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魔法の香水

作者: 森豆太郎

ある日、大きな荷物を抱えて信号のない横断歩道を渡れずに困っているおばあさんが居たので、左右の車を止めておばあさんを反対側へ渡らせてあげた。


その日の夜、とても綺麗な女性が出てくる夢を見た。


何でも、眷属の所を訪問するのに地上に降りてきたが、とてつもないスピードで走るバイクや車を見て恐ろしくなり、道路を渡れずに困っていたのを俺が助けたのだそうだ。


何かお礼をしたいというのだが、特に欲しいものもないので、誰か困っている人が居たら助けてあげて欲しいと答えたら大層、感激されてしまった。


そんな夢を見て目が覚めたら、枕元に香水瓶と手紙が置いてあり手紙には、


あなたのような善意の人が地上に残っていたことが、とっても嬉しかった。

過去にも同じような人と出会ってお礼の為に隠れて織物をするから見ないでと言ったのに見られてしまいお礼が出来なかったことや、いじめられて困っていたのを、助けてくれた人を家に連れて行って歓待していたら、地上の時間とのずれを忘れていて帰った時には何十年も経っていて嘆かれてしまった失敗などが、つらつらと書かれていて、最後に

 過去の失敗を繰り返さないためにあなたには、この香水を送ります。

 使い方は、あなたの願いを込めながら、自分に香水を掛けるだけです。

 香水瓶の中身は、日が変わると復活するので、好きなだけ使ってください。

 不要になったら、瓶の中身を捨てて普通の水で満たせば、機能しなくなるので、分別ごみとして捨ててください。

 私はあなたが幸せに暮らしてくれることを祈っています。


と書かれてあった。


俺は、ラノベの世界観が好きだったので、


魔法とダンジョンのある世界になれ


と願って香水を自分い振りかけてから着替えて社宅から職場に向かった。


会社の食堂で昼食を食べながらテレビを見ていたら


こちら横浜ドーム前です。

先ほどから、警察と自衛隊が集結し始めています。

一体何が起きているのでしょうか。

こちらの指揮官の方に聞いてみましょう。


こちらYBKテレビです。この騒ぎの原因は一体何が起きているのでしょうか。


危険です。こちらの横浜ドームは、ダンジョンになりました。


先ほど、内部を偵察に入った警察官が、何者かの襲撃を受けて受傷しましたので、現在、立入禁止となっています。


と言っているのを聞いて、まさか香水!!


誰かの悪戯じゃなかったんだ。


そのまま、帰って


俺は、冒険者になってダンジョン制覇するぞ


と願って自分に香水を振りかけた。

鬼神王覚醒絶賛連載中です。

よろしくお願いします。

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