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憑依無双 ~何度殺されても身体を乗り換えて復活する~  作者: 十一屋 翠
リタリア国編

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聖獣王者カジキング

プロット文章が混ざっていたので削除いたしました。

 大竜魚と闘う漁師達の手助けをしてしまった為、俺ことカジキングは聖なる魚として崇められる事になってしまった。

 その為、漁師達に殺されて憑依する道が途絶えてしまったのだ。

 このままではカジキ欠乏症におちいったメリネアに美味しく戴かれ、魂的な意味で合体してしまう。

 それだけは何としてでも避けなければ。

 そう考えた俺は、ポナリの町を後にして新たな町を探した。


 ◆


 陸地が見える位置位置を確保しながら進んでいくと、二隻の船を沖で発見する。

 何かトラブルがあったのか二隻は隣接して止まっていた。

 何事かと思い近づくと、直ぐにその理由が分かった。


(海賊か)


 2隻席の船の内、片方の帆には髑髏のマークが書かれていた。

 まぁ異世界なんで全然違う意味の可能性もあるが。

 状況を理解する為に船へと近づいていく。

 船は大きい。俺が海面から見ても何が起きているのはか分からない。

 しょうがない、飛ぶか。

 俺は船の右側舷側から全力で突っ込む。

 そして船の姿が近くなってきた所で俺は全身をバネにして跳ねあがった。

 海上へ飛び込み、2隻の船の甲板を飛び越えた。


「うおぉ!?」


「何だ!?」


 俺が突然現れた事で甲板上の人達が驚きの声を上げる。

 そこに居たのは高そうな服を着た明らかに貴族と分かる人達と、明らかに海賊とわかる服を着た男達だった。

 明らかに貴族を狙った海賊行為の真っ最中ですね。

 しかも船員が女の子の首元にナイフを当てているので、恐らくスパイが従業員として潜り込んでいた様だ。

 女の子を人質にして抵抗を止めさせ仲間を船におびき寄せたが、其処に俺が現れ全員の意識が俺に集中した。

 そしてプロと言うのは優先順位を間違えない。

 スパイの意識が俺に向いた瞬間を彼等は見逃さなかった。

 彼等は刹那の隙を狙って少女の救出に出たのだ。

 俺の体が甲板を通り過ぎて海に帰る。

 しかし人質にされた少女の安否が気になったので、俺はUターンして再び甲板を見る事にした。

 次いでなのでちょっとサービスしてやろう。

 俺は海賊達しか居なかった場所を狙って再度ジャンプ。

 今度は甲板上に居た海賊達を薙ぎ払いながら船を横切る。

 視線を動かせば先ほどのスパイに護衛達が群がっている。

 ナイフを持った腕にしがみ付く者、少女の身体を捕まえている腕を引き剥がそうとする者。

 再び海に戻る。

 再度ジャンプして海賊を薙ぎ倒していくと、無事少女が助けられた光景を確認した。

 うむ、めでたいな。

 っと身体に何かがぶつかる。

 見れば船長帽子を被った海賊臭い男が俺の吻に突き刺さってる。

 どう見ても海賊船の船長です。

 そしてまた海に戻った。

 とりあえず少女は助かったし、海賊はなぎ倒したし、船長は討ち取った。

 もう手を貸す必要も無いだろう。

 俺は再び新しい町を探す旅を続けるのだった。


 尚、この時助けたのはこの国リタリア王国の第3王女で、彼女はこれから婚約者であるギリギス国第二王子の元に輿入れに行く最中だったそうだ。

そんな彼女を救った事と、ポナリの町での大竜魚退治の話が合わさり、リタリアはカジキングを聖なる魚として崇めるようになるのだった。

 つまりまた死ねなかったよ!!

 くっそー、いつもは死にたくなくても死ぬのに、こういう時に限って死ねないってどういう事だよ!!

 だが、今はそんな事情を知る術の無い俺は、町を探しながらも時折海で困っていた人間達を助けながら海を彷徨っていた。


 ◆

 

(駄目だ、マジで人間が襲ってこない)


 この辺りの人間はカジキを食べないんだろうか?

 自分が聖獣扱いされている事を知らず俺は漁師達の船や人間の町へと近づいた。

 だが誰も俺を食べようとしない。

 何だかもうカジキのままの人生でも良いのでは無いかとすら思えてきた。

 しかし世の中には物欲センサーと言う皮肉な言葉がある。

 望んでいる時には手に入らず、望んで居ない時には手にはいるアレである。

 それは諦めの境地で食事をしていた時の事だった。

 突然俺の体が上へと引っ張りあげられる。


(何だ!?)


 気が付けば俺の口に何かが引っ掛かっている、痛い!

 恐らく釣り針だろう。

 つまり漁師だ!

 遂にその時が来たのだ。

 俺は期待を込めて料理に釣られた。


「よっしゃー! 久方ぶりの飯だー!」


「ああ、船長も居なくなってほうほうの体で逃げ出して、漸く飯にありつけるぜ!!」


 あれ? 何かコイツ等見覚えがある様な?


「それじゃあ早速捌くぞ!!」


 デカい包丁を持った船員がやって来る。

 あ、食べるならちゃんと殺してからにしてください。生け作りは勘弁な。ワサビが染みそうなんだもん。

 そして俺は意識を失った。


 ◆


「マジかよ」


 意識を取り戻した時、俺は新たな肉体の記憶を読み取った事で途方に暮れた。

 この船の名前は大鉈号。

 この集団の名前はワルズール海賊団。

 そう、俺が先日ぶちのめした海賊団だ。

 俺に襲われ、船長を失って反撃してきた騎士達によって追い出され、必死で国の追跡から逃げている落ちぶれ海賊だった。

 そっかー、あの時の海賊達かー。


「また面倒な連中に憑依しちゃったなー」


 コレが因果応報と言うものか。

 俺はカジキングの刺身を食いながら途方に暮れるのだった。

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