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Double bind  作者: 佐々木研
αでありω
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 私とアイツとの経緯を話すとするならば、それはただの犯罪行為。


 当時、アイツは二十歳そこそこの大学生で、医者を目指す勤勉で真面目で裕福な学生だったという。

 こんな奴がただ成績が優秀というだけで医者となり患者を診ていると思うと、日本の倫理基準はざるであることを抗議したくもなる。

 アイツはいつも自分勝手で、独善的で、猟奇じみていた。

 確かに私のケアはしてくれていたけれど、自分本位で私の気持ちなど配慮してくれた試しがない。


 あれから5年、アイツは変わった。

 自信過剰が分相応になったし、独善的な態度もなりを潜めたし、共感性も培われた。

 …そして、アイツは私の夫になった。


 なぜこうなったのか、きっとアイツにはわからないだろう。

 それは、たったひとつの、ふこうだということに…

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