プロローグ
とある漫画やとあるライトノベル、あまつさえ人の言葉から『この言葉』を聞いた事はあるだろうか?
『この世はお金があれば殆どの事が叶えられる』
そう、その言葉は人々が行っている通り実際にそうだ。
なら、少し例を紹介しよう───
───例えば、会社の社長が一般人にも関わらず莫大なお金を払い月に行く人物。
───例えば、大富豪が無駄にでかい家を自慢げに住んでいる人物。
───例えば、もっとお金の欲しさに会社を発展しすぎた人物。
このように殆どの人々が、お金さえあれば自分の欲求をできる限り叶えてくれる物と考えているだろう。
即ち、ゲームで例えるならば「スペシャルアイテム」(SSR)の部類だ。
しかし、だがしか〜〜し!! 約50年前に「スペシャルアイテム」(SSR)が簡単に手に入れる方法がこの世界に爆・誕した!
それが、今の時代でも有名となっている「ダンジョン」という存在だ。
ダンジョンには、エネルギー資源となった魔石や現代兵器をも上回る超強力なアイテムがダンジョンの奥底に眠っている。
───まぁ、結論から言ってしまうとダンジョンは世界をどんどんと輝かせるための材料だからこそ金になる。
もちろん、この世界には得を得ようとすれば損をするのがこの世の中のかっこたる法則だ。…………それが、『死』という人生で1度しかない事を強制的にやられる事だ。
それでも実感がわかない人にはならばあえてこう言おう。『UMAじみた化け物に無惨に殺される』と、めっちゃホラーな文章を聞けば少しは実感が湧いてでたのではないだろうか?
だが、そんなリアルファンタジーとなった世界でも母親は病死し父親は失踪。最後にはチンケなお金しか残っていなかっためちゃくちゃ貧乏な高校生………になろうとする少年をご覧頂こうか。
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生活部屋にしてはこんなに小さいのか!? と思う程の狭さに年期がはいってある壁。そして、安い小机に数冊の勉強本が置いている中、少年は絶望した表情を隠すことなく露わにしてお金と睨み合いをしていた。
「う、嘘………だろ!?」
小机に置かれていたのは1万円札が5枚。五百円玉が1枚。10円玉が8枚と、全財産で50580円。………普通に絶賛、貧・乏・中☆
「待て待て待て。先ずは、(自称)IQ180の脳で打開策を考えるんだ!!
───では、今の状況を整理するか。……今の手持ちはほんのはした金と安い家具やその他もろもろ。
で、来週からは高校生になるための制服やらは買った。…………しかし、最初の難関として来月の授業料はお金が足りなくて払えない。
え、これ『詰み』じゃね?」
もし学費などが間違っていましても、この世界はこういう感じだ! と、頭に無理やりねじ込んでください