2011年4月3日
久々に温泉に行った。
その建物内で、懐かしいものと出会った。
あ、ドラえもんだ
あの名作の単行本、何巻だったかは忘れたが。
ドラえもんは全巻持っている、昔中学受験をしていたのだが、その時の愛読書だ。最近はあまり読まなかったのだが、久々に温泉でそれを目にして思わず手に取った。
載っていたのは、映画にもなったしずちゃんの結婚前日の話だ。
ばりばりの感動話、勿論全巻読んだのだから遠い昔に読んだはずだがどうにも印象に残っていない。
だが、読んでいて記憶が沸々と蘇ってきた。
俺が気づいたのは、自分の涙点の変化だ。
昔泣くとしたら、恐らく終盤のしずちゃんとお父さんとの会話のシーンだろう。
今回、新しく泣ける箇所に気付いたのだ。
それは中盤、結婚を前日に控えたのびたが車を運転して向かった婚前会、自転車にも乗れなかったのびたが車を運転していることにすら感動を覚えたのだが、更に号泣してしまったのはその次。
会場に待っていた大人のジャイアン、大人のスネオ、大人の出木杉らといっしょに酒を飲みながら祝うシーン。
ああ、なんていいシーンなんだろう。
殴ったり殴られたり、自慢したりされたり、泣いて笑って、侮辱して褒めたたえて、それでも小学生の頃の友達と酒を交わす。どうやらこの四人は、ホントに気が合うんだな、ホントに仲良しなんだなと感動してしまうではないか。
勿論高校生の俺が酒を交わす楽しみを知っていたら大問題で、当然まだ知らないわけだが、それでもこのシーンに憧れを抱いてしまう。
大人になるのも、案外悪くないかもしれない。
注釈・しずちゃん…アニメや公式資料では「源しずか」ですが、コミックスの名前表記が何故か「しずちゃん」となっているので敢えてそのままとしました。