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2011年4月1日

今は遠くオーストラリアにいる彼女からメールが来た。彼女と呼んでいいのかどうか、俺は彼女だと信じているが。

内容は文字通りダイレクトなもの。


留年したの?

…オーストラリアにいるはずの彼女に、いかにしてそんな情報が伝わったのか。

俺は

ほえ、だれがそんなことを!?

と答えると、

彼女からは

内緒、よかった(笑)と来た。

俺は

大丈夫と答えた。

否定も肯定もしない答えだ。


もちろん、日本のことが気掛かりであろう彼女のことを考えるなら、ここは嘘でも否定しようと思いたいではないか。

だが、彼女が知りたいのはやはり真実であろうから、やはりここは潔く肯定すべきだとも思う。

下らないかもしれないが。


この世には「嘘つきは泥棒のはじまり」という諺がある。

この世には「嘘も方便」という諺がある。

これをどう考えていいのか、全くわからない。


こんな話を知っている。

ある日、ある医者の患者があと一年しか生きられない体だと医者が知る。医者は、しっかり告知したほうが、余生を有意義に使えると考え、患者に告知する。その患者は告知を受けた瞬間に胸を押さえてショック死した。

恐らくはみなさんも聞いたことのある話であろう。有名な話だし、嘘みたいに単純な話だ。

結局俺は告知しないほうを選んだのだが、告知したとしても、ショック死はしなかっただろう。


人は一日最低十回は嘘をつくらしい、これは保身のためでも思いやりからくるのも含めてだろうが、こういうことは「普通」であって、俺達は真実も嘘も受け入れていつしかこの世界は成り立っているとな。これはなにかで読んだ話だがね、これらの現象を説明するのにこれ以上聡明なものは無いだろうな。

「嘘も方便」つまり「知らぬが仏」、「嘘つきは泥棒のはじまり」つまり強迫観念者ってところか。

言い過ぎたかな。


P.S.もちろんついちゃいけない嘘というのもある。

「嘘も方便」ってつまりはそういう違いを噛み分けろという意味もあるようだ。



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