表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

爆縮と体温の機知(9)

せっかく作ったのに

あの雲の形が

遠くで変化する時

小さな蟻の行列が

大きく乱れている

下世話な話も

誰もが綺麗に思う話も

消えた部分のことは

考えないものだ


透明になったものは

記述された紙の上に

一行だけにされて

取るに足らない項目だと

読み飛ばされていく

存在とは

それを指している

人であるなら

知られない人間だ

パーツの一部でありながら

そのパーツに名前が無い


この水面の形が

近くで変化する時

大きな牛の群れが

小さく乱れている

個人的な話も

集団の中での話も

上手く使えるからこそ

考えないものだ


透明になったものは

空気の中に混ざり合い

肺の中に吸収されて

取るに足らない感覚だと

笑い飛ばされていく

存在とは

それを指している

人であるなら

分からない人間だ

性質を生み出したなら

消えてしまう認識なのだ


花粉が舞う意味も

ウィルスの生き方も

一纏めになる

違いを認識しながら

同じ部分を探し出し

頭の何処かに当てはめる

パズルゲームのパーツ

偏見も珍事も

事件も普通も

同じでありながら

深度と濃度が違う

そこにある形を幸せにする為に

僕等は優しさを作ったのに




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ