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よくある感じのプロローグ

◆神様の間


 世界線航せかいせんわたるは困惑していた。

「あ、ここはどこだ?」

 目の前に居たのは、少女。この世の神様の妹、サキだった。

「やっほろい、私達の作った世界へようこそ。君は真面目にこのゲームをプレイできる第一号だ。良かったね」

「あん? なんかよくわかんねーな。5W1Hで説明してくれるか?」

「おっけいおっけい順序良く行くよ、私は親切な神様だからね」

 そう言うと、神様サキは説明する。


 いつ:ハイファンタジーの世界観だと勇者歴100年7月1日だね、地球人の人間君にとっては。

 どこで:わかりにくいから『神様の間』で、とだけ言っておこうか。わかりにくいから現実と幻想の狭間でいいや。

 だれが:全知全王この世界『エレメンタルワールド』の神様サキがおこなった事です。

 なにを:神様がプレイヤーという名の人間を異世界召喚させて、その様子を観て遊ぼう。ていう神々の遊びです。

 なぜ:いつも通りヒマだったから。ただの暇つぶし。

 どのように:魔法っぽいけど正確には神様が使える権利、『権能』を使ってですねえ。


「なるほどなるほど、つまり俺は。ゲーム盤のお前の駒って認識で良いのか?」

「その認識で合ってるけど。私もゲーム盤に参加するよ、まあ基本的に観てるだけだけどね。ゲームって言う以上、対戦相手がいる」

 そうして、ノコノコともう一人の少女が現れる。

「そういうこと! ラスボスはわし! 神様ヒメじゃあ! ドドドドーン!?」

「というわけで、こっちがお姉ちゃんで。私が妹の神様ね」

 どう反応して良いのか解らない、一瞬の間が生じ。

「お、おう」

「ま~、前回まではワシが神の認識がまるでなかったら。駒達は至極苦労したっポイが。今回はちゃんとゲームマスターって認識あるから普通にしてれば普通のストーリーテラーしてやるぞい」

「お、おう。よく解んねーけど安心なんだな」

「それ、この駒に対して失礼だよお姉ちゃん。騙されちゃだめだよ航くん、この人の普通は。『普通にドラマチックに殺してやる』って意味だから」

 洒落にならない冗談が聞こえた。

 そして主人公置いてきぼりのプレイジングが始まる。

「じゃあ駒は何枚で遊ぶ? お姉ちゃん」

「まあ、最初だし? 超シンプルに1対1の駒置きにしよう」

「じゃあまずプロローグだね、よかったね航くん。魔法の練習できるよ?」

「魔法? なにそれくれるの? 嬉しいんだけど」

「じゃあ、あげるね。魔法名は『デイライフ』やったね、当たり魔法だよ」

「当たりって……なんかお前らガチャでもやってるみたいだな」

「てわけで! せつめーい」



 デイライフのルール


1:デイライフと魔法を唱えたり念じたりしたら、24時間以内をループすることが出来る。


2:ループする場所は自分がセーブと指定した場所からスタートする。1度セーブしたら二度と戻れず、前へ進むしかない。


3:死んだり死後の世界では、この魔法は発動できない。


4:デイライフは神サキの権能で発動する、よって神サキが居ない場所では発動できない。


5:神サキの気分次第でルールの追記、改変バージョンアップはありえる。



「つまり、リセット出来る能力って事か。記憶は継続してそうだな」

 航がうんうん唸っていたが、神様姉妹は別のことを喋っていた。

「昔はループものっていまいちピンと来なかったけど、今ならできるよね?」

「じゃな、今度は【失敗】しないようにしよう」

 聞き捨てならない言葉が聞こえた。

「え、ちょっと待って今失敗って……」

 その言葉の返事や返答をこの姉妹たちはせずに続ける。

「それじゃあ、夢の異世界ファンタジーの世界へ!」

「レッツゴーなのじゃー!」

「ちょ!? おま!? う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」


 世界線航の視界は暗転した。

 デイライフのルール


1:デイライフと魔法を唱えたり念じたりしたら、24時間以内をループすることが出来る。


2:ループする場所は自分がセーブと指定した場所からスタートする。1度セーブしたら二度と戻れず、前へ進むしかない。


3:死んだり死後の世界では、この魔法は発動できない。


4:デイライフは神サキの権能で発動する、よって神サキが居ない場所では発動できない。


5:神サキの気分次第でルールの追記、改変バージョンアップはありえる。

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