第一話 プロローグ
「ええと、今日は前に伝達していたように転校生を紹介します。
じゃあレフィーユさん、自己紹介をおねがいします」
ここは白鳳学園
今ここでは担任の先生が、転校生の女生徒が紹介していた。
「今日からこの白鳳学園の生徒になる、レフィーユ・アルマフィだ。
この白鳳学園の生活に早くなれるようがんばるので、よろしくお願いします」
「わぁっ」と男女構わず歓声があがる。
「静かに、じゃあレフィーユさんの席は…」
鳴り止まぬ歓声…
中には『お姉さまぁ』と言う女子や、彼女の整った容姿に眼を奪われる男子、外なんかを見るとマスコミが学校の様子を取材をしていた。
ただ彼女は顔が良いだけで、ここまで人気があるというわけではない。
何故、彼女が、こうも騒がれるのか…。
人類が東方術と西方術という2種類の魔法を使えるようになって、3000年がたった現在…。
人類は繁栄を約束されたかの様に見えたが、その力が有効利用されるモノとは限らなかった。
『有効利用』する者より、犯罪行為に利用する者が多いのが治安低下を促したのだ。
そして魔法が使えるようになったのが原因であろう、魔力増強剤という名目の麻薬が出現したために治安低下に拍車をかけた。
当然、世界の国々は何もしなかったワケではなかったが、どの提案も焼け石に水だった。
様々な提案が浮かんでは消え、ついに世界の政府は一つの妙案をひねりだす。
自治体の設立であった。
…用は、自分のいる地域の安全は自分で守れという事である。
そして近年―。
『この人物が関わると事件が、必ず解決する』
という人物が現れた。
それが彼女、レフィーユ・アルマフィであった。
おそらく皆は、好意と興味を寄せて見つめていたが、ただ、一人だけ...。
むすっとして、額に明らかな『不機嫌』の証のシワを寄せて、彼女の事を見ている男子生徒がいた。
彼の名前はシュウジ・アラバ、彼は至って普通の学生だ。
だが、彼は知っている。
何故彼女がこの学園に転校してきたのかを…。
そして彼女も自分の視線に気付いたらしく、コッチを向いて『フッ』と笑みを浮かべる。
…少し胃が痛くなっていた。
その行動は一段と周りを騒がせるが、『笑み』の意味を理解できるのは、おそらく彼だけでだろう。
そうしてHRが終わり、少しの休憩時間にて…。
『あのレフィーお姉様、わからない事があったら…』
本来、転校生という人物は同姓が近寄ってくるものだ。
『レフィーユさん、友達から始めてくださいっ!!』
…が彼女は、有名人というのが働いて。
『てんや』
質問攻めというより…。
『わんや』
人海戦術であった。
だが慣れているか性格なのか受け応えを律儀にするのはさすがだった。
そして、その人だかりに混ざりアラバは質問する。
「やはり、この学園の治安部に入部するのですか?」
彼はファンでもない、だが、おそらくこれがこの学園に来た『意味』でだろうから聞いて見た。