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the Spree of the Naïve Honest  作者: けら をばな
第二章・死にたくなけりゃ、さっさと戻れ
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ix――後が怖い

 その後は特に大事もなく戦闘は終了した。

 そして三人はそれぞれ〈突偽〉を脱ぎ、私服に着替え(一応制服はあるものの、特別な事が無い限りは着ない)しばしの休息の後、指令室に呼び出された。勿論、三人とも今回の動きが素直に褒められるとは思っていない。

 しかしそうでもなかった。三人が黙って仲良く指令室のドアを開ける(自動だけど)と、いつも通り拍手で迎え入れてくれた。

「今回もよくやってくれたな。規模が小さいとはいえ疲れたろう(口髭を生やした五十代男性職員)」とか「うん、三人ともかっこよかったわよ(新任の眼鏡をかけた四十代女性職員)」とか「ミアさんもう着替えちゃったんですか!? 手伝って差し上げようと思ったのに!!(声が高くやや子供っぽい二十代女性職員)」とか「ああ、直人君も……(新任のやや太り気味でくぐもった声の四十代独身男性職員)」とか各々労いの言葉を投げかけてくれた。

 ちらりといくヱを見ると、意外にも笑顔を向けてくれて、

「お疲れ様。急ごしらえの編成で、いろいろと気を使った事でしょう。それにこちらの連携の不備も多々あり危険な状況を作ってしまった事をお詫びします」

 と言って頭を下げた。

 その『多々ある不備』が一向に思いつかず、ただただ恐縮しながらこちらも何か言った方が良いのか頭を下げた方が良いのか迷っていると、その間に面を上げて言葉を続けた。

「こちらの拙い作戦指示の中、それでも頑張ってくれました。本当にありがとうございました。上手くいかなかった所はしっかりと反省し、よりよい形を作って行きましょう」

 そう言って、基本的な健康診断の後、報告書を一両日中に提出ということに定まり、すぐに解散と(あい)なってしまった。三人が三人とも目を丸くしたのは言うまでもない。

とりあえず、今回は初めてにしてはよくやったって事でいいのかな。と直人は楽観的に受け取っていた。

「後で第二会議室に」

 ぼそりと耳元にいくヱの言葉を聞くまでは。


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