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雪の耳飾り  作者: カイン
祐樹&ユキ
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8/25

暇つぶし

「・・・ごちそうさまっと。意外とうまくできたよな~」

「おあん、おあん(ごはん、ごはん)!」

「うん、ご飯ね。今食べたでしょ。足りないなら買ってくるよ」

「おあん(ごはん)ー!」

(・・・さて、どこから突っ込めばいいかわかんねぇぞこの野郎)

俺は誰かに悪態をついた。ちなみに『この野郎』は彼女に向かって言ったのではないことは言うまでもないだろう。

寝不足で、頭がはっきりしない。おかげで俺はこの事態を対処しあぐねていた。

(ここはスルーか?スルーすべきなのか?いや、それとも突っ込みか?しかし、どこから突っ込めばいいんだ?)

延々と下らないことに頭が回り続ける。

「・・・あのさ」

「んあ?」

「声、出てるね」

「おえ(こえ)?」

「うん、声。出ないんじゃなかったっけ?」

「・・・?」

首を傾げられた。

うん、可愛い。とても可愛いんだが、それでごまかされるわけにはいかない。

「なんで、昨日は話さなかったの?あ、別に責めてるわけじゃなくて、単なる好奇心だから」

「・・・んー、ああんない(わかんない)」

「・・・そっか」

(わかんないんじゃしょうがない・・・のか?)

「昼まで時間あるし、何かする?マンガとか本でも読む?」

「うん!」

(可愛い。容姿だけじゃなく、声も可愛いもんなぁ。まるで透き通っているみたいな、綺麗で不思議な声だ・・・)

柔らかくて、高くても決して不快ではない。むしろ耳に心地いい。

不思議な声。

それが一番似合った。

「・・・ああ、どれ読む?少女マンガの類はないんだ。それに、小説はラノベとかだし・・・」

振り向き、ベットに腰掛ける彼女に問いかけるとある一点を指差した。

「あえ、あい(あれ、なに)?」

「何、って・・・辞典だよ、国語辞典。しばらく使ってないなぁ・・・え、もしかしてあれがいいの?」

「うん!」

(・・・辞典って読むものだっけ!?え、違ったよなぁ・・・?ホントに不思議な子だ・・・)

知れば知るほど、というほど知ってもいないが、一緒にいればいるほどわからなくなる。

久しぶりに手にとってみると、やはり埃がうっすらと積もっている。それを手で払い、彼女に手渡した。

受け取った途端、最初から熱心に見ていく。まるで物語を読んでいるような、楽しそうな顔をしながら。

俺もその辺の漫画を手に取り開いていたが、彼女のことが気になって頭に内容はろくに入っていなかった。

だが、しばらくすると読めるようになった。

それからどのくらいの時がたっただろう。

赤い日差しに顔をあげると、いつのまにか夕方になっていた。

(ああ、また昼ごはんなしだったか・・・!)

俺は情けなさに頭を抱えた。


もう、俺の頭から警察の二文字は綺麗さっぱり消え去っていた。

しばらく更新できないかもです

学生なんで、勉強が・・・w

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