表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

俺 V.S.G 超武闘伝

作者: ゼロ様

心臓が止まるくらいの戦慄を…




 思考を巡らせ、勇気を振り絞り、力の限りに立ち向かった


 その闘いを…








 此処に記す。

 -----------------------------------------


 『え!!!??ちょっと待て、、お前どっから入ってきたんだよ!!!!!!』












 ふぅ…///


 17時30分 神様が人間に与えた毎日のくだらない所業を終える


 俺は24時間営業のブタ箱で「気狂い水」と「目覚め草」を買い、当時、携帯アプリに革命を起こしたゲーム、puzzle & dragonを叩き起こす


 俺は2つのそれと、十字軍、スミレ艦隊なるもので無双し、3倍気持ち良くなってから帰るのが大抵だった





 そう…これは、何年前の俺が1人暮らしを始めたてた頃の話










 (わかりづらくて本当にすまん(^^;))






 

 -----------------------------------------


 電車に揺られ、酒を飲み歩いて帰る

 これでぐるんぐるんとアルコールを体内に回らせるんだ


 うん…マンション内に入ったら、上半身を裸になることもあった



 それが気持ちいいと…思っていた





 嬉しいことに俺んちのマンションは丘の上にあって、ベランダに出ると、赤紫に染まる街並みと深緑の木々を見下ろせる


 その情景に溶け込むように、ガラスのグラス片手にアルコールとニコチンを摂取する。

 さっき買った気狂い水と目覚め草のことだ(^^)





 「あぁ……、俺……かっけぇ…。」




  あらゆる事象にただ「反応」してしまう、快楽主義者さ



 「ちょっとカッコ良かった」が理由に買った卓袱台(ちゃぶだい)(2万円)


 そう思っていたのは事実だけど、実際は店の雰囲気に流されて買っていたのだろう


 結局、1か月もすれば、それに服を乗せきれないくらい、とっ散らかしていた


 しょっちゅう服を衝動買いした挙げ句、『着る服がない』と騒ぎ立て、新しい服を買う。

 そして、『着る服がない』と騒ぎ、新しい服を買う(2回目)

 そして、『着る服(以下略)




 今思うと、快楽主義の俺は60点ぐらいが「天井」だったんだと思う…

 

 なにせ、微温湯にどっぷり浸かりすぎて努力することができない




 でも、そんな昔の俺と今の俺とで変わらないものもある。




 食に対する姿勢がその一つだ


 というより、ここから徐々に固まっていったのだろう




 周知の通り(誰も知らんと思う)、俺は毎日自炊をしているのだけど、CoCo壱にしばしば行っていた



 パリパリチキンカレーが好きでね



 お持ち帰りで待ち時間の間に、スーパーで

  茄子

  とろけるチーズ

  ひきわり納豆

  有機ほうれん草


 を買って帰る



 まぁ、わかった人もいるだろう



 これらを調理してカレーにぶちこんで食べるのだ!(俺は、茄子とほうれん草を塩で軽く炒めた後、バターと酒で蒸していた)





 それでも、というか、だからこそなのか、俺はこう思う





 好きな包丁で野菜を切って(曜で検索)


 好きな鍋で火を通して(ル・クルーゼで検索)


 好きな小皿で味見(つまみ食い)して(ナルミでk(略)



 自分で作ったカレーの方が…


 やっぱうまいよ。







 俺様が作ったカレーを不味いと吐き捨てる輩がどれだけいるかは知らんが。(昔、キャバクラでそう言いやがったアホがいたのだ)









 話を戻そう



 この日の俺の夕飯はAmazonで注文した

 名店、川口水産の鰻だ!



 となれば、当然ご飯は炊きたてでなければならないので、冷蔵庫から水に浸けておいた米を取り出し、炊飯器にぶち込む。



 米は、Amazonで5kg/4,500円のなんかよう分からんけど、バカ高いのを買ってしまうほどに、俺は楽しみにしていた

 

 なにせ、鰻だからね




 炊いている間に

 (貴重な)時間を潰す為に

 俺は、皆が好きな動画サイト「ようつべ」で、対して見たくもない動画を漁る

 

 悔しい…当時の俺に本を読め、とアドバイスしてやりたいよ



 しかしながら、この日は俺を燃えさせてくれる動画を見つけていた



 俺が小学生の頃発売された

『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』の完全クリアのタイムアタック動画だ



 このゲームはストーリーこそ短いものの、サブイベントの数が兎に角!豊富で、よく攻略本を友人に持たせてプレイしていたものだ(;^ω^)しみじみ



 懐古する…と言いたいところだが


  懐古

  昔の事をなつかしく思い起こすこと(goo国語辞書より)




 懐古という言葉じゃ言い表せない。


 「こんなバグ技があるなんて」

 「いや、でも、プレーは俺も負けてねぇぞ」


 未だ消えぬ傷痕(トラウマ)をなぞるように、湧き上がる鳥肌



 ロードでモニターが暗くなる度、そこには少年が反射(うつ)っていたよ…




 ※後日談、ムジュラの仮面のスタチュー買ったから見てくれ(^^)

挿絵(By みてみん)





 そうこうしているうちにご飯が炊けたので、俺は足早に鰻をフライパンで湯煎する



うおおおお……ぐつぐつと解凍されていくのが、食欲をそそるぜ…!



 炊きたてのご飯の上にふっくら柔らかい鰻を乗っけると、湯柱が立って思わず唇を舐め回す





 じゅるり。




 お気に入りの日本酒、黒騎士を用意して




 この神飯たちをテーブル(ピアノの上)に並べ椅子(ベッド)に座る(((^^;)




 時刻は19時過ぎ…




 ふっふっふ…

 さぁ、本日の晩餐といこうじゃないか





 その瞬間……ふと壁に目をやり……






 黒い何かに気付いた…。









 奴だ…








 ジョージだ!!!!!!





 うぉわああぁあぁあああぁあああぁ!!!??




 叫び声を上げながら、両手を反対の肘に当て、体を90°右に捻る



 それも、ムンクの叫びみたいな顔をしながら



 あまりの恐怖に自己抱擁してしまったらしい






『え!!!??ちょっと待て、、お前どっから入ってきたんだよ!!!!!!』





 俺は興奮している自分をなんとか落ち着かせようと言い聞かせた


 

 しかし、、奴が動く度に体が、いや、俺の細胞が萎縮してしまう




 「まぁ、ジョージなんて入ってこねぇだろw」

 なんて腹括ってたから例のアレなんて持っていない


 

 もう、しゃーないからそこらの郵便物を手に巻き付けて倒すしかなかった



 幸いなことに、仕留めやすい場所(ベッドの壁の上(涙))にいるしな…よしっ!





 …。………。……………………………







 ……………ダメだ、、できねぇ……。



 近づいてはビビる。

 何とかしなくてはと、また近づいてはビビる



 蚊だったら良いんだよ、潰すだけだから。



 でも、こいつらはサイズがありやがるから色々考えてしまう


  近づいた瞬間に、こっち向かって飛んでこないかな…


  潰したらなんか出てくるんかな…


  急に猛スピードで逃げ出さないかな…


 

多分10分間ぐらい滞りなく危険予測を立ててたと思う


 


 俺の殺意を削ぐには十分過ぎる



 

 もう、俺は手で潰す方法は無理だと判断して少し考えた






 そうだ、クイックルワイパーで倒そう!



 

 これならある程度距離も取れるし、安全に倒せる。



 


 よしっ!!!!!



 



 クソ…、、、


 


 やっぱ怖いな


 

 怖い、、、



 

 主人公みたいなとどめは刺せなさそうだ




 まぁ、でも!距離はある


 距離なら確保できてるんだからいける




 狙いを定めて、クイックルワイパー(聖剣)を突き刺す





 っ!!!!(心の中で叫びながら)




 ゴンッ!!



 え!!!??





 しまった!!!!!!



 クイックルワイパーの面を当てようとしてたのに、勢い余って側面を壁に当ててしまった




 ジョージが壁から落ちてベッドの溝にダッシュで逃げる






 どわああぁあぁああぁぁああぁぁあああ!!!









 おいおいおいおいおいうぉいヴぉい!!怒



 こんなことあんのかよ!!!!!




 これ……無理だ…。


 奴を見つける為に自分からベッドを動かすなんて




 とても、、、できない…



 俺は心の中で自問する



 『やるしかねぇだろ!!!』


 『いや、無理だろ!!!!』

 『急に出てきたらどうすんだよ』


 『このままじゃ鰻食えないぞ』



 ぐぬぬ、、


 まだ…、まだ…、

 鰻は美味しそうに湯柱を立ててはいるんだが、俺がそこに座ることができない。



 どうせなら腰を据えて食べたいじゃないか




 『だったら!!やるしかねぇよなぁ!!!!』



 答えなら出た



 怖くとも、床に傷がつこうとも、ベッドを思っくそ引っ張る。




 いない。



 もっと引っ張る。が…いない…。



 マットレスにも


 シーツにも


 収納にもいない…。




 どこ行った…(苦笑)



 散々、ビビり散らかしながら探索したのに…



 どこ行った…(放心)





 この時の俺は、、なんでだろう?


 不思議でしょうがない


 恐怖で頭がイカれちまったのか


 本当に舐め腐った発想してしまった





 『そうだ、あれは幻覚だったんだ!

 ジョージなんて最初からいなかったんや!!』



 はは、ははは…



 席に着いて気持ち良く鰻でも食べようかねぇ




 今、自分で執筆していてもこいつの都合の良さには本当に驚かされる



 しかしながら、この鰻、本当に美味かった

 ふわふわしていながら、旨味がしつかりと(誤字ではない)凝縮されていた

 あと、鰻に山葵合いすぎワロタ。



 …やはり俺に食レポは無理だったか。




 まぁ、俺もこの話から数年、鰻を食べに色んな店に行ったけど、一番美味かったと思う


 流石、俺んち。


 違うか。


 流石、川口水産。




 いや流石、俺んち


  日本酒に和食…最高だ。。。


  懐古って最高だ。。。






 …うん。



 俺は本当は、分かってる




 あれが幻覚じゃないってことを





 クソが…



 聖剣(クイックルワイパー)を再度片手に携えて、立ち上がる




 どこに行きやがった、出てこい!!!(震えながら)





 まぁ、もうベッドの周辺にはいないだろう、と推測しリビングをゆっくりと歩いてみる。



 服散らばりすぎだろ、とぶつくさ文句を言い

 いたらどうしよう…と恐る恐る服を拾い上げる




 いないな…と安堵しては、次の服に目をやり、それを何回か繰り返してたその時…





 いた




 いた




 いやがった





 うわああはぁあぁ!!!!



 何十回目かの叫び声をあげながらも、前回の失敗を思い出す


 大丈夫だ、今回は面を下に突き刺しゃあいいんだから


 聖剣の神話通りな。





 喰らえっ!!(心の中で)



 ドンっ!!



 ぉいっ、お前嘘だろっっ!!!??





 今度は狙いが外れて叩きつけた風圧で吹っ飛んでいった



 どぅわはあああぁぁぁああぁ!!!

 ここでまた何十回目かの叫び(あまりの不甲斐なさに書くのが恥ずかしくなってきた)


 

 さっき、俺が頭で思い描いていたこと

 急に高速で動いたから滅茶苦茶ビビる



 特撮の巨大怪獣見つけた時みたいに、後ろに三歩ぐらい後ずさりしてしまった





 でも、もう決めてる。




 ジョージはリビングのど真ん中


 そこには邪魔な立体物も服もない




 



 もう、終わりだ


 終わりにしよう


 終わりにしたいんだよ


 終わらせてくれよ俺ェ!!!!







 うおおおおっっ!!!!!!!!!!


 ドンっ!!





 完全に捕らえた!!!!!!!!!!!












叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け叩け!!!!












 ハアッハアッハアッ…


 これだけやれば大丈夫だろう。。



 しかしこれ後片付けどうする?



 とりあえずクイックルワイパーは突き刺したまま、抜くわけにはいかないが。




 …これ………やっぱ最後は手で処理するしかないらしい。




 ガラガラガラガラガラガラとトイレットペーパーを引っ張り出し現場に持っていく



 一体、中身がどうなっていることやら…




 顔を後ろに背けながら目の端で見ながらクイックルワイパーを引き抜く





 うぉえ!!!!


 ちょっと見えt(略)



 ブツにトイレットペーパー(白装束)を被せ、これでもかというほど手に郵便チラシの類を手に装備する



 一瞬何かを掴んだ感触があったが、まぁ気のせいだろう



 ゴミ袋をまとめ、一目散にゴミ置き場にぶち込ませてもらった(許してくれ)




 はぁぁ、、、終わった。。




 …はっ、2匹目なんていないよな…

 なんて考えて探し回ってしまった


 ひどいトラウマだよ、まったく。




 疲れた。



 果てしなく長い闘いだった


 文字にするとあっという間だけど、最初に見つけてから怖かったり、叫んだり、たじろいだり、(鰻食ったりして)3時間ぐらいかかってるんだ


 これで「安心して」眠れるよ


 Zzz,,,zzz



 最後に、俺が後日、買った害虫駆除グッズのキャッチフレーズを紹介したい




 秒速ノックダウン「はいずり回って逃げる余裕を与えない!」





 その言葉通りだったよ



 (つまり、そういうことだ)




 これを読んでくれた皆さんの中に、ジョージなんて出てこないだろうと腹括っている人は、是非購入をお薦めする




 何かあった時の為に…




 -----------------------------------------



 次の日、昼頃…


 Truuuuuuu....



 俺「あ、もしもし、俺です」


 ?「不動産会社の者です。昨晩、叫び声が五月蠅い(うるさい)と住人の方から…」



 !!!??






 俺「実は……ゴキブリが出やがりました」




最後まで読んでくれて本当に有難う!!


如何だっただろうか?

処女作がかなり好評()だったので、過去の記憶からネタ引っ張り出してきた



今は、小説にすることが出来て良かったと思える。

だから、ここで憎むべきは奴じゃない。


プライドも恥じらいもない俺に、ブラジリアンハイキック!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ