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雪の耳飾り  作者: カイン
祐樹&ユキ
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とりあえず警察かな?

なんとなく手持ち無沙汰になってしまった。

「・・・あ!そういえば、家がわかんないんだよね?」

少し迷ってから少女が頷いたので、俺は立ち上がった。

「じゃ、警察行こう!あそこなら何とか・・・って、なんで靴はいてないの!?」

足を見て、俺はつい叫んだ。

素足だ。一応茂みを探したが、靴はない。

「・・・どこかに落としたの?」

頷かれる。

「・・・どうしようか・・・あ!じゃあ、少し待っててもらえる?靴を家から持ってくるから!」

だが、振り返り走り出そうとした俺は、後ろから引き止められ、足を止めた。

振り向くと、服を彼女がつかんでいる。

「ど、どうしたの?大丈夫だよ?すぐ戻ってくるから!」

捨てられる子犬のような目。

(・・・う、動けない・・・なんなんだ、俺が悪いのか!?罪悪感が・・・!)

「・・・一緒に行く?」

ぱっと表情が明るくなる。その笑顔でどうやって行くかも考えず、俺は舞い上がった。

(女の子が俺の家に・・・!いや、そりゃ、靴は玄関先だけど。でも!警察に行く前になんか食べるとかできるし・・・ああ、こんなことなら昨日のうちに掃除しとけばよかった・・・!)

「えぇと・・・じゃ、どうやって行こうか・・・やっぱり、俺がおんぶするか・・・?」

嬉しそうに頷かれ、迷いがなくなった。というか、吹っ飛んだ。

背中を見せ、しゃがむ。

彼女の重みを、柔らかい身体を背中に感じた。白く、細い腕が首に回される。

緊張で冷たさも感じず、声が少し高くなった。

「・・・・・た、立ち上がるよ?」

(うっわ、軽っ!女の子ってみんなこうなのかな。柔らかいし、いい匂いも・・・ああ、俺、今なら、もう死んでもいいかも・・・って、落ち着け!と、とりあえず家に・・・)

両手が開いてたら頭をかきむしっていただろう。

(去れ、煩悩!戻って来い、理性!とにかく他の事を考えるんだ・・・!・・・そうだ、昨日やったゲーム、ドラゴンは倒せなかったから今日倒さないとな。あれがボスで、その後に大ボスがいるらしいから、それを倒せばやっと姫を救出完了かー。彼女みたいな姫だったら世界中の男が血眼で助けに行きそうだよなぁ。っていうか、手とか小さいし、細いし、白いし・・・・・・そういや、俺、この手握って・・・!?やばい落ち着け!心臓が壊れる・・・!)

そうこう考えてるうちに、俺の家についていた。

普通の一軒家である。

「あ。つ、ついたよ。ちょっと、降りてくれる?鍵、鍵っと・・・」

慌てているのでうまくはまらない。後ろから彼女が覗き込んでいるので、ますます焦り・・・。

結局、いつもの何倍も時間がかかってしまった。

恥ずかしさで顔が熱くなる。

「・・・ど、どうぞ。汚いけど・・・」

彼女は物珍しそうに入っていった。

俺は、内心身悶えながら、その後に続いた。

今回は少しへタレにできたかな!と、思いますw

っていうか、女の子の体重とか感触なんて背負ったことないからわかんないんですけどね!w

全部想像ですw(妄想とは言わないで・・・!せめて空想とか・・・!)

あれです、フィクションというやつです!(たぶん・・・w)

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