨一枚ですがよろしいですか?」


【はい、構いません。】


このリビドーはちょっとの時間では収まらないだろう。

代金に小金貨を支払う。

男性店員がガラスケースの方へ向かうと、呼ばれた女性がガラスケースから出てくる。

さあ、対面だ。


その女性は俺の前に来ると正座し、挨拶をして来た。


「初めまして、ドリスでございます。年齢は二十歳です。可愛がって下さい・・・ませ。」


ふおぉ、まごう事なき巨乳の美人さんだ!


【こ、こちらこそよろしく。】


何をどもっているんだか・・・。

少し緊張しているかも?

そうしてドリスさんに腕を組まれて部屋に案内される。


そしてめぐるめく官能の世界へと旅立っていったのだった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


今は朝の四時頃だろうか。


外はまだ暗い。

静かに宿屋に入る。

ふふふ、マイサンも満足したし久しぶりに燃えちゃったよ!

ああ、素晴らしきかな巨乳!


俺は満足していた。


【・・・あれ?】


何故か『いつもの』テーブルにランタンが灯っていた。

その方向から静かに声が掛かる。


「ずいぶんと、お早いお帰りです事・・・。」


と、聞いた事はあるが今までにないトーンの声が聞こえた。

その声に戦慄する。


ルイスサンノコエデスネ。


「疲れているはずなのに、眠りもしないで何処に行っていたのかしらねぇ?」


と、いつものテーブルの俺の座っている椅子をペシペシと叩いている。

そこに座れと言う事か?

覚悟を決めて大人しく座る。


【・・・。】


「それで?言い訳は無いのかしら?」


【お、お聞きになって下さるのでしょうか?】


笑顔になったルイスがリンゴを掌の上で転がしながら言う。

いつの間に持っていたのだろうか?


「一応、聞いてあげるわ。」


【お、俺だって男だしー?その、ゴニョゴニョしたい時もある訳ですよ・・・。】


「ふ~ん・・・。」


こええ、逃げ出したい。


「そうね、実質稼いでいるのはアンタですものね?たまにはハメを外したくなるわよねぇ。」


【ハメを外すの所だけその通りでございます、ルイス様。】


「あら?いつも通り『ルイス』で良いのよ?夜遊びさん。」


【ルイス様、落ち着きましょうか?】


「あら、こんなにも落ち着いてるわよ?」


そう言って、弄んでいたリンゴを片手で握りつぶす。


グシャ!!!


砕け散ったリンゴを見てゾッとなる。


【このたびは、申し訳ございませんでしたー!】


俺は必死に土下座をする。


「あら?何をした事に対して謝っているのかしら?」


【夜遊びをした事でございます。】


「ハァ・・・。」


溜息をついたルイスが仕方が無いと言う感じで言って来る。


「分かって頂けたのなら・・・なんて言うと思ったの!?」


ルイスの顔を窺う。

ひぃ、笑顔が怖い。

一階の各部屋から視線を感じる。

ルイスも気付いたようだ。


「ここは人目があるから部屋に行きましょうか?」


と、言って手招きしている。


【は、はい。】


そう言って立ち上がりルイスに付いて行く。


沈黙が怖い。

階段を上っている時の『ギシギシ』という音はこんなにしたのだろうか?

『コツコツ』と足音が凄く響く。

例えるなら、死刑場に向かっている時はこんな感じなのだろうか?

そんな事を思っているとルイスとベスの部屋の前に着く。

いや、着いてしまった。


恐る恐るルイスに言う。


【あのー、ここではベスさんが眠っていらっしゃるのでは?】


「ベスにはアリスと一緒に眠ってもらっていますの。」


【左様でしたか・・・。】


用意周到と言った所か。


ギイイイィィィ・・・


ルイスがドアを押す音が思ったより大きな音がした。

ルイスが部屋に入り続いて俺も部屋に入る。


パタン・・・


「良い子ね、ドアは静かに閉める事が出来るのね?」


そう言うとルイスが自分のベッドに座る。

俺はベスのベッドへ座ろうとすると素早く声がかかる。


「罪人はここ、よね?」


そう言ってルイスが床を指さす。


【は、はい。】


答えて、ルイスの目の前の床に座る。

もちろん正座だ。


「では、続きをしましょうか?」


まいった、逃げ場がない。

でも『被保護者』に手を出す訳にはいかないじゃないか?

ねえ?

そう思うでしょう?


とか考えているとそれは溜息から始まった。


「はぁ・・・この際だから言わせてもらうわね。どうして他の女の所に行くの?」


【いや、だってさ、被保護者に手を出す訳にはいかないじゃない・・・ですか?】


「被保護者?難しい事を言うのね。だから他の女の所に行ったのかしら?」


【左様でございます。ルイス様。】


と、土下座を続行する。

しばらく間が空いたのはルイスが何か考えていたのだろう。


「はぁ、もう良いわ・・・怒る気も無くなったわ。」


【そ、それはどういう意味なのでしょうか?】


愛想をつかされたのだろうかと心配になる。


「他の女の所に行くならアタシの所に来なさいよ・・・。」


ルイスは呟くように何かを言う。


【あ、あの、ルイス様。何かおっしゃいましたか?】


俺には聞こえていなかった。


「もういいって言ってるの!ただし行く時には私だけには言ってから行きなさい!いいわね!」


【ははっ、おっしゃる通りに致します。】


「もう五時になるわよ?二時間でもいいから寝ておきなさい。」


そう言ってルイスは自分のベッドに入る。

っほ。

これで終わったらしい。

自分の部屋に戻ろうとすると手を掴まれた。


「何処に行く気なのかしら?」


【いや、自分のベッドにですね・・・。】


「ベス達がいるって言ってあるでしょう?」


【ですが、ルイス様。そうすると俺がベスのベッドに・・・。】


「ねえ、こういう時に気が利かないのはどうなのかしらね?」


その掴まれた手の先を見るとルイスが両手を広げている。


「・・・こっちに来て。」


そう言って毛布を捲っている。

うーん、入ったとたんに殴られないだろうか?


「何を考えているのかは分かったけれど、いいからさっさと入りなさいよ!」


【イェス・マム!】


心を読まれたのか!?

そう思って上着と靴を脱ぎルイスのいるベッドに入る。

ヤバイ。

あれだけお姉さんと頑張って来たのにマイサンが元気に!


これ以上はヤバイ。


向かい合っていると突然ルイスに抱き寄せられる。

ああ、今はヤバイんですよ、ルイスさん・・・!?

俺の中で天使と悪魔が戦っていると声がかかる。


「あのね・・・わ、私でも温もりを与える事ぐらい出来るのよ?」


ちょうど、ルイスの胸が顔に当たっている。

柔らかいし、心地良いし、良い臭いがする。

上目遣いにルイスを見ると、ギュッっと目を瞑っていた。

まだ外は暗いだろうけれど真っ赤になっているのを予想する。

その顔を見て冷静になる事が出来た。

・・・い、良いのかな。

甘えても良いのかな?

恐る恐る、俺も手を回してルイスの体を抱き寄せる。


殴られたり拒否される事は無かった。

柔らかくてさ・・・尊い。

それに、すごく安心する。


【ごめんね、ルイス・・・。】


この温もりに身を任せる。


すると、意識がスーっと暗くなり眠りに落ちたのであった。

ここまでお読みくださってありがとうございます。

次話は早ければ今週中に上げたいと思います。

次話 ミカとの再会でお会いしましょう。

それでは良い眠りを。

おやすみなさい。

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[一言] 性病対策は、大丈夫なのかな?
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