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アーゼとリーゼの陰謀

いつも読んで下さっている皆様方、こんばんは!

執筆終わりましたのでUPいたします。

それではお楽しみください!

時刻が迫って来る。


もちろん風呂にも入りこちらは準備万端だ。

さてとアーゼ様とリーゼ様は素直に帰還を認めて下さるだろうか?

ジャスティンの部屋に皆で集まる。

最後にダンが入って来て揃った。


「さて、どのような事を言って来るのでしょうかね。」


時刻は十六時四十五分。

ジャスティンが呟くと椅子から立ち上がり


「では・・・行きましょうか。」


「「「応!」」」


皆はそう答えるのであった。

部屋の外に出て謁見の間に向かっていると途中でリーゼ様と出会った。


「皆様、お待ちしておりました。公式な場ではございませんので、別室にて会談致します。こちらへどうぞ。」


「かしこまりました。案内をお願い致します、リーゼ姫殿下。」


ジャスティンがそう答えるとリーゼ様が先導して行く。

一国の姫様に案内させるって言うのも凄い事だよねと思っていると部屋に着いたようだ。

リーゼ様がドアをノックする。


「姉様、オーガの牙の皆様をお連れいたしました。」


「入って頂いて頂戴。」


リーゼ様がドアを開けてくれる。

部屋に入ると豪奢な作りの高級そうな家具が並んでいる大きな部屋だった。

中央よりやや左側に大きめなテーブルがあり、その上座にアーゼ様が座っていた。

テーブルの両側には三人掛けのソファーがそれぞれ並んでいた。


「どうぞ、お掛け下さい。」


リーゼ様にそう言われて男女に分かれて腰を掛ける。

位置を言うとアーゼ様の右手にジャスティン、ダン、俺。

逆側にラフィア、アンナ、ディアナと座っている形だ。

早速アーゼ様から声が掛かる。


「オーガの牙の皆様にはお待たせして大変申し訳ありませんでした。それで帰還の要件でございますわね?」


代表してジャスティンが答える。


「左様でございます、アーゼ姫殿下。我々はそろそろ本国に帰還致します。」


「その事ですが、よろしいかしら?実は戴冠式を三日後に行う予定ですの。それに参加してから帰還して頂きたいのですがどうかしら?」


「日時が決まったのでしたら出席してから帰還を致しましょう。」


「リーゼ。」


「はい、姉様。日時は三日の後、十二時からになります。その後に皆様方には帰還して頂く事になりますがよろしいでしょうか?」


「結構でございます。これで我々も肩の荷が下りた気持ちであります。これからの公国の復興と発展を願う次第です。」


「ありがとうございます。オーガの牙の皆様方にも苦労をおかけ致しました。本当に助かりましたわ。・・・リーゼ。」


「こちらがお約束の報酬となります。お受け取り下さい。」


リーゼ様が子袋をジャスティン、ダン、ラフィア、アンナの前に置いて行く。

皆が中を確認する。


「「「お約束通り、ありがたく頂きます。」」」


どうやら此処で白金貨を貰えたようだ。


「それでは式典で再会致しましょう。忙しい所申し訳ありませんでした。」


「っは、姫殿下達もお体には気を付けて下さい。それでは式典で!」


ジャスティンがそう言って皆が立ち上がるとアーゼ様が言って来る。


「申し訳ありませんが、アーサー様だけは少しお残りになって下さいませんか?」


あまりにも切ない表情で言われたのでジャスティンが俺の方を見て来る。

俺が肯いたのを確認する。


【かしこまりました、姫殿下。】


俺がそう言うとジャスティン達が部屋を辞する。


早い物で十八時になったようだ。


「アーサー様、今夜の食事を御一緒したいのですが。」


「構いませんわよね?アーサー様?」


【今夜だけですからね?後、もちろんまぐわいは無しですよ?】


もちろん先に断っておく。

そう言うと残念そうに言って来る。


「分かりましたわ・・・では良いのですわね?」


「それでは早速参りましょう!」


そう言って左手をアーゼ様、右手をリーゼ様が握って連れていかれる。

いったい何処に連れて行かれるんだろうか?

そう考えていると、そこは王の執務室だった。

入るのは初めてだったのでその豪奢な部屋に驚く。


奥には立派な本棚を背にこれもまた立派な机と椅子がある。


恐らくここで執務をするのだろう。

左手の奥に扉があり壁にも本棚が並んでいる。

中央には大理石で作ったテーブルがあり両側に三人掛けのソファーが並んでいる。

柱時計も設置してあり時刻が分かるようになっていた。


【民の血税はこのような所に消えて行くのですね。】


そう呟くとそれを聞いた双子のお姫様方から文句が出る。


「アーサー様!この部屋には各国の要人や色々な方が来るのですわ!」


「左様です!なのでその方々を迎えるのにふさわしい作りになっておりますの!」


「アーサー様、私とリーゼはこれからここで政務をして行くのですわ。」


「左様ですわ。最後に思い出を頂きたくお願い申し上げますの。」


そう言ってリーゼ様が「パチンッ!」と指を鳴らす。

ドアが開きメイドさん三人がカートと共に入って来て執務室のテーブルに食事を並べて行く。


「暖かいうちに召し上がって下さいませ!」


「左様ですわ!召し上がって下さいませ!」


【あの、アーゼ様、リーゼ様。】


「「何でございますか?」」


【何故ワインは三人分なのに料理が一人分しか並んでいないのでしょうか?】


「「それはこう言う事ですの。」」


そう言って双子のお姫様は料理をくわえると口移しで食べさせて来る。


【アーゼ様、リーゼ様。これでは味が分かりませんよ?】


さすがに恥ずかしい。

二人にそう言って食べている。

かわるがわる口に運んでくれる。


「まだまだですわ!」


「もっと召し上がって下さいませ!」


そう言って次々に食べさせてくれる。

しばらくそうやって食べていたのだがおかしい。

そう、マイサンが痛々しい程に直立しているのである。

しかも、ものすごく女の人が欲しい。


待てよ?

と、思い毒スキルを使って見るとすべての料理が赤く光る。

毒!?

痺れは無い?

何の毒だ!?

不味いと思いバックパックから最高級の解毒ポーションを取り出そうとするとその手が双子によって抑えられる。


「アーサー様、その様な物は無粋でございますわ?」


「左様ですわ、思う存分味わって下さいませ。」


そう言って両手がそれぞれ双子の胸に置かれる。


【二人共、何の毒を使ったのですか!?】


「うふふ、公家の秘薬でございますわ。」


「うふふ、簡単に言うと強力な媚薬でございます。」


そう言うと二人共用意してあったワインを飲み干す。


「即効性なのですぐに効いてきますわ。」


「それまでお慰め致しますわ。」


【二人共、駄目です!そんな刺激では耐えられません!】


「「逞しいですわ!アーサー様!」」


我慢の出来なくなった俺は、その夜、二人とすごくイチャイチャしたのであった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


次の日。


やっちまった。

ついにあの二人と関係を持ってしまった。

ベッドで目覚めた俺は昨日の事を思い出す。

やられた!

そう思うがもう遅い。


まさか薬まで使うとは!


二人は満足したのだろう凄い格好で寝て、いや気絶していた。

隣の部屋から物音がするのでシーツを被りドアの外へ出るとメイドさん達が片付けをしていた。

ついでなので湯桶を頼むとすぐに持って来てくれた。

体を拭き終わり支度をする。

このままでは朝の挨拶は出来ないだろうなと思い部屋を後にする。


執務室に入ると三人のメイドさんが待っていた。


「あの、アーサー様。御済になられたでしょうか?」


【ああ、二人には体に気を付けるように言ってください。それと薬を使わないでほしいとの事もお伝え下さい。】


「か、かしこまりました。」


三人のメイドさんが艶っぽい目でこちらを見ながらもじもじしている。

ああ、この部屋で待機していたようなので昨日から三人の痴態が丸聞こえだったんだね。

獲物を狙うかのような目でこちらを見ている。

うん、昨日の事は忘れよう・・・そう思っておく事にした。


このままだとメイドさんに襲われそうなので急いで逃げる。


【後の事は、よろしくお願いしますね。】


そう言って部屋を出る。


「後はお任せを、お気を付けて下さいませ。」


二人が起きないうちにと外に出る。

誰にも会わない様にと通路を進んでいると運悪く汗を拭いているディアナと出会った。


「アーサーの兄貴!今日も早いっすね!」


【ディアナさんも早いね!走って来たんですか?】


出来るだけ平静を装って話す。


「今日はラフィアの姉さんと十周して来たんだよ!さすがに疲れたっすね!」


【ウォームアップはちゃんとしていますか?】


「をーむあぷ?なんだいそれは?」


【準備運動の事ですよ。急に動くと、筋を痛めるからしないと駄目ですよ?】


「ああ、ジャスティンの兄貴が言ってたヤツっすね。しっかりやってますよ!」


【それなら良いんです。ちょっと急ぐんでまたね、ディアナさん。】


「訓練、楽しみにしてるっすよー!」


そう言うディアナを残し急いで部屋に入る。


部屋に入ると早速窓に向かって祈る。


【『アリステリア様』!本日は平和な一日であります様に!】


平穏な日になります様にと必死に祈ると普段通りに朝御飯を食べに行くのだった。

・・・だがそうなのである。

平和な一日にはならなかったのである。


「アーサー様?こちらも美味しいのですわよ?口をお空けになって下さいませ!」


「姉様ばかりずるいですわ!こちらも美味しいのですわよ!お口を!」


そう、こういう事だ。

二人との距離感がバグったのである。

ジャスティンとダンのどうなってんの?

って言う目まだは良い。


だが、アンナとラフィアのコイツやらかしやがったなと言う目が怖い。

それに周りの眼も痛い。

朝の政務の時間になっても動こうとしない!


「あのー。お二人共、政務はよろしいのでございますか?お時間ですわよ?」


「そうね~。仕事はしないといけないと思うよ~?」


ラフィアとアンナが聞いているのだが。


「「大丈夫ですわ!」」


の、一点張りで動こうとしない。

参った。

本当に参った。

ただ、本当に不味い時間になり人が呼びに来る。

そうすると行ってくれるのだが・・・。


「「行って来ますわねア・ナ・タ!」」


そう言って二人が頬にキスをして政務に向かう。

うん、仕事は大事だよね?

すると待ちかねたように質問をされる。


「で、アーサー様、どういう事ですの?」


「まさかとは思うけど~、手を出してないよね~?」


二人の笑顔が怖い。


【アハハ、ナニヲイッテイルンダイフタリトモ。ソンナコトアルワケナイジャナイカ。】


「創造神様に誓えますか?」


【それは!?】


「・・・嘘ですわね!」


「嘘なんだね~!」


【申し訳ございません!薬を盛られてつい・・・。】


「「ハァ~・・・。」」


二人に呆れられてしまった。

ぐぬぬ。

仕方が無い。

行動で示そう。


そう思って朝の訓練に向かうのであった。

此処まで読んで頂き、誠にありがとうございます。

まずはいつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

誠にありがとうございます!

大変に執筆に力のこもる思いでございます!

それでは 次話 武具の作成 ディアナVer1.00(仮 でお会いしましょう!

お疲れさまでした!


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