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異世界甘味処 木の実  作者: 兼定 吉行
帝都へ、指導、好機
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展望

 まずは改めて、エリュシカがセバスとチェルシーの紹介をする。

「まあもう顔は知っているとは思うが、彼は私の執事兼指南役でもあるセバスティアヌス・クラウベッキーだ」

 セバスはこちらに礼をした。

 エリュシカは続ける。

「そして彼女はチェルシー・アーゲタイン。まだ齢十五だというのに、史上最年少で近衛騎士団団長にまで登り詰めた実力者だ」

 えぇえぇ、その実力なら僕の首筋がヒヤリと鋭い感触と共に憶えてますよっと。

 ってか十五ってことは僕とタメかよ……。

「よろしく頼む」

「あ、はい、よろしく」

 チェストプレートに押さえつけられてもまだ激しく主張し、存在感を放つたわわを眺めながら、我、思う。

 め……恵体……。

 身体の成長も超高校級だな!? 

 それにこうやって改めて見ると、青い瞳に金髪の巨乳女騎士とか股間が……胸が熱くなる組み合わせじゃないか! 

 僕をまるでゴミか何かのように冷たい目で見るところもGood! 

 いつか令呪をもって屈服させたい支配欲がウズベキスタン……じゃなくて、疼く具合がナンバーワン! 

……とかふざけている場合では無い。

 エリュシカが訊ねてくる。

「……それでだ、私への要望を含めた話はまとまったのか?」

「はい! 昨晩は七時間しか寝ずに考えてきました!」

「そ、そうか。申してみよ」

「はい!」

 この後僕はこれからの展望や、計画に必要な人員や土地や経費などについて、エリュシカと詰めた話をした。

 まずは醤油の大量生産計画。

 これが無ければ甘辛い団子のタレや、煎餅などの菓子は作れない。

 それに醤油は菓子作り以外にも、調味料として高い価値があることを説明。

 新たな貿易の材料となり、国益に繋がることを強調し、同時に雇用問題の解決にも繋がるという説明も忘れずに付け加えた。

 その結果、十分な人員と資金、生産工場となる空き施設の確保を約束させる。

 そして安定して葛粉を調達するために、葛粉の生産工場も提案。

 こちらは当初よりエリュシカも考えていただけに、あっさりと話は通った。

 麦芽水飴の生産に関しても、その容易さから二つ返事でオーケーを貰う。

 更には和菓子製作においての、餅米の重要性も僕は熱弁した。

 その結果イド各地から米を取り寄せる命を、この場で即時発令して貰うことにも成功する。

 そして忘れてはならないのが緑茶の製造だ。

 和菓子と合わせるならば、絶対に緑茶や抹茶は譲れない。

 紅茶が飲まれていることからもわかる通り、茶葉はこの国でも安定して生産されている。

 なので茶葉の総生産量の内一割くらいを、緑茶に加工したいと僕は話した。

 だが……。

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