表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界甘味処 木の実  作者: 兼定 吉行
初戦、事件、加入
65/87

もう普通に強い

 僕は先程からずっと気になっていたことについてエレミーに訊ねた。

「……あのー、ところでエレミーさん?」

「ん?」

「あなたのチャームが効いて無いのか、まだ立っているヤツらが二人程居るのですが?」

「もちろんチャームは女には効かない」

「いや、男も一人居ますが?」

「ホモにも効かない」

「あ、そういう……」

「もうちょっと成長すれば、男女中性関係無く魅了出来るかもしれないけど、とにかく今は無理。私まだ処女だしキスもしたこと無いし、正直なところチャームの力に関してはサキュバスの中では最弱クラス」

 つまり結局状況は、僕達のピンチのままってことじゃ!? 

「それを先に言えポンコツゥーッ!? ってか僕のことをどっ、どどっ、どどど童貞とかバカにしといて、エレミーも処女なんじゃん!」

「仕方ないだろー。それとも私にハレンチなことをさせる気かー?」

「しろよっ! サキュバスだろっ!?」

「……確かに」

「気付くの遅っ!? いやそんなことよりも、この状況をどうするの!?」

 こっちの手の内をコントのように明かしてしまったことで、残った刺客二人の殺る気スイッチを既にポチッてしまっている。

「まあ落ち着けナギ」

「落ち着けないよ!?」

「チャームに頼らずとも、こうなった私は十分に強いんだ」

 本当かよ……。

 そんな僕からの疑いの目を気にする様子もなく、簡単そうにエレミーはこんなことを言ってのけた。

「私達サキュバスはヴァンパイアやエルフのように魔法は得意。上級魔法だって容易く扱える。例えばこんなものとかな……」

 エレミーが片手を女暗殺者に向かってかざして呟く。

「鎌鼬の輪曲ウインドミル

 すると彼女の体は、真空により生じた無数の刃でその身を切り刻まれた。

 服はボロ切れと化し、艶かしい体が露になる。

「おおっ!?」

 僕はもう本日何度目かになる驚きを、飽きもせず繰り返した。

 なんてエッッッ……恐ろしい魔法だ! 

 エレミーは冷静に説明する。

「今のは風属性の単体最強魔法。力はセーブしたけど」

 更に彼女はこんなことも言い出した。

「それに体術だって質量を増した筋肉と鋭い爪、それに羽による立体的な高速移動でパワーアップしてる。見てて」

 ヒュッという風を切る音と共に飛び出し、一瞬の内にホモへとLGBT無差別平等コンボアタックを打ち込み、あっという間にボコボコにのしてしまう。

 まさに電光石火。

 ぴっ(P音)かちゅーっ!

「どう? これがサキュバスの本気」

 速過ぎて何も見えなかった……。

「……」

……先程の発言は撤回しよう。

 チャームに頼らずとも……ヴァンパイア程では無いにしろ……それでもサキュバスは、十分過ぎる程に強いッ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] もう色々と酷い(・∀・`)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ