武具の作成 ディアナVer1.00
いつも読んで下さり、ありがとうございます!
執筆が終わりましたのでUPいたします。
それでは、お楽しみください!
そして午前中の訓練。
アンナが弓術だけなので護身術として格闘術を教えてみた。
前にダンに放った見事な一撃があったから出来るのではないか?
と、言う事でやらせてみたのだが結構様になっている。
基本的な事を教えると回避能力の高さもある事から上手くハマった様だった。
ボクシング漫画で培った基礎の型をディアナと一緒に教えている。
裁縫スキルと大工スキルを使い人型のサンドバッグを二個作ると、手に布で作ったバンテージという名の包帯を巻きつけて試している。
しばらく見ていたのだがアンナはフェイントが上手い。
ディアナとは真逆なスタイルだった。
力のディアナ、技のアンナって言う感じになって来た。
何処かのバイクに乗っている人みたいに・・・。
おっと、これ以上はね!
二人を対戦させてみたのだがこれがなかなかに面白い。
ディアナの攻撃を綺麗に避けているアンナ。
たまにアンナが攻撃をするのだが、軽いようでそれを意に介さず攻撃を続けるディアナ。
ただ、攻撃が当たらないので空回り、大振りになっている。
ポイントゲームだと圧倒的にアンナに分があるのだが、たまにヒヤリとする場面もある。
そう、ディアナのカウンターだ。
感の良いアンナだから避けれるのだろうがね。
「くっそ!当たらねえ!」
「ディアナ、大振りが過ぎるのさ~!」
「そう言うアンナの姉さんだって、手が出なくなって来たじゃないか!」
「きっと、気のせいなんさ~。」
動きすぎているなと思ったので二人に声を掛ける。
【二人共、やりすぎなので休憩を取って下さいね。五分動いたら最低一分は休憩して下さい。】
「分かったっすよ!」
「りょ~!」
二人共、素直に訓練を受け入れてくれている様だ。
休憩している二人に近寄るとスポーツドリンクもどきを渡す。
まだ冬なのに二人共薄着だね。
汗に濡れて体のラインが・・・。
いかんいかん、そう、真面目にね!
そう思って視線を移す。
ジャスティンとダンは二人で模擬戦をしている。
ジャスティンが受け流しそこを狙うとダンがカチ上げて来る。
それをかわすジャスティン。
ダンが追い打ちをしようとすると盾かぶされ、隠され見えない位置からの攻撃をダンが上手くかわす。
結構いい攻防になっている。
流石に手の内を知り尽くしている感があるね。
そしてラフィアの方を見る。
魔法スキルが七十以上になったのだろう。
的に向かって魔法を唱え力のある言葉を唱えるとエネルギー・ボルトが的に吸い込まれて爆発する。
6thのエネルギー・ボルトの魔法が確実に打てるようになっていた。
持ち前の魔法の才能と努力の成果で半端ない威力の魔法になっている。
そこいらの魔法使いなんか目じゃないね。
そして皆に重要な要素がある。
そう、慢心しない事である。
全員が真摯に訓練をしているのでスキルアップが早くなっているのだろう。
中でも刮目するのはディアナだ。
本人の負けん気の強さもさる事ながら教えるとスポンジの様に吸収する。
先程のアンナとの試合でもそうだが、とにかく相手を負かそうとしてくる。
ただ、実戦が不足しているのでオーカムに帰ったら適当なモンスターと戦わせて経験を積ませないといけなくなった。
うん、帰るのが更に楽しみになったね。
・・・そして昼時、あの甘い地獄が始まる。
「アーサー様の格好良い所が見たかったですわ。」
「そうですわね、姉様。」
双子、来襲である。
「それでは食事に致しましょう!」
「そうですわね、姉様!」
そうして始まるア~ン大会。
マジで勘弁して・・・。
午後の時間になると政務に戻って行く。
もちろんお別れのキスをしてからだ。
「流石のアーサーも、あの二人にはかなわないようだよ?」
「そうだな、あそこまで追い詰められてるのは初めて見るぜ?」
「アーサーの兄貴が、女にだらしないだけじゃねえか?」
「ディアナ~、良い事を言ったね~。」
「そもそも、私達と言う物がありながら手を出すなんて!」
あはは・・・マジすみません。
そして始まる午後の訓練。
皆、訓練は真面目に受けてくれる。
【ジャスティンさん、左の盾からですよ。型が崩れているので余計なスタミナを使うんです!】
「成程、気を付けるよ、アーサー。」
【ダンさん、適度に給水してくださいね。汗が出なくなるまでやると逆効果ですよ?倒れますからね。】
「分かった。気を付ける。」
【アンナさん。基本弓矢なので忘れないようにして下さいね。格闘は程々で良いんですからね?】
「りょ~。アーサー君~、弓の的も作ってほしいのさ~。」
【分かりました、藁束で作っておきますね。】
「お願いなのさ~。」
【ラフィアさん、基本的な事ですが、スキルは使えば使うほど上がるので焦らなくても良いですよ。マナを持続する事も考えましょう。】
「分かりましたわ、アーサー様!」
【ディアナさん、俺と組み手をしましょうか。実戦をする前に少しでも慣れておきましょう。】
「分かったっす!お願いします!」
訓練はディアナを中心に見ている。
そのおかげかどうかなのかは分からないが、皆のやる気が上がっていてそれぞれで注意点を言い合いだすようになっていた。
良い傾向だね。
訓練が自主訓練でも大丈夫なタイミングでディアナの武具を作りに行く。
採寸する必要がある為ディアナと一緒だ。
リーゼ様に城の鍛冶場を使わせてほしいと言ってあったのだ。
快く返事をしてくれたのだが唇へのキスを代償とした。
【ディアナさん、まずは採寸からです。恥ずかしいかもしれないけれど我慢できますか?】
「アーサーの兄貴、大丈夫っすよ!どうせこんな醜いのが付いてるんだから、好きなようにやってくれよ!」
【それは魅力的と言うのですよ。俺にとってはね。】
「ちょ!急にそんな事を言わないでおくれよ!気にしちゃうじゃないっすか!?」
そうしてディアナの採寸をして行く。
柔らかい所は最後のお楽しみに・・・。
いやいや、邪な考えは捨てるんだ!
でも柔らけえ・・・。
ディアナの頬が赤かったのは言うまでもない。
とっても良い体ですな・・・。
ええ、とても良い事をさせて頂きました!
はい!
ちゃんとメモも取ってありますからね?
さてと、気を取り直してまずは防具から作るかな?
メモを見ながらスタッドアーマーを作って行く。
さすがこの国の公都。
裁縫の設備も整っていた。
ディアナがどんなのを作るんだろうと見ている。
っふ、デザインは最初だから大人し目にしたぜ!
そしてスタッドアーマーを作ると試着してもらう。
脛の部分には、加工した鋼のプレートが入れてある特別品だ。
【動きづらい所はありませんか?】
「アーサーの兄貴!すげえよ!体にピッタリだぜ!邪魔な胸肉が揺れても痛くねえ!何も着けていないように動けるよ!」
「脛当てに鋼を使ってあるから少し重くはないかな?」
そう言うと「ビュ!」と言って蹴りが目の前を通り過ぎる。
大丈夫なようだね。
ディアナはニヤリと笑っている。
柔軟性を兼ね備えた鎧が出来上がった。
もうちょっと、ディアナの魅力を引き出すような物を作ってやりたかった。
まあ、初回なのでこんな物だろう。
次はガントレットだね。
拳にメリケンサックのような物を作り握らせてガントレットでぶっ叩くような物を作る。
試験用と言う事で拳の負荷のかかる部分を徹底的に守るような物を作った。
鋼でできたボクシングのグローブの様なガントレットになってしまった・・・。
片側で三kgはあるだろう。
とても重い。
やり過ぎてしまった。
慌ててルーン文字で軽量化を図る。
多少軽くなったようだ。
それでも二kgはあるだろう・・・。
ま、まあ大丈夫だろう。
完成品をディアナに見せる。
「何すかこれ!格好良いっすね!」
との事なので大丈夫だろう。
キラキラした目で装備を見ている。
将来的に軽いインゴットが手に入ったらパイルバンカーとか付けたいね。
ああ、夢が広がる。
浪漫と言う名の武器だよね!
ガントレットで思い付いたので皮でアンナのフィンガープロテクターも作ってみた。
全力で引く時にいつも指から血を流していて、豆だらけだったので気になっていたのだ。
プロテクターの部分は手を覆うようになっていて、いざと言う時は格闘も受け流しも出来る物を設計して仕上げた。
ついでにローブの上からでもつけれるチェイスガードとアームガードも作る。
これで巻き込んだりはしないので弓を引く時に耐性ローブは邪魔にならないだろう。
出来上がり調整を終わると十六時の鐘が鳴る。
サウナタイムだ。
アンナの所に行き、作った物の説明を夢中でしていると気付いた時には何故か女湯に入っていた。
身内だけだったのでスルーしてくれたがディアナに言われてしまった。
「ア、アーサーの兄貴って大胆なんすね。」
と、顔を赤くしているディアナも魅力的だった。
ディアナさん、途中で言ってくれても良かったんだよ?
・・・以後気を付けようと思う。
そして晩御飯。
またまた始まるあの甘い地獄。
「こちらが柔らかくて美味しいのですわ!」
「姉様のばかり食べるのはずるいと思いますわ!」
ジャスティンさんにダンさんやそっちを向いてないでこっちの現実を見ようか?
そしてラフィアさん、アンナさん。
そんな目で見ないでくれるかな?
ディアナさん、大盛ですね。
分かりますか?
気付いていますよね?
この状況。
スルーですかそうですか。
そして夜、寝る時部屋に鍵をかけていたのに襲い掛かって来る襲撃者達!
夜もしっかり搾り取られました!
あふん!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
次の日。
襲撃者達がまだベッドにいた。
静かに『アリステリア様』に祈りを捧げる。
シングルベッドに三人だったので狭くてしょうがない。
二人を起こさない様にゆっくりと起き上がるとベッドから抜け出そうと試みる。
だが何処に手を置いても触りそうで困っていると声が聞こえた。
どうやら二人を起こしてしまったらしい。
「もう朝でございますか?今日は雨のようでございますね。」
「おはようございます。今日は残念ながら雨でございますね。」
二人の襲撃者が目覚めてしまった。
狭いのでしょうがない。
【おはようございます、アーゼ姫殿下、リーゼ姫殿下。】
そう言うと二人共、頬を膨らませて抗議して来る。
「アーサー様、そんな他人行儀な呼ばれ方は不本意でございますわ!」
「そうですわ、アーサー様!私共の間に敬語は必要ございませんわ!」
そう言って来るが体面と言う物があるだろう。
俺はそう思っていると襲撃者達がニヤニヤしている。
「アーサー様?こちらは正直ですのね?」
「御奉仕させて頂きますわ!アーサー様!」
そう言って下半身に二人の手が伸びる。
【アーゼ様、リーゼ様、だ、大丈夫でございます!朝だからでございますよ!】
そう言うが聞いてくれない。
【アッー!】
今日も朝から搾り取られた。
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本当に感謝を!
それでは 次話 ディアナの鍛錬(仮 でお会いしましょう!
お休みなさい!