第五話 スキルってこんなに簡単に手に入るの???
ウィンドウには、スキルの名前と消費スキルポイント。現在所持しているスキルポイントが表示されていた。
≪所持スキルポイント 5000pt≫
基準が分からないが、相当多いのではないだろうか。
一番消費スキルポイント【スキルポイントの事をこれからSPとする】が少ないスキルで消費SPは50ptだ。
そこでスキルを適当に漁って、数個のスキルを手に入れてみた。
≪ 迷宮作成 消費SP2500pt≫
・自分のMPを消費し、自由に 迷宮を作成する、というものだ。
≪ 召喚術 消費SP200pt≫
・自分のMPを消費し、消費したMPの量に比例した強さの魔物を召喚できる。
・召喚される魔物は≪亜人種≫≪竜種≫≪古龍種≫≪悪魔種≫≪天使種≫である。
※召喚するだけで、使役や 僕にすることはこのスキルのみでは不可能。
≪ 完全支配 消費SP1000pt≫
・自分のMPを消費し、モンスターを使役することが可能になる。使役できるモンスターの強さは消費MPに依存する。
≪所持スキルポイント 5000→1300pt≫
と、そこそこ使ってしまったが、面白そうなのでいいだろう。
とりあえず後で何かモンスターを召喚してみよう。
「あ、もうそろそろつくよぉ~」
ウィンドウに集中していた俺を、スズハさんの声が現実に引き戻してくれた。
「あ、教えてくれてありがとう。スズハ」
俺はスズハに礼を言い、ウィンドウを閉じた。
そうして目の前に迫った村を見て、俺は感嘆の声を漏らした。
「大きいな。予想以上に」
俺が予想していた村とは違い、城壁のような石組みの壁もある。村というより中世ヨーロッパの要塞のようだ。
「そうやろ?うちらの自慢の村やねん!」
スズハが自慢気に胸を逸らしながら答える。
村に近づくと、門番のような狼の獣人が俺を見るなり驚き、叫んだ。
「大変だ!スズハ様が人間の男に捕まっている!助けるぞ!」
その叫び声を皮切りに門の中から数十人の獣人が飛び出してきて、囲まれ、槍や剣を向けられてしまった。
やっぱこうなるよなぁ…。俺はため息をつき、ふと隣を見ると、スズハも同じようにため息をついていた。
ちょっと短いですが一旦終わりですです。
2017/1/22 一部修正:狐族の村の見た目?を付け加えました。