エピローグ
今回がはじめてで文章を書く力はまだまだですがよろしくお願いいたします。
ここはどこだ。白い空間の中に俺五十嵐晴斗は立っている。そうだ、俺は・・・。
俺は幼なじみであり恋人の夏樹紗菜と何気無い日常を送っていた。だがそんな日常の最中恋人の紗菜はある別の世界作り出した。
「世界は作れるんだよ。」紗菜からそんな言葉を聞いた。その世界の名をアストロティアという。いきなり何を言っているのかと思うだろうがこれは本当のことなのだ。
「晴斗君どこを見ているの?」紗菜は別に異世界人ではなく俺と同じ人間だ。
「悪い。少し考え事をしていた。」最初は俺も世界を作れるなんて冗談だと思っていた。紗菜は昔から俺を楽しませてくれた。そんな日常も嫌いではなかったが少し退屈していた。
「本当に?まあいいけど。そんなことより今日はついにアストロティアに入れるよ。」そう、今日はついにあの世界に入ることができる。俺は今わくわくしている。まさか本当に違う世界に行けるなんて。
「ああようやくだな。」俺は紗菜にとびっきりの笑顔を見せた。
「うん。でも・・・。」紗菜は何か言いたげだったが俺はあまり気にしなかった。それにしても今日は何かがおかしい。なぜかそう思った。空が白い。青空のあの文字もない真っ白だ。
学校の授業はいつも通り行われた。放課後屋上で紗菜が待っていた。
「それじゃあ始めようか。ここに立って。」俺は紗菜に指定された位置に立った。今日からあちらの世界でも生活出来るんだ。その時だった。俺が見ている全てが崩壊し始めた。
「おい。なにがどうなっているんだ!!」俺は目の前で何が起きているか理解出来なかった。
「ごめんね。もうこの世界は・・・。」その続きをいう前に紗菜は泣いていた。どうして紗菜が泣かなければいけないんだ。
「でも晴斗君は私が作ったこの世界で生きられる。だから早く!!」紗菜はどうなるんだ。
「なあ紗菜は来ないのか。この範囲なら二人でもいけるはずだろう?」俺の目にも涙が浮かんでいた。
「それは無理なの。ごめんなさい。私の世界でもしっかり生きて・・・そして・・・」次の瞬間転移が始まった。嫌だ紗菜。もう紗菜と会えないのか。そんな絶対に・・・。紗菜の姿が消えていく。
「紗菜あああ!!」「さよなら」最後に手を伸ばそうとしたがもう遅かった。
こうして俺はこの何もない永遠に続く白い空間の中にいる。どうして。こんなことに。お願いだから早く帰りたい。いつもの日常に。俺は寝転んだ。ガシャン。そんな音がした。背中の下を見てみると剣の紋章が刻んである結晶があった。それに触れると突然動き出した。それを追って行くと謎の扉があった。これの先に紗菜の世界があるのか。それともいつもの世界なのか。開けてみないと分からないな。俺は動きが止まった結晶を持ち、その扉を開けた。