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オーカム侵攻

いつも読んで下さっている方々、こんばんは!

執筆がおわりましたのでアップいたします。

それでは、お楽しみください!


「さてと、今日の御飯はなんなのかしら?」


【何にしようかな。製麺機も作ったし『ラーメン』でも作ってみるかな?】


「らーめん?美味いのなら何でも良いわよ!」


【ミカには有難味と言う言葉を説教したいね。】


「アハハ、そんなの聞かないわよ?早くなさいよね。腹が減ったわ!」


【じゃあ、帰ろうか!?】


俺とミカは東通りを進んで行くと突然、嫌な感じがした。

頭上からだった。


【ミカ!!!】


慌ててミカを抱き上げると左に飛ぶ。


「ちょっと!往来で何を盛ってるのよ!え!?」


残念ながらその意見は無視だ!


ズシーン!


何かが黒い大きな物が落ちて来た。

まだ、人通りのある時間だ。

周りの人達もその異形を見て固まっている。

そいつはその巨体を起こす。

そう、あの戦争で幾度となく見たヤツだ。


【バルロンデーモン・・・!?】


「ちょっと!何でそんなのがいるのよ!?」


【俺が聞きたいよ!】


なんでこんな市街地に!?

しかもミカの真上だったぞ!?

まさか狙われたんじゃないよね?

色々な考えが頭を駆け巡る。


するとあちこちで叫び声が上がる。

これは・・・!?


そう・・・ここ、オーカムの街に突如として、バルロンデーモン達が侵攻して来たのである。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「中級悪魔族じゃと!?」


執務室で報告を聞いたわしは驚いていた。

何故このタイミングで現れたのか?

だが、騎士団には通常の武器しかない。

歯が立たんでは無いか!?


「はい、父上。騎士団は向かわせておりますが、相手は中級悪魔族。」


「結界はどうした!それに今の騎士団では役に立たんじゃろう!?」


そうじゃ、やつらには通常の武器が通用しないはずじゃ。


「中級悪魔族なので結界は効いておりません。夕闇を利用した完全な奇襲です!」


「レガイア!あんちゃんと連絡を取れ!大至急じゃ!それとオーガの牙も動かせ!」


「すでに伝令を向かわせております。」


「騎士団は住民の非難を優先させろ!下手に迎え撃っても被害が出るだけじゃ!」


「すでにそのように伝令を放っております。」


「くう、何とした事じゃ!?」


両拳で机を叩く。

そう、まだ準備が出来ていなかった。

中級以上の悪魔族と戦える武器が無かったのだ!

国王様に再三頼んでいるのだが宰相から予算が無いの一点張りで与えては下さらなかった。

オーカムには田舎と言えど五万もの住民がいる。


騎士団の調べでは悪魔族達は北の山から飛んで来ているらしい。

あそこには特別な封印がある。

まさか、弱まっているのか?

それとも・・・!?


「父上、お間違えにならぬように、住民の避難こそが肝要ですぞ?」


「レガイア。騎士団を総動員せよ!住民を出来る限り非難させるのじゃ!そうじゃな、南通りに、港に誘導するんじゃ!」


「かしこまりました、父上。」


そう言うとレガイアは部屋を出て行った。


「死ぬなよ、レガイア・・・頼んだぞ、あんちゃん。」


『アリステリア様』の御加護を祈るしか、今のわしには出来る事がなかった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


露店であの人を待っていた私は突然の地響きと咆哮に驚いていた。


「悪魔族だ!逃げろっ!」


慌てて露店を飛び出る。

目の前に潰れた露店と巨大な黒い・・・悪魔!?

頭が真っ白になって何も考えられなかった。

ただ考えられたのは、もうすぐここに来るだろう、愛しいあの人の事とあの子達の事だった。


あの人は大丈夫なはずだ。

だったら?

あの子達はどうなっているのだろうか?

震える膝を叩くと走り出す。

皆無事でいて!


通りに出ると皆がパニック状態だった。

あちこちに、あの黒い悪魔がいるようだった。

急いでいるが皆、何処に逃げれば良いのか分からなくなっているようだ。

あちこちで転んで泣いている女性や子供がいる!

それを我関せずと逃げる人達で通りはいっぱいだ。

倒れて動かないのは住民の子供達だろうか?


「酷い・・・でも、どうしたら!?」


この子供達の事も無視できない。

でも一刻も早くあの子達の元に行かなければ!

どちらを優先する!?

考えが先に行ってしまい体が付いてこない。


こんな事じゃ駄目!

でもどうしたらいいの!?

駄目だ上手く考えられない。


ドン!


「邪魔だっ!」


突き飛ばされた勢いで転んでしまう。

顔を上げると泣いている子供がいた。

親とは、はぐれたのだろうか?

その子を見て立ち上がる。


「しっかりなさい!死にたいの!?」


そう子供を叱りつけると手を取り走る。


いつもの宿屋へ!

そう!


あの子達の元へ!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


僕達は焦っていた。


武具をアーサーに頼んで修理に出したばかりだったからだ。

ただ何もしない訳にはいかない。

そう、まだ武器はあるからだ。

アーサーが作ってくれた悪魔特効の武器がある。

しまってある棚に駆け寄り剣を鞘から抜き放ち輝く刃を見て覚悟を決める。

剣を鞘にしまい、マネキンから鎧を取り外す。


部屋の扉が開くと皆が入って来た。


「ジャスティンの兄貴!公国で見た悪魔族だ!」


「相棒、やるしかねえよな?」


「そうだね~。四人は武器があるんさ~。」


「左様です、少しでも良いのですわ!私達で時間を稼ぎましょう!」


「殴れるなら任せてくれよな!・・・大丈夫っすよね?」


「鎧を付けます。とにかく通りに出ましょう。ラフィア、住民に最適な脱出門の位置はどちらですか?」


「北門は駄目ですわ!南門がよろしいと思います。場合によっては船が使えますわ!」


「よし誘導しながら迎撃しましょう!皆、死なないで下さいね!」


「「「応!」」」


「ディアナ、すまないね。」


一番に出て行こうとしたディアナの肩を捕まえる。


「どうしたんすか?急ぐんすよね?早く行かないと!」


「・・君はアイツらを打倒できる武器が無い。住民の避難を優先させてくれるかな?」


「っく、兄貴達はどうするんすか!?」


「なんとか食い止めて見せるさ!ですよね、相棒!」


「そうだ!やるしかないぜ!」


拳を突き合わせる。


「アーサー君から貰ってある矢が、まだ二十四本あるのさ~。」


「特効のスペルブックがありますわ!」


「皆だけかよ!アタイだってやれるよ!?」


「ディアナ、住民の避難が最優先です。これは命令です。」


そう言って悔しがるディアナを鎮める。


「・・・分かったけれど、死ぬなよ兄貴達!」


拳を握るとディアナは出て行った。

急いで鎧を着こむ。

鎧を付け終わると皆に声をかける。


「じゃあ、行きましょうか!」


「「「応!」」」


本通りは大混乱だった。

あの戦争と同じ気持ちにはなれない。

相棒のダンとディアナには鎧が無い。

更に言えばディアナには武器もない。

鎧が無い状態であの鋭い爪の攻撃を一撃でも食らえば耐えられないだろう。


それでも住民達を守る。

どうやら立ち向かえるのは僕達だけのようだから。


「港に向かえ!押すんじゃないよ!女子供を優先しろ!」


住民の混乱の中、南通りで大声を上げているディアナを見て思う。


「なあに、何度も死線は潜り抜けて来ましたよ!」


そう言うと剣を鞘から抜き放つ!


「さあ、踏ん張りますよ!ここが最前線です!」


「「「応!」」」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ミカを抱えながら悪魔を倒して北通りへと進んで行く。


住民は大混乱だ。

パニックを起こしている。

そんな中、運良くルイスを見つけた。

子供を引っ張って北通りに向かっている様だった。

恐らく皆の所だろう。


飛び上がりルイスの側に降り立ち、抱えているミカを降ろす。


【ルイス、愛しい人。ミカとその子を連れて皆の所に戻るんだ。いいかい?】


「ね、ねえ、貴方はどうするの?」


【この混乱を鎮めて来るよ。そのうち騎士団が来るだろう。指示に従って逃げるんだ。分かったかいマイ・レディ?】


「アンタは構わずに行きなさい!アタシがルイスさん達を連れて行くわ!安心して戦ってらっしゃい!」


混乱しているだろうルイスに代わってミカが言ってくれた。


【頼んだよ、ミカ!】


いつもの赤いフード付きマントを羽織り急いで南通りに向かう。

聡明なラフィアなら、恐らく交戦ポイントを南通りに置くだろう。

そう思って南通りへと駆ける。

しばらく進むと見えて来た!

ジャスティン達だ!


目の前のバルロンを斬り裂く。


【お待たせしました!ジャスティンさん!】


「アーサー!来てくれたか!」


【皆さんの武具は修理が終わっています。装備して戦って下さい。俺はその間に敵を倒しながら北通りの更に北に向かい蓋をして来ます。】


「蓋?・・ああ、成程。分かった、済まないが頼む!」


宿屋に駆け込むと誰もいない所にそれぞれの武器や防具を取り出していく。

全て出し終わると声をかける。


【手荒くて済みません、こちらは頼みます!】


そう言って宿を出ると北通りを目指す。

皆、無事でいてくれよ!


そう思いながら急いで暗闇を駆ける。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


どうしてこんな事になったの!?


アタシはそう思う。

少し前に今日の晩御飯は何だろうと皆で話していたはずだ。

お兄さんの作る晩御飯は最高だと、そう言っていた。


でも、突然外が騒がしくなったので何だろうとアタシが表に出てみた。

すると叫び声と避難する様に声が聞こえた。

中に入ると皆が出入り口に殺到した。

人がいなくなった後、避難しようと皆を連れて女将さんと外に出たら、兵士の人が黒い悪魔に殺されていた。


何あれ!?

怖くて膝を付く。

嫌!

こんな所で死にたくない!


「お兄さん・・・助けて・・・。」


マオ達を見る。

皆も怖くて立てない様だった。

自分の頬を引っ叩く。

その痛みを受けて立ち上がる事が出来た。


「皆、立って!逃げるのよ!」


「立ちな!ベスちゃん!マオちゃん!アリスちゃん!」


女将さんと一緒にマオとベスの手を取って立ち上がらせる。


黒い悪魔と戦っている騎士の人達が南通りを目指せと言っている。


「皆!南通りへ行くわよ!」


立ち上がらないアリスを背負うと、皆と手を繋ぎ人混みを進んで行く。

女将さんがそばにいてくれるので安心したのだろうか?

少しだけだが足が軽い。


そう思っていると大きな悪魔が空から降って来た。

騎士の人が馬ごと踏みつぶされる。

ものすごい血飛沫が上がる。

モロに浴びてしまった。

その黒い悪魔と目が合った。


身体の芯から震える。


あまりにも突然に、そしてあっけなく目の前で人が死んだ。

怖くて膝を付く。

・・・気が付くと漏らしていた。


「あぁ・・・あ・・・ぁ・・・。」


せめて・・・アリスだけでも・・・。

そう思ったが怖くて体がまったく動かなかった。

悪魔の視線がこちらを、私を見る。


血を浴びながら次はアタシ、リズベットの番だとそう思ったの。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


バルロンを切り裂きながら進むのだが、南通りに進もうと逆流している住民達の為うまく動けない。


我先にと南通りへ向かっている。

仕方が無い空間を使うか。

壁に向かうと駆け上がる。

壁を走る。

一刻も早くリズ達の元へ!


いつもの宿屋に向かっているとバルロンがいたので斬り裂く。

靄になって消えるとそこにはリズとアリス達がいた。

女将さんもベスやマオもいてくれた!

良かった。

まずは血塗れになっているリズを優しく抱きしめる。


「あ、赤いフードの人!?」


【良い子だ、もう大丈夫だからね、可愛いリズベット。落ち着くんだよ?】


優しく抱き寄せる。

そう言うと泣き出してしまった。


「お兄さんなの!?うう、おに・・・いさん・・・怖かったよ!」


【もう大丈夫だ、頑張ったねリズベット。良い子だからよく聞いてね?】


「う、うん・・・。」


南通りを指さす。


【この先の噴水の方にルイスとミカがいる。こちらに向かっているはずだ。ここまでの怖いのはやっつけて来たんだ。ルイス達が来るまで、ここで待つんだよ?】


「お、お兄さんはどうするの!?」


【敵をやっつけながら蓋をして来る。】


「怖いよ!一緒にいてくれないの!?」


【蓋を閉めないとずっとこのままなんだ。賢いリズベットなら分かるね?】


「怖いの!側にいて!お願い、お兄さん!」


【リズ・・・分かるね?】


「うっ・・・ううっ・・・。」


【それじゃあ心強い味方を用意してあげよう。】


「味方?」


【・・・8th、召喚、ストーン・エレメンタル!】


ゴゴゴゴゴゴ・・・


地面からその巨人が現れる。


「ヴォーム!」


【もう一体出しておこう。】


もう一度同じ呪文を唱える。


【・・・8th、召喚、ストーン・エレメンタル!】


「ヴォッバー!」


【お前達に命ずる、お前達の主は今からこの『リズベット』だ、必ず守れ!】


「「ヴォーム!」」


【リズ、このゴーレムは君の言う事をきくようにした。護衛として君を守る。後は君が皆を守るんだ、いいね!】


血塗れのリズの頭を撫でる。


「でも、怖くて考えがまとまらないの!」


【絶対に大丈夫だ!お兄さんの言う事を信じなさい。良いね、リズベット。ここにいるんだ。ここにいる限りゴーレムが君を、君達を守る。ルイスとミカも、ここを目指しているはずだ。いいね?女将さん後は頼みます。】


リズのおでこにキスをしてブレッシングとプロテクションの魔法を皆に掛ける。

準備が済むと北に向かいながらバルロン達を葬って行く。


「お兄さん・・・。」


リズはヘファイストスの行った方向を見ていた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「皆、準備は良いかい!」


「「「応!」」」


市民達をかき分け南通りを北に進む。

ディアナが大声で叫ぶ!


「南だ!港に急げ!船もある!女子供を優先しろ!こら!ぶん殴るぞ!落ちつけ!オーガの牙がいる!南通りは安全だ!」


そんな彼女を見て力が湧く!


「後で良くやったと褒めないといけませんね。」


「相棒、上から来るぜ?」


ダンが剣で空を指すと威勢の良い声が迎撃する!


「カモなんさ~!」


アンナの弓を受けてバルロンデーモンが靄になる。


「もう大丈夫ですわよ。・・・エリア・ヒール!」


ラフィアが怪我をしていた人達を治療している。


「ジャスティン、ダン、水平には撃てないのさ~。」


「分かりました。アンナは上空をお願いします。」


「りょ~。」


どうやら悪魔達は空から降りてきている様だった。


「オーガの牙です!安心して下さい!前の人を押さない様に港方面へ進んで下さい!」


「ゆっくり行けよ!子供とはぐれないようにな!」


大声で避難誘導をし、相棒と何匹かのバルロンを消滅させた。

何とか中央の噴水まで来るとラフィアの叫び声が聞こえる。


「ジャスティン、西通りから来ましてよ!」


ダンが北西の方向を気にして見上げる。

きっとあの子達の事を気にしているのだろう。

このままではダンは気になって戦えない。


「っく・・・ダン行って下さい!」


「・・・くそっ!済まねえ!」


走り出して行く。

ダンは西街のあそこに行ったのだろう。


「縦に広がりましょう!前衛は僕が、その後にアンナ、ラフィアです!」


「りょ~。」


「分かりましたわ!」


前方を見るとひときわ大きな黒い悪魔がいた。

コイツが侵攻している奴らのボスか?

バルロンデーモンを四体従えている。


「・・・エネルギー・ボルト!」


ラフィアの雷弾が大きな悪魔を襲う。

ん?

何も起こらない!?


「レジストされましたわ!?」


「馬鹿な!?」


アーサーの鍛錬前のラフィアのエネルギー・ボルトは上級悪魔のベドラムにさえ効いていたはずだ。

鍛錬後のそれをレジストされた!?


強敵だ!

ベドラム以上の強敵に違いない!

だがヤツの足元にはまだ避難している住民がいる。

悪魔達が住民を踏みつけて行く。


駄目だ。

こんな事では!

挑発スキルを使う。


「「「こちらだ!かかって来なさい!」」」


大きいのには効かなかったが三体のバルロンが此方に向かって来る。


「覚悟を決めないといけませんね。」


僕は西に向かった相棒の事を考えていた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


西通りの方が騒がしくなった。


見ていると建物を瓦礫にしながら黒い悪魔が一体やって来た!

こ、怖い。


「リズ姉・・・。」


「リズ姉!」


「やっつけるのです!」


「き、気軽に言うじゃないの・・・。」


アリスの一言で考えがまとまる。

そう、妹達を守るの!


「ゴ、ゴーレム達!あの化け物をやっつけなさい!」


「「ヴォーム!!」」


ドグァッ!


ズシン、ズシン!


「「ヴォアー!」」


ズン!ズン!ズン!・・・


【Что это за голем?】

(何だ、このゴーレムは?)


「「ゴアアアァァァ!!」」


そのゴーレムの力強いパンチを受けて黒い悪魔が吹っ飛ぶ!

瓦礫に埋まる黒い悪魔へ追撃が飛ぶ。

ゴーレムがジャンプして黒い悪魔に飛び掛かる。


「ゴアアアァァァ!」


ゴシャ!


「ギシャアアアァァァ!」


凄い一方的だった。

ゴーレム達が襲い掛かると黒い悪魔の腕を引きちぎる!

更に振り回されて地面に、叩きつけられる黒い悪魔。

そのゴーレムは簡単に黒い悪魔を蹂躙する!


ゴーレムはその圧倒的な力で私達を守る。

黒い悪魔は靄となって消える。

圧倒的だった。


「す、凄いのをくれたわね、お兄さん。」


「「ヴォアアァァァッ!!」」


「も、戻っていらっしゃい!」


「「ヴォアー!!」」


ズシン、ズシン・・・


「圧倒的だったの・・・。」


「す、凄いです!」


「リズちゃん、ありがとうなのです!」


「小僧め、こんなのを使役できるのかい・・・。」


「「ヴォアー!!」」


「こ、これで安心出来るわね。後はルイス姉が来るまで待ちましょう。」


何とかなった。

凄く心強い。


お兄さん、ありがとう!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


【ハッハッハ!良いぞ!その混乱こそ、我が主の贄なり!侵攻せよ!踏みつぶせ!その命こそ我が主の糧となるのだ!】


俺はそう言うと魔法陣でバルロンを召喚している「マラド」を見る。

コイツも上級悪魔だが俺とは格が違う。


そうだ!


どんどん呼び出せ!


もっと混乱を!


命を散らせろ!


俺を楽しませろ!


主に生贄を!


【クッハッハッハッハ!】


【笑っている所、申し訳ないんだけれど、そろそろお終いの時間にさせて下さいね。】


【!?】


後ろを取られた!?


【なんだコイツは?「鑑定」・・・。フハハハハハ!!!ただの人族か、マラド、さっさと殺せ!】


この程度のステータスで俺が感知出来なかっただと?

ん?

赤いフード?

ああ、コイツがミアスマが言っていた赤フードか・・・。

この程度の雑魚にやられただと?

ミアスマが気を付けろと言っていたヤツがこんな雑魚とは。


まあ良い。

今の俺は気分が良い。

マラドが呪文を唱え力のある言葉を発する。

っふ。

上級悪魔族のファイヤー・ストライクだ骨も残らないだろう。


これで特等席で物語の続きが見れる。

そう思っていたのだが様子がおかしい。


振り返ると目の前でマラドの首がねられた!

馬鹿な!

弱くとも上級悪魔だぞ!?

何をしたんだこの赤フード!?


そう思って人族に問いかけた。

ここまで読んで下さって、ありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

いつも、ありがとうございます!

大変に、励みになっております!

そしていきなりやってきた襲撃者達。

今後どのようになって行くのでしょうか?

執筆中の為、作者も分かりません。

今後に御期待を!

それでは 次話 黒幕ッポイヤツ(仮 で、お会いしましょう!

お疲れさまでした!

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