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パーティーを組もう



夜の暗くなってそう時間が立たないうちーーー。



裕太は酒場に足を運ばせていた、冒険者ギルドから程近いところにあるこの酒場の名前はラッテル酒場と言うらしい。

 中に入るとみすぼらしい姿のーーー恐らくは冒険者が店を多い尽くすほど集まっていた、今日は月一の新人冒険者の集いが開かれており、入場料として銅貨一枚を請求され銀貨を支払ったところお釣りとして銅貨9枚をお釣りとして渡してくれた、どうやら銅貨と銀貨のレートは1対10らしい。

 既に殆どが幾人かのパーティーを結成しており、結成祝いか酒を浴びるように飲んでいた。




(うわっ……もう既にグループ出来てるし、来るのが少し遅かったかな? 駄目だ、このまま話しかけなければ高校生生活の二の舞じゃないか、声をかけに行かな無いとな……)




「あのー」



裕太は一番近くにいた男三名程度のグループに声をかける。




「俺もこのグループ入れてくれないですかね?」

「わりーな、俺のところは間に合ってんだ……他を当たってくれ」



あっさりと断られる、だが一度ではめげないと裕太は決めていたため直ぐに他を当たってみた。




今度は男女四名のグループだ。




「悪いね、うちらも人はもう要らないんだ」



またしても断られる。

 そんな感じで幾つものグループに断られていく。

 



 暫くして辺りを見渡せば殆どの人がグループを作って酒を飲み交わしている。

 対する裕太は一人ではじめて飲む酒をちびちびと飲んでいた。

もうここまで来ると話しかける気力は既になくなっている。



更に暫くすると酔っ払った冒険者達が楽しげに肩を組みながら帰ったり、あるいは関係が出来上がったのか二人の男女が手を繋いで店から出てったりする。

 そのように次々と仲間を作った者達は店を後にしていき、残ったのは未だに酒を飲み続ける1つのグループと部屋の隅で自分と同じく一人酒を飲んでいる一人の少女だけだ。




その少女の見た目は美しい紫の髪で顔立ちは整っており美人の部類に入る。

 年齢的には日本で酒を飲んでいたらアウトな年齢だろう、服装は薄手のローブを身に纏っており他のEクラスの冒険者の服装と比べれば比較的に高価そうな雰囲気を感じる。



(もしかしてあの娘も俺と同じくはぐれたのか? なら……) 



裕太は勝手にそう思い込み話しかける事にした。



「もしかして君もはぐれたのか?」



裕太が声をかけると一瞥する。




「別に……何時もこの店で飲んでいてたまたま今日は五月蝿かっただけ」

「そ、そうなのか……それは悪かったな、変な事を聞いて」




裕太は内心また外れかと思い自分の席に戻ろうとする。




「待って」




少女は立ち去ろうとする裕太に声をかける。




「私も一人で戦うのに限界を感じてたし、パーティーを組んでも良いわよ」


「へ?」




裕太は想定外の出来事に呆気ない声が出る。




「どうしたの? 私じゃ嫌なの?」

「そうじゃなくて断られると思ってたからさ……」

「ふーん、まぁいいけど……私の名前はミリス・アクルファ、魔導士だから戦線はなるべく任せるわ」

「俺は上野裕太、宜しく」

「珍しい名前ね、遠い所からきたの?」

「まぁ、訳あって遠い異国から来たんだ」






裕太はミリスにstatusを使う。





ミリス・アクルファ(128)




筋力9 知力14

魔力45 体力10

精神力10 俊敏力10

HP13 MP50








(え⁉ 128歳⁉ 見た目的には15歳くらいだよな⁉ まぁここは異世界だし、不死身の人もいておかしく無いよな……詳しいことはもう少し親しくなってから聞いた方が良さそうだな、それにMPと魔力が高いし魔法使いだからなのか?)




「ねぇ裕太、ギルドカード見してくれない?」

「これのことか?」



裕太は銅のプレートをミリスに渡す。



「ありがと、これは私のね」



ミリスは銀色のプレートを交換する形で渡してくる。




そこにはミリス・アクルファ、Bクラスと記入されてた。





「裕太ってEクラスなの?」

「まぁ今日冒険者になったばかりだからな、でも素手でゴブリンの群れを撃退したことあるし……大丈夫だとは思うけど」

「役に立たなかったらパーティーを解消するけどいい?」

「わかった……役に立てるようには努力はするよ」

「それじゃあ明日の昼頃にギルド前に集合ね、まずは簡単なーーーそうね、ゴブリン討伐にでも行きましょう」




そう言うと彼女はいすから立ち上がりその場を後にする。




「それじゃあよろしくね、裕太」




彼女は去り際に振り向くとそう一言呟いた。


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