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ゲームで伝説の鍛冶師だった、元アラフォーおっさんの異世界転移奮闘記  作者: Maya
第一幕 第一章:そして始まる異世界生活
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久しぶりの皆

編集し再投稿いたしました。

今後共ご意見等お待ちしております。

評価、イイネ、ブックマークやご意見。

大変励みになります。

自分の物語を大勢の人に読んで頂けると思うと執筆が進みます。

これからもよろしくお願いいたします。

久しぶりと言っても三~四日の間だけれども『いつもの』宿屋に戻って来た。


扉を開けて中に入る。

ああ、暖かいと思っていると大きな声が聞こえて来た。


「お兄さんが帰って来たよー!」


と、言う声の後に体に「「「ドシーン!」」」と久しぶりに三個の衝撃が伝わって来た。


【俺がいない間でもしっかりやってたかな?アリス、リズ、マオ・・・ただいま!】


顔を見ないで言うとその塊から一斉に声がかかる。


「「「おかえりなさいー!」」」


三人の合唱がこだました。

女将さんが出てきてジロリと見て来る。


「小僧、お帰りよ。なんか大変な事になっちまったねぇ。」


女将さんが訳の分からない事を言って来た。


【ただいま、女将さん。えっと・・・何かありましたか?】


そう聞くと話をはぐらかされる。


「詳しくはルイスの嬢ちゃんから聞きな。」


何かあったのだろうか?


「まあ、とりあえずは、良く無事に帰って来たね!」


そう言って、嬉しそうに背中をバシバシと叩かれる。

うん、三~四日の事だけれど懐かしい痛みだ。

と、考えいつものになって来たテーブルに向おうとしたのだが・・・。

アリス達が俺にくっついたままだった。

振り回したりしたら他のお客さんにも迷惑になるだろうしね。


【皆、席に着こうか。】


そう促す。


「「「はーい!」」」


と、元気良く三人が席に戻って行った。

さてと、俺のいない間に何があったのだろうか?


【ルイス、ベス、ただいま!】


そう言うとまずルイスが答えてくれた。


「あ、貴方、お帰りなさい。」


続けてベスが挨拶をしてくれる。


「お帰りなさい、ヘファさん・・・。」


と、二人共、嬉しそうに微笑んで迎えてくれた。


【皆、元気だったかい?会いたかったよ!】


「アリスもなのですー!」


「お兄さん、アタシもー!」


「会いたかったです・・・。」


「私もですよー!」


「ふふっ、私もよ。」


何故かルイスの愛想が良い。

女将さんが近寄って言って来た。


「小僧、とりあえず腹ごしらえしてから話しな!」


女将さん達が晩御飯を運んでくる。

ルイスが頼んでおいてくれたのだろう。

料理がテーブルに並んで行く。

いつも通り料金を支払う。


「まいどっ!」


威勢の良い声を残し厨房に去っていく女将さん。

久しぶりの食事と呼べる食事だ。


【じゃあ食べようか、いただきます!】


「「「いただきまーす!」」」


そして食事が始まった。

今日のオススメはなんだろう?

野菜スープと黒パンは分かったんだけれどメインは何だろう?

見た感じ豚肉の厚切りの横を真ん中で切ってその肉の中にキノコを入れて焼いてあるような感じの物だった。

なんていう料理なんだろうか?

まあ良い、食べてみよう。


塩味だけど、そうだこれバターだ!

醤油が欲しくなるね。

キノコは『えのきだけ』みたいな感じだった。

だけれど相変わらず美味い、流石の女将さん。


周りを見るとアリスはハムスターになっている。

相変わらずリズとマオの大食い対決が始まっている。

胴元のベスは黙々と食べている。

賭け率はどうなっているんだろうね。


「これ、美味しいわね。」


そう言ってルイスも食べている。

俺はお代わりをした。

リズとマオも何度目かのお代わりをしている。

どうやら大食い競争はまだ続いていたらしい。

しばらくすると決着がついたのか、リズがピョンピョンと飛び跳ねている。

今日はリズの勝ちみたいだ。


「勝った!勝った!」


喜んでいる。

マオはお腹を押さえて「う~」と呻いている。

見ているギャラリー達が騒いでいる。

リズが飛び跳ねているのを見たルイスが厳しく注意する。


「食事中は飛び跳ねない!」


そう、言ってリズに拳骨を落としている。

そうだ、これを見れるならちょっとの苦労なんてなんだい!

ってなるよね。

楽しい時間はあっという間に終わるものですね。


【ごちそうさまでした!】


「「「ごちそうさまでした!」」」


皆が揃って食事が終わった。

お湯を頼み料金を支払う。

部屋に戻ると久しぶりなので、帰って来たという感じがする。

お湯が届きアリスが着替えを持って挨拶をして来る。


「行って来るのですー!」


そう言ってルイスの部屋に向かう。


今日はそのままベス先生の書き取り授業なのだそうだ。

お湯で体を拭った後に勉強会なのだろう。

出かけた時は拭えなかった事もあったので念入りに拭っておいた。

寝間着に着替え終わると「コンコン」とノックの音がする。


【はーい、どうぞ。】


そう言うと寝間着を着たルイスが入って来た。


「今、良いかしら?」


【大丈夫だよ。】


そう言って部屋に招き入れる。

久しぶりにルイスと話せるので何も問題はない。

俺とルイスはそれぞれベッドに座ると話はルイスから始まった。


「とりあえず無事で良かったわ。お帰りなさい。」


【ありがとう、ルイスのお呪いのおかげだよ。ありがとうね。】


そうだよ、あの初戦闘の時に思い出さなければどうなっていた事か・・・。

ああ、久しぶりのルイスだ。

ジーっと見ているとルイスの顔が赤くなって来た。


「あの、そんなに見られると恥ずかしいのだけれど?」


【ああ、久しぶりだからもうちょっと見させてよ?それぐらい良いだろう?】


「報告が先!」


【ジー・・・。】


構わず見ていると真っ赤になったルイスが報告して来る。


「あ、あのね、露店を出したでしょう?」


【うん、どうだったの?ポーションはともかく、剣は高くて売れなかったでしょう?】


「いいえ、完売したわ。」


・・・聞き間違えただろうか?


【え?】


「だから、完売したのよ!」


【本当かい!?ロングソードがそんなに売れるはずが・・・。】


「順を追って説明するわね。」


ルイスが何があったかを教えてくれる。


・・・


【へー、じゃあそのレガイアっていう貴族様が残りを買ってくれたんだね?】


ん?

レガイア?

何処かで聞いた覚えが・・・?


「そうなの、貴方の作った物が貴族様に認められたのよ!」


ルイスはとてもうれしそうだ。

二つの双丘がブルンブルン揺れる。

・・・ちょ、ちょっと甘えてみたら駄目だろうか?


【ほほー、それなら頑張った御褒美が欲しいな。】


ルイスの方を見る。


「アタシからあげられる物なんて無いわよ?」


ルイスはキョトンとしている。

すると真面目な顔になって言って来る。


「ただ、明日の晩餐会に、二人で呼ばれているわ。多分だけれど何か頼み事があるんじゃないかしら?」


【えっと、『レガイア・フォン・オーカム』様だっけ?その人の屋敷にルイスと一緒に呼ばれてるって事?】


「そうなの!これは大変名誉な事なのよ!」


ルイスはとても喜んでいる。


ああ!

思い出した!

冒険者A君のパパだ!

うわぁ、嫌な予感しかしない。


【うーん、俺はルイスと一緒にいたいんだけどね。】


そう言ってルイスの隣に移動する。


「ちょ、な、何するの?」


【ルイス、俺さとっても頑張ったんだよ・・・だからさ、抱きしめてもいい?俺にも御褒美を頂戴よ。】


引っ叩かれる覚悟で言ってみたのだが・・・。


「こ、このお調子者ー!」


パシーン!


やはりビンタが来た。

くそう、頑張ったんだけどな。

仕方なく自分のベッドに戻る。

そう思っているとルイスが続けて話始める。


「そ、それでね、今日までの収穫を持って来たのよ。良いかしら?」


【お?秘薬かい?助かるよ。ありがとう。】


重量感のある籠を受け取ってバックパックに入れてから話を続ける。

ルイスはお金は銀行に預けてあると言っている。


「すごい儲かったのよ!金貨なんて初めて見たわよ!」


そう言ってすごく喜んでいる。


【じゃあ、そのお金でルイスにドレスを作らないといけないね。】


え?

と、驚いているルイス。


【貴族様の屋敷に行くんだから、正装をしないとね。】


え?

え?

と、右往左往している。

可愛いな。


「ドレスって・・・あのドレスよね?」


【あのかどうかは分からないけれど、多分ルイスの思っている物だよ。】


「だって飾られているドレスは金貨一枚とかするのよ?」


【無くなったらまた稼げば良いよ。】


ルイスが静かになる。


「あ、あのね・・・アタシね・・・また、胸が大きくなったのよ・・・。」


胸に手を当ててそう言ってくる。


【知ってるよ。】


「そうね、チラチラ見ているものね。」


あちゃー、バレてましたか。

露骨に見るのはやめておこう。


「もしかして、そうやって他の人のも見てるの?」


【ミテナイデスヨ。】


ルイスが笑う。

優しい笑顔だ。


「いつもそうやって誤魔化すのよね?」


俺が黙っていると妙な事を聞いて来る。


「胸が小さい方が良かったでしょう?」


ん?

何か変な事を聞かれたぞ?


【胸が何だって?】


「もう、何度も言わせないでよ!胸が小さい方が綺麗で好きなんでしょう?」


・・・どうやら貧乳好きと思われているようだ。

誠に遺憾である。


【世の中には、いろいろな大きさの女性がいると思いますが、俺は巨乳の方が好きなんだよ!】


「え!?嘘!?貴方、大丈夫?まさか特殊な性癖なの・・・?」


なにか食い違いがある様だ。


【ルイスさんや、巨乳の何が悪いんだい?いやもちろん女の子の胸はどんな大きさだろうが尊いんだけれどもね。ただ俺は巨乳の方が好みだよ?あ、でも限度はあるからね?】


「この嘘つき!だって世の男達は巨乳だと醜いって・・・。」


うーん、良く分からないな?

巨乳は嫌われているのか?

そう言えば、酒場で調べた時の情報にスレンダーな方が良いとかあったな。


「・・・大きいと不利な事ばかりなのよ?」


【ほうほう。】


「大きいと告白しても醜いと言って振られるし、結婚の時もそうね。それに婚約してても胸が大きくなれば婚約破棄とか場合によっては離婚とかもあるのよ?」


マジか?

そんな理由でかよ?

さすが異世界。

巨乳の方が好きな俺はガックリと床に膝をつく。


いや、待てよ?

巨乳が嫌われるのは何でだろうか?

立ち直り聞いてみる。


【なんで巨乳は嫌われるんだい?】


「大体は脂肪の塊だから醜いとか言う理由ね。胸が大きいとお腹とかにも余計な脂肪が付きやすいのよ。それに歳を重ねると・・・。」


何てこったい!

太い方とかお年をめされた方と同じ扱いかよ!

異世界許すまじ。


「と、ここまでは良いかしら?」


【良くは無いんだけれど・・・。】


しょんぼりしていると可哀そうに思ったのかルイスが俺を見て。


「ハアッ。」


溜息をつきこんな事をおっしゃいました。


「そ、そんなに見たいならアタシのを見れば良いじゃない!」


え!?

と、思って顔を上げると、胸を張りだしている真っ赤な顔のルイスがあった。


「他の人のは見なくても良いじゃない!アタシのだけを見れば良いじゃない!」


そう言われたら見るよね?

男だもん。

ルイスはスタイルが良い。

出る所は出ているし引っ込んでいる所は引っ込んでいる。


そうか胸が大きくなったのか。

順調に育っているなとじっくりと見ている。


「も、もうお終いよ!」


そう言って両手でガードされた。

寝間着の上からだけれど目に焼き付いたルイスの美しい二つの山!


【こ、これは結構な物をお持ちで。】


危なかった。

危うく理性が旅に出る所だった。


「きょ、今日はお終いよ!寝るわね!お休みなさい!」


【今日って言う事は明日も見せてくれるの!?】


「きょ、今日だけは特別よ!」


と、ルイスが部屋を出て行く。

そんな殺生な。

元気になったマイサンはどうすれば!?

悶々としていると、体を拭いている途中だったのを思い出す。

続きをしようと思って裸になる。


「ぬるま湯になっちゃったよ。」


仕方が無いのでそのまま体を拭きだす。

マイサンよ、おさまれー、おさまれーと思いながら体を拭く。

念仏のように心の中で繰り返したおかげだろうか?

マイサンはどうやら収まってくれたらしい。

だが、この悶々とした気分は一向に晴れない。


拭き終わり一階に桶を返しに行く。


二階に帰る時にルイスの部屋から帰ってくるアリスと会った。


「ヘファさんも、もう寝るのです?」


【うん、もう寝るよ。】


と、答えると手を繋いで来た。


「一緒に行くのですー!」


【了解。】


そう答えて部屋に戻る。

アリスを寝かせ、毛布を掛ける。


「ヘファさん、お休みなのです。」


【お休み、アリス。】


と、言って俺もベッドへダイブ。

だが、悶々として眠れない。

目がギンギンになっている。

目を瞑ると先程のルイスの美しい双丘が目に焼き付いていて眠れない。

これはアレだ。

発散させないとダメなヤツだ。


俺はある計画を思いつくのであった。

此処まで読んで下さってありがとうございます。

次話 やらかしちゃった!(仮 でお会いしましょう。

それではまた!


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