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エナジーナイト  作者: 鈴夢 凛
第1章アストロティア
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アストロティア編 「3」

 テラを救い出したからだいだい一週間が経ったのだろうか。俺はあの後ノアに一から剣の使い方を教えてもらい、今ではだいぶ剣を使いこなせるようになった。なぜそこまで剣について知っていたのかは疑問に思ったがあえて聞かなかった。魔物についても詳しく教えてもらった。魔物はダークコアと呼ばれるコアの欠片から出来たものでエナジーコアの反対の勢力と言われている。あのとき戦ったレットホーンはそれから出来たものだが前ノアが言っていたとおりここに出現するのは本当に稀らしい。何かの予兆のような気が俺はした。そして今日近くの城下町で突如ある洞窟に現れた魔物について会議が開かれる。俺はノアとテラと共にその会議に参加する事にした。

 「ねえハルト。あの洞窟に乗り込むって本気?」ノアが俺にこう聞いているのはその言葉通り俺は洞窟に乗り込もうとしていたからだ。

 「もちろん。本気だ。」俺は気持ちを変える気はない。今度はテラが反対してきた。

 「無理だよ。そんなの出来ないよ。」そんな悲しそうな顔をされても今回だけは無理だ。これにはしっかりとした理由がある。以前話したとおり俺はまだこの世界についてまだ知らない事がたくさんある。ここで洞窟に現れた魔物を倒せばまた新たに新しい情報が得られる。そうすれば紗菜のことについても知ることが出来るかもしれない。まあノアとテラが説得しなければいけないが。

 「分かった。じゃあ会議に参加してから決める。それでいいだろう。」今はこう言うしかなかった。

 「それなら別にいいけど。無茶しないでよ。」ノアがそう言った後はテラもうなずていた。

 俺たちが向かっているのはライア城の城下町。それを教えてくれたのはノアで、道案内はテラだ。ようやく見えてきた。ノアの村から約半日かかる。なので途中で野宿をしながらここまできた。

 「あそこがライア城の城下町だよ。」テラはずいぶんとあの城下町にいたらしい。どうやら道に迷う心配はなさそうだ。

 中に入ると既に会議の時間が迫っていた。俺たちは急いでそこに向かった。そこには数えきれないほどの人達がいた。

 「ずいぶん人が集まるんだな。」俺は少し驚いた。

 「なかなか珍しい事だからね。こういう情報を聞きたがる人はたくさんいるわ。」ノアは平然と答えた。

 「そろそろ始まるよ。」テラがそう言うと奥からそれらしき人物が出て来た。

 「ではこれから魔物討伐会議を始める。私は魔物討伐隊の隊長を務めている、ジェフだ。よろしく。」客席から歓声が起こった。どうやら有名らしいな。

 「今回は近くにある洞窟に出現した魔物について新たな情報が入った。」さすがだな。情報が入るのが早い。

 「その魔物はブラットウルフと言い、そのとりまきにレットドックがいるらしい。ブラットウルフ一体、レットドック十四体合わせて15体出現している。」そんなにいるのか。驚いたがここで終わるわけないだろう。

 「だが彼らは単体で動いている。我々で一気に攻めれば倒すことは不可能ではない!」そう言った瞬間さらに歓声が上がった。

 「出撃は明日とする。参加は自由だ。以上で会議を終了とする。」俺はやはり自分も加わりたい。

 「なあノア、テラ。俺はやっぱり行きたい❗」するとノアとテラは

 「そう言うと思ったよ。だったら私も行く。」「僕も行くよ。」また反対するかと思ったが。

 「よしじゃあ受付に行こう。」俺たちは受付に向かった。ずいぶんと若い女性が受付をしていた。いや俺と同じくらいか。

 「あの俺たちも明日の討伐に参加したいんだが。」すぐ手続きは終わるだろう。

 「君達は駄目だ。若すぎる。」なんと手続きすらもさせてくれなかった。

 「どうしてですか。参加は自由のはずですよ。」ノアが抗議してくれた。

 「君達は足手まといになる。だから駄目だ。」俺と同じくらいなのにずいぶんと偉そうなことをいう人だ。

 「俺たちはしっかり実力があるんだ。」ノアとテラは驚いた顔していたが今こう言うしかない。

 「ほう。なら私と決闘で勝ったら認めてやろう。私はエナジーガンナーのヒナだ。君の名は?」銃を構えながら聞いてくる。

 「俺はエナジーナイトのハルトだ。分かった勝てばいいんだな。」ここまで来たらいまさら断る気にもなれない。

 「夕方に先ほどの場所で待つ。」そう残してヒナは奥に消えていった。

 さてようやく話が進んできました。ここからが本番なので楽しみにしていてください。

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