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特訓なのかな?

いつも読んで下さっている皆様方、こんばんは!

執筆終わりましたのでUPいたします。

お楽しみください!


朝、目が覚めるといつものお祈りを始める。


【『アリステリア様』本日も良い事があります様に。】


そして支度をして部屋を出る。

同じくディアナが部屋から出て来た所だった。

俺に気付いてが近寄って来た。


「おはようっす、アーサーの兄貴!」


【おはようございます、ディアナさん。】


「昨日は兄貴のおかげで楽しめたっすよ。それにしても、朝早いっすね。」


【ディアナさんも早いですね。】


「兵隊の頃の癖っすよ?で、他の皆さんは寝てるんですかね?」


【ジャスティンさんは、多分走り込みをしていると思いますよ?】


「そうっすか、負けられないっすね!アタイも行って来るっす!」


【気を付けて下さいね。】


そう言うと元気に中庭に向かって走って行く。


さてと、そろそろルイス達の所に帰れるのかな?

そう思って敷地内を散歩する。

ふと目を移すと秘薬が生えていた。

ふふ、ブラックパールか。

ルイス達を思い出す。

・・・ルイス、皆、元気だよね?


早く会いたいな。


中庭を見るとジャスティンが座ってストレッチをしている。

走り込みが終わり休憩している様だ。

挨拶をしようと近づいて行く。

バックパックから、作っておいたスポーツドリンクもどき取り出す。


【おはよう、ジャスティンさん。】


「ん?誰かが近寄って来るなと思ったらアーサーですか、おはようございます。」


【休憩中ですか?これをどうぞ。】


スポーツドリンクもどきの入った水袋を渡す。


「頂くよ、ありがとう。」


グビグビと飲んで行く。


「プハッ!これは風邪の時に飲んでいた物ですね、美味いですよね。」


【そうですか?汗をかいた後はそれが良いんですよ。】


「ほう、何か効果があるんですか?」


【汗は、体から水分と一緒に塩分を出しちゃうんでそれを補給するんですよ。】


「成程、それは良い物だね。」


【作り方を教えましょうか?材料を揃えるのは簡単なのでダンさんでも出来ますよ?】


「アハハハ、それなら教えてもらおうかな。」


そう言いながらジャスティンと食堂へ向かう。

朝御飯はビュッフェ形式のようだった。

皆も起きた様で一緒に食事をしているとディアナが戻って来た。

連れてきてもらったのだろう。

メイドさんに頭を下げている。

俺達に気付くと近づいて来た。


「皆さん、おはようっす!」


深々とお辞儀をする。


「おはよう、ディアナも走って来たのかい?」


汗だらけのディアナを見てジャスティンがそう言うと他の皆も挨拶をして来る。


「朝から元気だな。一緒に飯を食おうぜ!」


「おはようなんさ~。」


「おはようございます、ディアナ。体を冷やさないようにして下さいませ。」


「はいっす。」


そう言ってラフィアからタオルを受け取ると汗を拭いだした。


【ディアナさん、これを飲んでおいて下さいね。】


そう言ってスポーツドリンクもどきの水袋を渡す。


「水ですか?有難く頂くっすよ。」


グビグビと飲みだす。


「プハー!美味いっすねこれ!」


【特製の飲み物です。汗をかいたらそれを飲むと良いですよ。】


「ありがとうございます。じゃあ、朝御飯取って来るっす・・・あの、どうやって取るんすかね?」


皆の視線が俺の方に向いた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ディアナについて行きプレートに食べたいのもを取らせる。


こんなに食べれるのかと言うぐらいの山盛りだった。

そう言えば豆乳鍋を作った時はたくさん食べていたね。

席に着くと皆が驚いていた。


「朝からこんなに食べるのかい?」


「だ、大丈夫なのですか?」


流石のジャスティンとラフィアもその量に驚いている。


「食える機会に食っておくんすよ!兵隊の時はろくに食えなかったっすからね。」


そういうとガツガツと食べて行く。

みるみるとその山が減って行く。


「お代わり行ってくるっす!」


そうしてディアナは二回お代わりをした。

何処に入っているんだろうか?

やはり・・・。

いや、この話題はもう良いだろう。

食事が終わると皆で今後の相談をする。


戦争が終結したのでオーカムに帰るのだ。


「ディアナはどうします?」


ジャスティンが聞くと割とあっさり。


「親兄弟もいないんで、皆さんについて行くっすよ。」


そう答えた。


食後、時間があったので中庭で約束通りディアナと稽古をしている。

ジャスティン達も興味を持ったのか見学するようだった。


【ディアナさん良いですか踏み込む時はこうするんです。】


まず実践して見せる。

一瞬にしてディアナの懐に入る。


「え!?消えたっすね。」


「何とか見えたかな・・・。」


「俺もだぜ。」


「あーっしも何となく見えたよ~。」


「私は見えませんでしたわ。」


まず基本として戦士の動きを見てもらう。

その後は実践だ。


【では、ディアナさん。構えて下さい。】


「はいっす!」


【武器は何が得意ですか?】


「殴るのが性に合ってるっす!」


【分かりました。格闘術ですね、良いですか?行きますよ?】


一瞬で後ろに回り込み頭に手を置く。


「え!?後ろっすか!?全然見えなかったっすよ?」


【そうですね、動きは追々見て覚えて行きましょう。それでは実際に拳を交えてみましょうか?】


拳で打ち込んで来るディアナを迎え撃つ。

もちろん憧れのカンフー映画の様に片手でだ。


【そこはもう一歩踏み込んで下さい。】


「はいっす!」


【ダメですよ。そんな見え透いたフェイントでは、目標のエティンですらかかりませんよ?】


「はいっす!」


ジャスティンとダンの二人が見ているだけでは物足りなくなったのだろう。

木剣で素振りをしながら訓練を見ている。


「相棒よ。あの動き・・・追えるか?」


「何となくですが・・・ただ、相対あいたいした時には見えないでしょうね。」


「だよな。もっと鍛錬しないとな。」


「ええ、装備のおかげだと言われないようにしないといけませんからね。」


「そうだな。」


ディアナがスタミナ切れを起こした。

丁度良いので、午前中の訓練を終わりにした。

しばらくして昼御飯中。


「アーサーの兄貴だけ別格に強いっすね。何処で習ったんすか?」


相変わらず大盛の御飯を食べているディアナに応える。


【俺は実践で鍛えたんですよ。ちなみに俺を除くとダンさんが剣術70ぐらいだと思いますよ?】


そう言う。


「おお、鑑定も出来るんすか?」


【いや、鑑定も出来るけれどこれは経験から来る予想ですね。】


「そうっすか、実際のところダンの兄貴ってどのぐらい強いんすかね?」


「ダンさんならフル装備だと多分オーガにも単身で勝てますね。」


「本当っすか!?・・・アタイはオーガなんかまだ無理っすよね。」


悔しそうに拳を握る。

始めたばかりなのだからそんなに気を落とさなくても良いだろう。

大切なのはこれからだ。


【大丈夫ですよ、稽古を続ければそのうちに倒せるようになります。オーカムに戻ったらまずエティンで実践ですね。】


「はい!頑張るっすよ!」


昼御飯が終わると休憩をはさんで訓練を再開する。


【御飯をたくさん食べたはずなのに動きが良いですね、ディアナさん!】


「消化は良い方なんすよ!アーサーの兄貴!」


そう言って組み手をしている。

素振りをしながらジャスティン達が話をしている。


「・・・相棒、俺達抜かれちまうんじゃねえかな?」


「ダンも真面目に訓練をすれば良いと思いますよ。」


「そうだな、新人には負けられねえな。」


「でもさ~、アーサー君の動きを実戦で見ると厳しいんさ~。」


「アーサー様、ディアナにグレーター・ヒールを掛けて瞑想ばかりでよろしいんですか?」


同じ事の繰り返しで焦れて来たのかラフィアがそう言ってくる。

その間にもディアナの攻撃を捌いている。


【ラフィアさんのマナの底上げと瞑想でのマナの回復力を高めているのでそれで大丈夫ですよ。】


「そうなのですね。分かりましたわ。」


「くっそー!当たらねえ!何でだ!」


「ディアナさん、癖がありますね。直さないと対人では当たりませんよ?」


「ディアナ~、右を打つ時に肩に溜を作るのが見え見えなんさ~。」


「ダン、軸がずれていますよ?」


「そうか?こうしたほうが楽に振れるだろう?」


「それでは武器が歪むのが早くなりますよ?」


「そ、そうか。気を付けるぜ。」


皆がそれぞれに意見を言って来るのでそれにアドバイスをする。

すると、訓練をしているというので、挨拶がてらバドラック様が視察に来たようだ。

挨拶を済ませると訓練を再開する。

次はジャスティンの番だった。


【それでは、行きますよ。】


「よろしくね、アーサー!」


しばらく打ち合い悪い所を指摘してみる。


【ジャスティンさんは盾の性能に頼りすぎですね。受け止めるのではなく受け流す事を考えて動きましょう。】


「分かったよ、アーサー。」


【そうです。受け流してそのまま踏み込めば相手の背中が見える位置に移動できますのでそこで攻撃です。】


「成程、試してみよう。」


【今度はゆっくり行きますからね。受け流してみて下さい。】


しばらくするとジャスティンがスタミナ切れを起こしたのでダンの訓練へと移行する。


【そうです。ダンさんは思い切りが良いのでそこからが課題ですね。】


「アーサーよ。此処からどうすれば良いと思う?」


【フェイントを入れても効果が薄いと思われるのでそのままの勢いを付けて切り込むのが良いですね。ツヴァイハンダーならアーマー貫通攻撃イグノアが良いと思いますよ。】


「成程な、懐に飛び込んだら避けれねえだろうな。もう一本お願いするぜ。」


【どんどん打ち込んで下さい。遠慮はしなくても大丈夫です。】


「じゃあ行くぜ!」


【間合いが狭ければ剣の柄の方でかち上げると良いですよ。】


「そうだな。持つ事に気を奪われすぎてたぜ。こいつも武器になるんだったな。」


しばらく打ち合うとダンがスタミナ切れを起こした。


【次です。ディアナさん行けますか?】


「休んだのでいつでも大丈夫っす!」


【それでは今度は実戦方式です。打ち込みますからね。】


「分かったっす!アーサーの兄貴!」


フェイントを使いディアナを翻弄する。

そこで出来たスキに打ち込む。

軽く当てただけだがそれでも効いているのだろう。

ディアナが歯をくいしばって耐える。


反撃をして来るが左手一本で受け流される。

普通なら嫌になって辞めてしまいそうな実力差だ。

だが負けん気の強いディアナなので大丈夫だろう。

更に打ち込んで行く。


それを見ていたバドラック様が慌てて聞いて来る。


「お主達、いつもこんな訓練を積んでいるのか?さすがはオーガの牙と言った所か・・・負けられぬな。我が軍も厳しくせねばいかん。」


そう言って公国の訓練プランを見直しに行ってしまった。

こうして午後の訓練を終える。


三人は地面に転がって肩で息をしていた。

ストレッチをしながら見ていたアンナに聞いてみる。


【どうでした、アンナさん?見えましたか?】


「三人の動きは見えるけれどね~。アーサー君の動きは見えないんさ~。」


【慣れれば見えるようになりますよ。そうしたら実戦です。】


「りょ~、頑張るよ~。」


【ジャスティンさん、ダンさん、ディアナさんはそのまま自然に回復をしてください。スタミナの底上げになりますので。では、本日はこれで終了しましょう。お疲れ様でした。】


そう言って三人にスポーツドリンクもどきの入った革袋を渡して行く。


「オ、オーガの牙の訓練ってこんなに厳しいんすか!?」


「い、いや、アーサーの訓練は初めてだよ?」


「そ、そうだな、きついが身についているって実感があるぜ。」


「そうっすね。でも毎日はきついっすね。」


「あの背中に追いつくんだ。弱音は吐きませんよ?」


ジャスティンがそう言うと皆が肯く。

三人はしばらく地面に転がって疲れを取っていた。


俺は城に戻ろうとすると声が掛かる。

リーゼ様だった。


「アーサー様!お風呂の準備が出来いるので、皆を案内したいのだけれど良いかしら?」


お風呂!

ああ、湯船につかって疲れを取りたい!

跪くと話してみる。


【リーゼ様から言って頂けるとは思いませんでした。ありがたく入浴をさせて頂きます。】


「ん?なら場所を案内しておくわね!」


リーゼ様に浴場を案内してもらう。

ヒャッホウ!

風呂だぜ!


蒸し風呂・・・サウナだった。

俺は湯船につかりたい。

いや、贅沢は言ってはいけないな。

この世界では湯船は贅沢な物だそうだ・・・残念だ。


非常に残念だ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


晩御飯を皆で食べている。


「うう、腹打ちが効いて食欲がねえっす。」


「食欲が出ねえのか、俺もだ。」


【皆さん、無理をしてでも食べないと明日の訓練がきつくなりますよ?】


「ア、アタイは食べます!」


「俺もだ!」


【食事の後リーゼ様の御厚意で風呂に入れますので案内しますね。】


「「「風呂!?」」」


「それは・・・贅沢な事ですね。」


「豪勢だな、初めて入るぜ!」


「お風呂に入るなんて何年ぶりかな~?」


「左様ですね、実家のお風呂を思い出しますわ・・・。」


「あ、あの貴族しか入れないというヤツですか!?」


【疲れを癒して明日も頑張りましょう。】


「「「応!」」」


【・・・皆さん、まだ元気ですね。明日から少し厳しく行きましょうか。】


「が、頑張るっすよ。」


「おう、負けないぜディアナ。」


「僕も負けませんよ?」


「あーっしも負けないからね~。」


「私もですわ!」


御飯を食べ終わると皆でお風呂へ向かう。


【俺達の為に開放されているのでそれぞれで入りましょう。】


「「「応!」」」


俺がそう言うと皆が肯く。

当然ながら男湯と女湯は別々だった。


そしてサウナに入る。

限界まで入ってから水風呂に飛び込む。

そして、久しぶりに全身をくまなく洗う。

ザパーンと頭からお湯を被る。

うーん、気持ち良いね。

お湯が出て来る蛇口の様な物は魔道具なのだろうか?

うちの宿にもほしいな。


石鹸はいつもの石鹸だった。

良い臭いのする石鹸は無いのかな?

確か灰汁から作るんだっけかな?

・・・思い出しておこう。


久しぶりのサウナというお風呂を満喫した俺は、頭を良く拭き乾かすと明日の為に早めに眠りにつくのだった。

此処まで読んで頂き、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

いつもありがとうございます!

大変に、励みになっております!

今回でなんと、100話目でございます!

おめでとう、自分!

ありがとう、皆様!

店員 お誕生日ケーキの名前はいかがなさいますか?

Maya Mayaでお願いします。

と言う訳でケーキを買ってしまいました。

しかもホールで。

明日の昼御飯までケーキかな?

それでは 次話 いろいろな思惑(仮 でお会いしましょう!

お疲れさまでした!

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