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大船団と暗躍者

いつも読んで下さっていらっしゃる皆様方、こんにちは。

執筆が終わりました。

それでは、お楽しみください。

ノモスと挨拶を交わす。


【済まないね、ノモス。すぐにでも、この事を報告したくてさ!】


「良いって事さ、今度は酒でも飲もう!」


【ああ、肴は俺に任せてくれ!】


「楽しみにしているよ!アーサー!」


そう言って別れて来たのだが・・・。

リターンを唱えようとすると視線に気づく。

奴だった。

今日は遅いので買い付けを済ませたエナを無理矢理、宿屋に泊めて来た。

最後まで騒いでいたが・・・。

ドアの前の攻防戦は激しかったが、この吉報を直ぐにでも持ち帰りたくて頑張った。


頑張ったんだよ?


「ダーリンと別れるなんて!」


【だから、俺は君のダーリンじゃねえ!】


「やだ!捨てるなんて言わないでよ、ダーリン!」


【明日、村に戻れば良いだろう!】


「ダーリンが送ってくれないと、母親に紹介できないじゃない!?」


【そこまで面倒見るとは言っていないぞ!?】


「嘘よ!それは月のある晩の事よ?」


【・・・おい、今日が初めての夜だぞ?】


「いやん、初夜だなんて!こんな人のいる所でなんて!恥ずかしいわ!」


【・・・。】


「お願いだからベッドにして!優しくよ?痛いのは最初だけなんだから!」


【じゃあ、頑張ってくれよ。エナ。】


「そんなダーリンも素敵!」


【付き合いきれん!】


「あん、怒った顔も魅力的!」


とか言っていたがそれより重要な事があったのだ。

そんなエナを無視してリターンで噴水広場に戻る。

一刻も早く吉報を皆に伝えたかったからだ。


爺さんの屋敷へ向かう。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「おおおぉぉぉ・・・良くやってくれた、あんちゃん!まさかの大店!プルスィオス商会からの援助じゃと!これ以上に嬉しく、心強い事は無い!」


「ヘファイストス殿、其方に感謝を。これで街が救われる!」


レガイア様も喜んでいる様だ。


【それで、早ければ三日後に船団が来ますので迎える準備をお願いします。ノモスの援助のおかげでキゴニスには行っていません。それで、余ったお金はどうしますか?復興にもお金は必要でしょう。】


「・・・あんちゃん。いや、ヘファイストス殿に感謝を!」


「ヘファイストス殿、感謝を。」


レガイア様と握手をする。

すると、嗚咽が聞こえる。

その方向を見るとマリーナさんが泣いていた。


「ヘファイストス君、ありがとう。」


そう言って抱き寄せてくれる。

・・・母親ってこんな感じなのかな?

もう思い出す事は出来ないが、母親を思い出させるような感覚だった。

そして、皆に見送られて伯爵邸を後にする。


皆の元へ戻ると丁度、晩御飯の時間だった。

今は、物資の関係で一日二食にしている。

炊き出しの手伝いをする人達が増え、そして復興が順調に進む。

そして皆は今日も約四万人の胃袋を満たす。


手が空くと瓦礫を撤去する。

申し訳ないが死体を放っておくと衛生上、悪い事しか起こらないからだ。

遺体の回収や焼却は騎士団に任せている。


食事の後、久しぶりにルイスとゆっくりと話をする。


「・・・それで、その大きなお店の人に、援助の約束を取り付けられたのね?」


【ああ、もう少しすればこの街の食糧事情は改善するよ。】


「ふふっ・・・ありがとう、貴方。」


【ルイス、喜ぶのはまだ早いよ?】


「ええ、でもお礼を言わせて頂戴、ありがとう。」


そう言って唇を塞がれる。

うん、こんなに喜んでくれるとはね。


しかし、プルスィオス商会か・・・。

ちょっと調べてみたのだが、大きさが分からない程の大商会だった。

そんな所からの援助の約束が取れたのだ。


運が良かったのだろう。


それに、あのノモスの事だから大丈夫だろうけど、海、海路から来てくれるのだろうか?

この王国の周りの海路には、シーサーペントやクラーケンが出る。

あの魔物達だけでも排除しておくか?


そして備蓄が尽きそうになった頃、湾の外に大型船が十隻以上が見えると報告があった。

バウマンさん率いる船団だった。

皆がその威容に驚いている中、ドリュカス様率いる騎士団が港で歓迎の意を示す。

降りて来た代表のバウマンさんとドリュカス様が握手を交わしている。

そして補給の開始だ。

騎士団と漁師、船員達が協力して食料を陸に運ぶとそれを見ていた皆は平穏を取り戻したかのように復興作業を行うようになった。


「アーサー様、第二便はもう向かっておりますので、よろしくお願い致します。」


【ノモスに、俺が感謝していたと伝えて下さい。】


「かしこまりました、では、失礼致します!」


【ありがとうございました!】


これで一息つけるだろう。

御飯時、久しぶりに皆と話をする。


「そうなんだから!お兄さんチョー格好良かったんだよ!」


「そうですね・・・アレは惚れます・・・。」


「ヘファさんは強いです!そして恰好良いです!」


「最初からヘファさんは強くて恰好良いのですよ?」


皆が、俺がバルロンデーモンを斬った時の事を言っているのだろう。

流石に恥ずかしい。

あれ?

・・・ルイスが静かだな?


どうしたんだろうか?


【ルイス?ボーっとしてどうしたの?】


「・・・何でも無いのよ?」


そう言うと頬にキスをして来る。

いつもなら唇なのにな?

皆が見ているから遠慮しているんだろうか?


船から降ろされた物資が港を占領している。

運び込む騎士団の人や漁師さん達がありんこの様に働いている。

そんな様子を二人で眺めていた。


そんな中、思い付いた事があった。


早速試してみる。

瓦礫をバックパックに近づけると吸い込まれる。

中を覗くと瓦礫と表示されるのだ。


これは便利すぎる!


まずは東通りから瓦礫をバックパックに入れて行く。

どんどん入れて行く。

凄い効率で撤去が終わると次の通りへ向かう。

たまに何某なにがしの死体とかが入っていたので騎士団の所に行って預かってもらう。


そうして瓦礫が無くなると大工さん達が道路を作り家の土台を建て始める。

バウマンさんに依頼して木材や石材等も運んでもらう。

どうやら食糧事情に不安が無くなると住民達は落ち着きを取り戻したようだ。


大工さんのハンマーを振るう音が響いて行く。


俺はその中でいつもの宿屋を直している。

更地にした敷地を拡充して基礎から造って行く。

女将さんにあれこれ言われたが頑張っている。

流石のスキル様!


前よりも大きな、四階建ての土台が完成した。


女将さんの言うように内装を整える予定だ。

しかも、今度の宿は浴場を設計してある。

ふっふっふ、湯船だぜ?


基礎を作る為地面を掘っていたら見つけた物だ。


運が良い。

そして街が活気を取り戻して来た頃。


事件は起こるのである。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


あの人はどう思っているのだろうか?


気付くと周りが真っ暗な空間だった。

・・・此処は寒い。

しかも裸だった。

裸なので寒いのだろうか?

いやそれだけではない。

心も寒かった。

あの人は何処?


すぐにでも温めてほしい。


けど、温もりが別の方向へ向いている。

羨ましそうに其方を見る。

あの人の本当に好きなのは・・・。

そう思うだけでものすごく心が揺れる。


ソウ、ユレル。


でも思う。

あの人は私を捨てたりする事はしない。

絶対にしない。

付き合っていれば分かる。

そういう人だ。


ホントウニソウナノ?


けれど、捨てられたらどうしようか?

そんな事を思うと、怖くて震えが止まらない。


イクトコロガナクナルネ。


でも、あの人はそんな事はしないの!

絶対にしないの!


ホントウニ?


そう、だからこの関係を終わりにしよう。

素直に身を引こう。


ナゼ?


これ以上、私が苦しまない為に。

これ以上、あの人を苦しませない様に。


ソレハホンシンナノ?


だが涙が止まらない。

忘れられる訳がない。

あの日々を忘れろと言うのか!?


ソウダ、ワスレラレルワケガナイ。


そう、もうこの街にはあの人が必要なのだ。

そして私にも。


ホントウニソウオモッテイルノ?


皆はどう思うだろうか?

私はどうしたいのだろうか?

分からない。

そんな毎日を過ごす。

あの人の隣で。

笑顔を絶やさないようにしながら。


ツゴウノイイオンナダネ?


奇跡を使ってまで救ったのだ。

その思いは尋常では無いだろう。

その事を、いつ話そうかと思ったのだが機会が無かった。


チガウネ、コワカッタダケダ。


貴方はあの人を・・・ナナリーさんを愛しているの?

奇跡を使うまでに愛しているの?

自分の事は二の次にしてまで?


フフッ、ウラヤマシイダケダ!


でもあの日々は忘れられない。

そう、あの人との大切な思い出。

そんな思い出を振り返る。

楽しい思い出ばかりだ。


オモイデニシテイイノ?


涙が止まらない。


ソウダネ、トマラナイネ。


あの人は私が同じようになってもきっと同じ事をしてくれるだろう。

そう言う所は分かっている。


ホントウニワカッテイルノ?


でも心が引き裂かれそう。

そう、あの奇跡を見てからだ。


シットシテイルンダネ?


そう、嫉妬している自分の醜さが嫌になる。

ああ、どうして私はこうなのだろう。

あの人を独り占めしたい。


ソウスレバイイ。


でも怖かった。

恐ろしかった。


コワイコトナンカナイヨ?


もう・・・私は、あの人無しでは生きていけないだろう。


ナラ、ハナレレバイイ。


嫌だ!

諦められない。

そうなの。

この気持ちに嘘は無い。

私はあの人を愛しているの!


ワタシハカレヲアイシテイルノ。


すると、暗闇に光が差し込む。


目が覚めたようだ。

また、嫌な夢を見ていたようだった。

涙を流している。

私の胸で寝ている、愛しい人の頭をギュっと抱き寄せる。


それが最後のヨウニ。


今日、ナナリーさんとハナシアウ。


結果がどうなろうともワタシハコノヒトヲアキラメラレナイ。


ソウ、ゼッタイニアキラメナイ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


朝起きると温もりが無い。


ルイスがいなかった。

珍しい事もある。

俺よりも早いなんてね。

そう、その時の俺は単純にそうに考えていた。


いつもの祈りを『アリステリア様』に捧げると天幕から外に出て御飯を作る。


だが朝御飯の時間になってもルイスが来ない。

女の子の日は終わったはずだ。

いやいや、それならば大人しく寝ているだろう?

いつもルイスがいる天幕を見る。

・・・いない。

ルイスがいないだけでこんなにも心細くなる。


そして、何故か嫌な予感がする。


後を女将さんに任せてルイスを探しに行く。

一体、何処にいるんだルイス!

北通り、東通り、西通り、そして南通り。

港に行くとルイスがいた。

寝間着に裸足だった。


側に寄って行く。


【ルイス?朝御飯の時間だよ?何をしているの?】


そんな事しか言えない俺にルイスが振り返る。

その両目から雫が落ちる。


・・・泣いていた。

どうして?


それに、目が虚ろだった。

何故だ?

俺は自分で分からないうちに何かをやっていたのだろうか?

するとルイスが言って来る。


「愛シノ貴方ヲ独リ占メシタイト思ウノハ私ノ我儘ナノ?」


ん?

我儘?

ルイスが我儘?

珍しい事もあるものだ。


【ルイスはもっと我儘でも良いと思うよ?少ないぐらいだよ。】


「デモ、気持チガ抑エラレナイノ。ナナリーサンニ嫉妬シテイルノヨ。」


ナナリーさんに嫉妬?

それにしゃべり方が変だ。

どうしたのだろうか?

右手に握っているものがキラリと光る。


何故か右手に俺の作った皮剥ぎナイフを握っている!


駄目だ。

このままにはしておけない。

側によって抱き寄せる。


【愛しい、ルイス。君がどう思っているのかは俺には分からないけれど、俺はこんなにも君を愛しているんだよ?】


そう言ってキスをする。


【嫌いな子に口付けをするような事はしないよ?】


「デモ、アノ人ニモ同ジ事ヲスルノヨネ?」


【しないとは言えない。ルイスには辛い事だって言うのは分かっている・・・と思う。】


「ダッタラ、ハナシアイマショウ・・・コレカラノコトヲ。」


何か雰囲気がおかしい。

それに危険を知らせるセンサーが危ないと言っている。

このままではいけない。

センサーが伝えて来る。


すると焦れて来たのか、ナイフがゆっくりとルイスの喉に向かう。

慌てて素手でナイフを押さえる。


「サア、ハナシアイマショウ?」


ルイスはこんな事はしない。

話し合うなら正面から来るはずだ!

・・・何かに操られている!?


「鑑定!」


ルイスを鑑定するとステータスが『魅了』になっている。

何か魔法を掛けられているみたいだ。

呪文を唱え、力ある言葉を唱える。


【5th ディスペル!】


するとルイスから黒い靄が立ち上りそれが消えて行く。

この靄は悪魔族の消える時の物と一緒だった!

ルイスが力なく崩れ落ちる。

地面に倒れる前に抱きかかえる。


「探知!」


素早く魔力の痕跡を辿る。

辿ると赤い光点が消えた所だった。

素早いな。

・・・今度は俺の探知をかいくぐれるヤツか。

その誰かがルイスを狙って来たのだろう。


必ず守らないと!


そう決意する。

ルイスを抱き上げると皆の所に戻る。


「ちょっと!ルイス姉!?」


「ルイス姉・・・!」


「ルイス姉!」


「ルイスちゃん!」


その様子を見た皆が、駆け寄って来る。

心配しているのだろう。

口々にルイスを呼んでいる。


しばらくすると、ルイスが目を覚ました。


「んんっ?んーっ、嫌な夢を見ていたみたい。って、皆どうしたの!?・・・後、貴方はなんで私を抱き上げているのかしら?」


いつものルイスだ。

良かった。


【それはね、ルイスが魅力的だからだよ?】


キスをしようとする。


「皆のいる所でしないでって言ってるでしょう!」


パシーン!


ビンタされた。

どうやら完全にいつものルイスに戻った様だった。

しかし魅了か。

精神攻撃とはやってくれるじゃないか。


・・・しかも大切な人に。


必ず捕まえてやる。

・・・覚悟しておけよ?


「え!?ちょっと悪かったわ。そんなに怖い顔をしないでよ!?ごめんなさい。」


【ん?違う違う。怖くなんかないでしょう?どうよこの爽やかな笑顔!】


「叩いたりして、ごめんなさい。お願いだからいつもの貴方に戻って!」


【・・・ルイスさん。話し合う必要があるとは思いませんか?】


「え!?ちょ!?こんな早くからするの!?」


そのまま、ルイスを俺達の天幕に連れて行った。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「・・・っく、バレたか。」


慌てて遠隔操作していた人間から意識を外す。

これで誰かまでは分からないだろう。


・・・仕掛けるのが早かったのだ。

それに、これで警戒された。

しばらくは身を潜めなければ。

ベヘモドの忠告を聞いておくんだった。


そうして擬態をしている人間へと戻る。

そう、まだチャンスはある。

また心に種を植え付ければ良いのだ。


しばらくは人間としての生活を送らないといけない。

大人しくしていなければ、アイツに気づかれるだろう。

私では手も足も出ないで消滅されるだろう。

次はどのような手で行こうかと考える。


本当は、あの娘を使って接触して見たかったのだが・・・

アイツの強さは本物だ。

勇者だと・・・思う。

だけど、勇者に備わっていると言う光の加護の力を感じない。


それに私はアイツと戦って消滅等したくない。


【っち、ベルフゴールめ、さっさと封印など解けばいいものを。】


仲間にしたいヤツはその名の通り怠惰だった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


天幕に入ると、今の事をルイスに伝える。


「ええ!?操られていたの?・・・やだ!その手、血が出ているじゃない!」


慌てて包帯を取り出して来るが、バックパックからポーションを取り出して飲む。

傷が塞がると話し出す。


【そうなんだ、それでねルイス。君が気にしている事を話そう。】


「・・・何よ?」


【ナナリーさんと話をする前に言っておく事があるんだよ。】


「だから・・・何よ?」


【一度しか言わないからしっかりと聞いてね。俺はルイスを愛してる。でも、ナナリーさんの事も大切に思っているんだ。】


「・・・それで?」


【だから、ナナリーさんの思いには応えようと思っている。】


「・・・。」


【でも一番大切なのはルイスなんだよ?】


「・・・。」


【だから、心配を掛けさせないようにするよ。ルイスが嫌なら断るからさ・・・ちゃんと言ってほしいんだ。】


ルイスを真剣に見つめる。


「・・・貴方、私の前で堂々と他の人も愛するって言うのね?」


【そう取られても仕方が無い事を言っているのは自覚している。】


「・・・。」


【駄目かな?ルイス?それともこんな俺を嫌いになったかい?】


「・・・いいわ。」


【ルイス?】


「貴方の好きにすればいいわ!でも貴方の隣を歩くのは私なの!だから、そこだけは・・・私の為に空けておいて・・・ほしいの。」


【もちろんだよ。泣かないでルイス。ありがとう。】


泣いているルイスを、しばらく抱きしめている。

泣き止んだルイスが涙を拭うと言って来る。


「貴方の心は決まったのね?だったらナナリーさんと話に行くわよ?」


ルイスは心を決めたようだ。


【分かった、でもそんなルイスだから好きなんだよ?それだけは忘れないでね?】


「・・・分かってるわよ。」


ルイスはそう言うとプイっと横を向いてしまった。

頬が赤いのはいつもの照れ隠しなのだろう。


「じゃあ、行くわよ!」


【行こう、ルイス!】


俺達は手を繋ぐと、商業ギルドの仮天幕へと向かった。

此処まで読んで下さり、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

大変に励みになります!

皆様に感謝を!

それでは 次話 大切な人(仮 で、お会い致しましょう。

お疲れ様でした!

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