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エナジーナイト  作者: 鈴夢 凛
第1章アストロティア
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アストロティア編 「4」

 「ちょっとハルト! 何を考えているの。」ノアは少し怒りぎみだった。まあ怒りたくなる理由を分からなくはないが。

 「悪かった。でも決まったものはしょうがないだろう。」あのときは断る気が一切なかった。それにもう夕方だしな。

 「相手はあの討伐隊のヒナよ! 今まで挑んで勝ったものはいないわ。」あのとき止めようとしたのはそういうことか。まさかそんな凄腕だとは思わなかった。いまさらどうにもならないが。俺たちは既に決闘する場所に来ていた。

 「大丈夫。なんとかなるよ。それにいい練習相手になるよ。」ノアとテラはため息をついた。

 「まあ頑張ってね。無理はしないで。」「僕もそう思ってるよ。」ここでは応援してくれるだな。

 「ああ。じゃあ行ってくる。」俺はヒナがいる場所に向かった。

 数分前。

 「ヒナ様。急に決闘を申し込んでどうしたんですか。」ヒナの部下であるシンカは少し心配していた。

 「大丈夫よ。あんなやつすぐに倒してしまうわ。」ヒナは銃を手入れしながら答えた。

 「ですが明日は討伐があるのですよ。」シンカはここで無理するのではないかと心配で仕方がなかった。

 「だからシンカ大丈夫だって言ってるでしょ。でも少しは気を付けるよ。」そう答えてヒナは決闘場に向かった。

 決闘場にはたくさんの客がいた。ヒナが有名だからだろう。

 「よく来た。それじゃあこれから決闘を始める。」そういうと青の結晶を投げてきた。

 「なんだこれ?」そう俺が聞くとヒナは相当驚いていた。そしてあきれた顔をした。

 「君はバトルコアも知らないのか。それに触れてみろ。」俺はコアに触れると俺の名前がそこに浮かび上がった。

 「コアは君の体力を示している。半分になると色が黄色にかわる。君もエナジーコアを持っているだろう。それと同じ原理だ。」ああ。あれのことか。確か俺の持っているコアは赤かったな。

 「コアが青から黄色に先になった方が負けだ。いいな。」俺はうなずいた。

 「じゃあ始めよう。このコインが落ちたら開始だ。いくぞ。」ヒナはコインを投げた。俺は剣を構えた。コインが落ちたら始まる。ヒナも銃を構えた。コインが落ちた。俺は突撃した。だがヒナの銃弾恐ろしいほど正確だった。俺の足に直撃した。コアがもうこんなに。

 「どうした。それで私に勝つつもりか。」くそどうしたら。俺は銃弾を防ぐので精一杯だった。このままでは何も出来ずに終わる。だったらあれを使うしか。

 「エナジーナイトコア第一条ライトスラッシュ!」剣に光が備わった。ヒナの隙が見えた。今だ。

 「はあああ!! くらえ第二条スプリット!」銃弾を貫きヒナにヒットした。

 「私も負けてたまるか。」速い。だが俺も負けてたまるか。今がチャンスだ。

 「はあああああ!!!」「とどめだ!!!」剣と銃が交わった。どちらのコアも半分寸前。だがヒナの方がわずかに体力があった。

 「これで終わりだな。エナジーガンナーコア第一条ホーリーショット!」爆風が起こる。間に合わない。くそ。俺はヒナの銃弾を受けた。俺のゲージは黄色へと変化した。

 「私の勝ちだ。なかなか強かった。だが今回は諦めろ。」ヒナはそこから去ろうとした。

 「待った!!」その声はジェフ隊長だった。後ろにノアとテラがいた。まさか説得してくれたのか。

 「ヒナよ。この者は強い。討伐隊に参加してもらう。」ヒナは納得していないみたいだ。

 「ですが彼らはまだ若いです。足手まといになるだけです。」結構鍛えたつもりなんだけどな。

 「私はそうは思わない。それにこれは自由参加だ。たいした度胸だと私は思う。」俺はこっそりとノアとテラに

 「どういうことだ?」と聞いた。

 「私たちは何もしてないよ。ただたまたま隊長に会ってここまで案内しただけよ。」そういうことか。

 「分かりました。認めます。」良かった。俺はほっとした。ようやく俺たちは参加できるようになった。

 そして夜になり俺たちは宿屋で休憩していた。

 「とりあえず本当に良かったわよ。少しヒヤヒヤしたけど。」ノアがそう言うのも仕方がない。あのときジェフ隊長が来てくれなかったら俺たちは参加出来ていなかっただろう。

 「まったく僕も本当に焦ったよ。でもハルト後少しで勝てたのに。」確かにそうだったのかもしれない。

 「俺はヒナにエナジーの力を使っただぞ。それで負けたんだから、しょうがないだろう。」悔しいがヒナは強かった。するとドアをノックする音が聞こえた。

 「失礼する。ジェフだ。」え。ジェフ隊長。

 「こんな遅くにどうされましたか?」ノアが聞いた。

 「すまないな。とにかく今日は私の部下がとんだ無礼を謝罪しに来た。本当に申し訳ない。」ジェフ隊長は頭を下げた。

 「いいえ。ヒナさんの決闘を俺が受けたのですから悪いのは自分ですよ。ですが俺たちが明日の討伐に参加してもいいんですか。」俺はどうして許可してくれたのか気になった。

 「構わない。君達は少し我々に劣るかもしれないが君達には特別なオーラを感じた。それにハルトっと言ったな。君は昔の私に似ている。まあ単純にいうと君達を気に入ったということだ。」昔の自分に似ているか。だけど俺はここまでたくましくなれるのだろうか。

 「とりあえず本当にありがとうございました。隊長のおかげで僕達を参加出来るようにしてもらい感謝しています。」テラはお辞儀をした。

 「礼にはおよばんよ。明日必ず倒すぞ。くれぐれも死なないようにな。では失礼した。」そう残して帰っていった。下手をすれば俺たちは死ぬかもしれないんだ。これは本当の戦いなんだ。俺はその時そう思った。


 

 

 決闘シーンが下手くそですがこれから少しずつ良くしていきますのでこれからもよろしくお願いします。

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