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悠久



ミリスと裕太そして権威の紋章の面々は村人に事情を話し村でしばらく休息をとる事になった。



ミリスと裕太とバルロッサは村長宅で詳しく話をする事になっていた。

村長も最初は驚いていたが事情を説明すると納得した様に歓迎した。



「にしても村を守って頂きありがとうございます、冒険者様にそして権威の紋章の方々まで」



その村長の発言にミリスは顔を曇らす、未遂とは言え村人を捨てて逃げ出そうとしたのだ、それで感謝されるのは罪悪感がある。



「ですが報酬の件ですが、すいませんトロール40体分の資金がありません、どうかお金がある時に払うのでそれで許してはいけないでしょうか」


「いや、その必要はない、我々はあくまで王国側から報酬を貰っている、そのため貴方達が払う必要はない」


「それはありがとうございます、私どもとしては助かります、しかし冒険者様には報酬はありましょうぞ、ではトロール4体分の報酬を今渡します」



村長は懐から銀貨12枚を差し出した。



「それじゃあ受け取っておくわ」



ミリスは少し戸惑いながらも報酬を受け取った。

そしてそれと同時にドアをノックする音が響き渡る。



「失礼致します、先程の戦果報告に参りました」



ドアを開けて一人の権威の紋章の構成員らしき人物が部屋に入ってくる。



「わかった、報告せよ」


「はっ、トロールの集団との交戦でその殆どを殲滅、数体を捕縛しました、我らもリユニオン・ガーディアンが小破が二機、中破が一機そして大破が一機で今後の作戦行動に支障がない程度だと思われます」


「それで? 捕縛したトロールはどうしたのだ?」


「はっ、尋問を行ったところ定期的に村に襲撃してきたトロールとは別の集団らしくここの村には初めて来たそうです」



その話を聞いたバルロッサはしばらく考え込む。



「なるほど、住処の移動でもしていたのか? まぁいい尋問も続けてくれ」

「了解しました、それでは」



男はそう言うと部屋を出て行った。



「あのトロールの集団とは別物だったの?」

「そう見たいですな、最近姿を現した未知のモンスターの影響と考えるのが妥当だと思いますな」

「あの、そのモンスターって犬っぽい気持ち悪いやつですかね?」



裕太は突然と口を開く。



「まぁそうだが、遭遇したことがあるのか?」

「はい、昔に一度目にしたことがあるんですけど」

「それ以外にも様々な異形のモンスターが各地で散発的に発生していてな、特にこのレイアール王国領では多いのだ、だからこそ我々が調査に派遣されたわけなんだが」



(異形のモンスターってインビンシブルのモンスターの事か? 確かにあれはクトゥルフ神話をモチーフにした奴が多いし、異形と言えば異形だしな)



「それで詳しく聞きたいのだがいいか?」

「はい、構いませんが」

「恥ずかしながら我ら第四分隊は未知のモンスターとの交戦経験が無いのだ、実際に目にしたものの意見が聞きたい」

「そのモンスターは異形の猟犬の様な化物で体液には強い毒性があります、純粋な強さではトロールに劣るとは思いますが一度極限状態に追い込まれると身体能力が大幅に強化する事もあるらしいです、俺の知っている情報はこれくらいです」

「なるほどな、参考にしておくとする、これから貴殿らはエルシングへ帰るのだろう? そちら方面に用事があってな、途中まで我々も同行しよう」

「そちら側がいいのならそうさせて貰います」




ならば決まりであるな、と少し笑みを浮かべバルロッサは答える。



(そう言えばトロール二体くらい倒したしレベルが上がってるかもしれないな、確認くらいしとくか)




上野裕太 lV2→lV4



筋力19 体力19→筋力22 体力22

魔力19 知力19→魔力22 知力19

俊敏力19 精神力19→俊敏力22 精神力22

HP19 →HP22 MP19→MP22



マーシャールアーツ50→マーシャルアーツ75

攻撃系スキル15→攻撃系スキル30

探知能力向上




(レベルが一気に2も上がっている? しかもステータスは3上がってる.....つまり1レベで1.5上がってる事になるよな、ステータスがレベルアップのごとに高くなりやすくなるのか? てか知力はあがらなかったな、まぁこれだけは100とか行かれても困るしな)




裕太は一通りステータスを眺めていると探知能力向上と言うか項目が目に付く。



(探知系能力向上? もしかして他人のステータスを見たりするやつか? まぁいいや試してみるか)




裕太はバルロッサのステータスを確認する。




バルロッサ・フールン(31)


lV27



筋力16 体力15

魔力49 知力18

俊敏力12 精神力15

HP16 MP50



鎧操作85 火系魔法15 指揮官60 拷問47 回復系魔法15 マーシャルアーツ50




(なるほど......相手のレベルと技能が表示されるようになったわけか、てかこの人拷問とかいうスキル持ってるし闇深くね? 深く関わらない方が良さそうだな)



「ん? どうかしたか?」


「言え、特には......」



どうやら無意識にバルロッサの事を見つめていたのか不思議そうにバルロッサが問いかけてきた。



(そう言えばミリスの技能とかどうなってんだろうな、確認して見るか)



裕太は今度はミリスのステータスを確認する。



ミリス・アクルファ(128)


lV24



筋力9 知力14

魔力45 体力10

精神力10 俊敏力10

HP13 MP50



火系魔法50 風系魔法50 防御系魔法25 回復魔法30 無属性魔法30




(ザ・魔法使いみたいなステータスだな)



裕太はそんな事を思いながら裕太はある事に気づく自分と比較した時レベルの割にはステータスが二人ともかなり低いのだ。



(ていうか二人ともレベルの割にはステータスが低いな、多分俺の初期値と上がり方が異常なんだろうけど、てかこのレベルの上がり方だと直ぐに100まで行くぞ⁉︎ どうすんだ......この先)




裕太の脳裏に不安と少しの期待が横切った。


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