第十六話
あと14話、数字を漢字に直しました。
指摘ありがとうございます。
更新急いでといわれても、下書き抜きで即興で書いてるから、1500文字書くのに4時間掛かるのが現状です。
すんません、自分の力不足ですね。
「何故お前達警察がそれくらいの人員がさけないのだ!?」
レフィーユが携帯で怒声が、寮のロビーで響き渡る。
『ユカリが帰ってきていない。』
自分たちが街から帰ってこんな事を告げられた。
最初は二人ともその内に帰ってくるものと思ってはいた。
だがユカリは門限の時間まで帰って来なかった。
だからこんな調子でレフィーユと警察幹部による。数時間この様な押し問答引き問答が続いているのだった。
「…関係ないっ!!
っ!!
もういい…。」
自分達の映っているテレビの特番を見ていると、レフィーユは落胆しながら食堂で座ってる自分の席の向かいに座った。
「どうでした?」
「…見ての通りだ。」
それだけ言って、不機嫌そうにテレビの特番に目を向けている。
どうもさっきの警察側の一言が効いたようだ。
何を言われてここまで落ち込んだのか分からなかったが、これだけは分かる。
レフィーユが警察を説き伏せる事が出来なかったのだろう。
「まあ、レフィーユさん。
警察の助けなど借りずとも、この私、ソウジ・ジングウジが彼女の居場所を探し出してごらんにいれましょう。」
勝手にソウジが息巻くのが、レフィーユはそれを無視をする。
そんな感じで今、寮の中ではこの学園の治安部が彼女の捜索に当たるためにいろいろと調べていた。
「それで街中の方に出て探さないのですか?」
テレビを見ながら、ふと思った事を聞いて見た。
「そうしたいのやまやまなのだがな。
手掛かりがない以上、むやみに動くワケにはいかんのでな。」
『すまないな』と軽い態度で言っているが、何となく言い分は分かった。
確かにこの学園の治安部は、この地域の治安を守るために組織されているが、その前に学園の生徒なのだ。
学園生活に支障をきたす様な真似は出来ないのだろう。
この学園の治安部のリーダーである彼女には、それを守る義務がある。
そして行方不明の捜索となると規模が莫大過ぎて人員が足りないのだ。
「それで、警察の協力がダメでしたと…。」
「おいアラバ、貴様レフィーユさんが悪いと言ってるのか?」
「いえ、ただ状況を整理していただけですよ。」
「じゃあお前は何か提案があるというのか?」
急に辺りが静かになる。おかげでテレビの音と映像がよく目に入った。
「……。」
周りは何も言わない。ただ感じられるのは視線だけ、見るとレフィーユも自分の返答を待っているようだった。
どうやら自分の返答待ちだったらしいので、一応言っておく事にした。
「何もありませんけど?」
「フン、それだけタメておいて何もないとはなっ!?
だったら、貴様は大人しくこのソウジ・ジングウジとレフィーユさんの息の合った調査を指をくわえてみているがいい。」
「…そうですね。
今の私は協力出来そうもありませんですから、自室に戻った方がよさそうですね。」
「まったく、連帯感のないヤツだな。
レフィーユさん、もうあんなヤツは放っておいた方が良いですよ。」
『でわ』と食堂にある自販機でジュースを買っていると、そんな事を好き勝手にソウジは言うが聞こえない『フリ』をして自室に戻る『フリ』をした。
「ふむ、知らなかったな。
お前の部屋を通り過ぎたトコロに、もう一つお前の部屋でもあるのか?」
「…確か食堂からここまで来るまで一通でしたよね?」
そして何故か食堂にいるはずのレフィーユが自分の部屋の前に立っていた。
「『今のお前』は、何か掴んだ様子だったのでな。
『もしや』と思ったのだが、どこに行くつもりだ?」
「…付いて来ます?」
「観念するの早いな。」
「ええ、ワリと時間がないかもしれませんからね。」
少し切迫した様子が伝わったのか、レフィーユは目を細めて聞いて来た。
「どういう事だ?」
「話は後で、一人で付いて来るなら良いですよ?」
「断ると思うか?」
「いえ、言って見ただけです。」