表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界甘味処 木の実  作者: 兼定 吉行
初戦、事件、加入
66/87

最強の二人

「エレミーみたいな用心棒と出会えて、僕はラッキーだったんだな」

「私だけの力じゃない」

「えっ」

「これも全部、毎晩ナギから力を貰ったお陰」

「……えっ?」

「サキュバスの固有スキルの一つ、インサイドアドリーム《夢で逢えたら》を使って毎晩ナギから精力を吸い取って、魔力に変換して溜め込んでおいたからこそ、こうして戦える。私の魔力だけなら、この大人の姿にすらなれない」

「そういうことだったのか……。どうりでこっちに来てからというもの、えっちな夢ばかり見た訳だ……。この搾精鬼め……」

「ナギがえっちでよかった」

「えっちなのはそっちだろ? その姿で毎晩夢に出てきてさ!」

「えっ」

「……なんだよ?」

「インサイドアドリーム《夢で逢えたら》に出てくる相手は、普通はその人間の意中の相手」

「……え」

「つまりナギは出会ったその瞬間から……私に欲情してた?」

「ロリコンじゃないから!?」

「あー、なら幼女趣味の罪悪感を減らすために、夢の中で私を成長させたんだなー」

「ち、ちがっ!?」

「ロリコンー」

「違いますぅー!?」

「えっちー」

「そ、それは男だからね!?」

「まー満更でもない」

「えっ!?」

 今がどんな状況だったのかも忘れ、僕とエレミーがコントの続きをしていると……。

 まず、僕がその異変に気付いた。

「あっ」

 次にエレミーも気付く。

「ん? ……あっ」

「逃げられてるし……」

 そう、いつの間にやら刺客達の姿は、完全に消えていたのだった。

……ま、こっちの命があるだけマシか。

「ありがとう、エレミー」

 僕が改めてそう礼を言うと、どこか恥ずかしそうにエレミーは言った。

「用心棒としての役割を果たしただけ」

……カッコイイこと言うじゃないか。

 彼女は続ける。

「でも少々調子に乗って、ちょっと力を使い過ぎたかもしれない……」

「えっ」

 再び強い光を発し、エレミーは再び元のちんちくりんな姿へと戻った。

「この通り魔力を使い過ぎれば、夜といえども本気の姿を保てない……」

「そっか、無理させちゃってごめんね」

「平気」

 和菓子チートの僕。

 戦闘力チートのエレミー。

 もしやこれは、異世界最強コンビなのでは? 

 ふたりはさいつよなのでは? 

……でもサキュバスの力は夜限定ってところが痛いな。

 何か手を打たなきゃ、昼に襲撃されたら今度こそ大変なことになるぞ……。

 この件の報告も兼ねて、エリュシカに護衛の要請をしてみるかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ