EP32 魔王
「_____________俺は女騎士と聖女を抱くぞ、勇者ぁ!」
長き間、共に戦ってきた大切な仲間達にそんな事をさせてなるものか!
「ジョおおおおおン!」
聖剣を力の行くままに振るう。
ガキンッ!
手が痺れる。此方が押していると言うのにジョンは倒れずに打ち返してくる。
「________そこだぁ!!」
頭に手を当てたジョンの隙を狙い剣を穿つ。
「ぐっ!」
剣はジョンの腕を裂き、頭部の鎧へと亀裂を入れた。
「俺に近寄るな!!」
バン
「ぐ、なんて力だ!!」
叫び声を上げ膂力で押し飛ばされる。そしてジョンは膝をつき、苦しげな様子で此方を伺った。
「勇者ぁ........くく、早くそこの女達を抱かせてくれよ?」
「まだそんな事を言うのかぁ!!」
俺は駆け出し、ジョンの顔面を殴りつける。
「そげぶっ!!」
その衝撃で鎧は破壊され、大きく飛ぶ。
バキバキ ドス
「はは...........痛いなじゃないか、勇者。」
しかし余裕の態度は変えない。そして起き上がり..........起き上がり?
「___________________綺麗。」
ルナマリアが露わになったジョンの素顔に見惚れる。ヴァレンタインも何も言わないがじっと見つめていた。
「あぁ、仮面が割れてしまっしたか」
俺自身もジョンから目が外す事が出来ない。
「お前は_________人間か?」
人外の様な美しさにヴァレンタインはそう言葉を漏らす。
「あはは________俺は『魔王』だ。」
【"俺は『魔王』だ。"はぁ♡やはりジョンはかっこいいですねぇ♡なんで何時もこの様な姿ではないのでしょうか?】
【勇姿を見せる姿も美麗ではあるが、妾には何時もの様にツッコミ、笑みを見せる姿が好ましい。ジョンにはもう.........いや、見定めようではないか、どのような結末を齎すのか。】




