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雪の耳飾り  作者: カイン
祐樹&ユキ
5/25

色々となし崩し的に・・・

俺は悩んでいた。

彼女の家族は心配しているだろう。

だとしたら、さっさと警察に行くのが正解なのだが・・・。

もう少し一緒にいたかった。

(・・・でも、俺の都合でしばるわけにいかないよなぁ・・・)

「あ、もう一杯飲む?」

しかし、俺の口から出たのは別の言葉。

もう五杯目だが、彼女は嬉しそうに頷いた。喉が渇いたり、飽きたりしないのだろうか。

台所に行き、今回は牛乳を多めに入れまろやかなものにした。

「はい、どうぞ」

受け取り、口に運ぶ。違うことに気づいたのか、一口で口から離し俺を見てきた。

「喉、渇かないのかなって思って、牛乳を多めに入れてみたんだ。おいしい?」

頷いたので、また向かいに座る。

そして、やっと決心がつき、彼女に話しかけた。

「そろそろ、警察に行った方がいいと思うんだ。君の家族も心配してるだろうし・・・え?なんで?」

つい、俺は目を見開いた。彼女が首を横に振ったからだ。

拒否。なぜそうするのかがわからない。

「え、なんで?行きたくないの?」

頷く。

「警察が嫌いなの?」

迷ってから首を振る。

「え、でも家族に会いたくないの?きっと心配してるよ?」

首をかしげる。何かがわからないのだと思うが、何がわからないのだろう?

(まさか『家族』がわからないわけ、ないよなぁ・・・だったら・・・?)

「まさか、家族がいないとか?」

軽く言う。そして、すぐに深い後悔に襲われた。

彼女が頷いたからだ。

「え、あの、ごめん。俺、そんなつもりじゃなくて・・・」

気まずくなり、言葉尻がしぼむ。

さっきまでの浮かれた気持ちは風船に穴を開けたように、あっさりとすばやくしぼんでいた。

「・・・・・・・・・」

彼女がココアを嚥下する音と、テレビから流れる音が部屋に響く。

「・・・あ、のさ。じゃあ、どうするの?まさか、ここに泊まるとか・・・?」

どうしよう。すごい勢いで頷かれてしまった。

しかも目をキラキラとさせ、嬉しそうな顔をされた。

しかし、これは輝く笑顔にごまかされるわけにはいかない。

(いまさら冗談とは言えない雰囲気・・・!?いや、まぁ、そうなったらいいなとは思ってたけど・・・!でも、問題あるよな!?男女が一つ屋根の下は!いや、まぁ問題を起こす気はないけど!!情けないけど、起こせるような精神力はない・・・!!!で、でも・・・!)

目の前の笑顔を見た。

・・・負けた。

「・・・わかった。でも、明日は警察に行こうな?そこは譲れないぞ?」

よほど嬉しいのかほとんど話を聞かずに頷いている。

(他人の家に泊まるのが初めてなんだろうな。こんな家なのにこんなに喜ぶなんて・・・ま、まぁ、俺も女の子が泊まるなんて初めてだから・・・・・・どうすればいいんだろう!?)

今すぐ両親に帰ってきてほしくなった。

特に母親に。

急展開ですねw

ちょっと早すぎたかな?

でも、ちょっと見てるこっちがいらいらしてしまったんで・・・w

さっさと決定させてもらいました!

主人公、彼女に弱すぎですねw

見事なヘタレっぷり(?)を出せたかと思います!w

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