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Double bind  作者: 佐々木研
ブリキと蛇達
124/148

リンゴ齧って眠る

 「…流石に暇ね」

 「そうかな?」

 偶の休みくらいゆっくりすればいいのに…

 「アンタはいつも大学に行っていたからそうでしょうけれど、私はずっと家に閉じ込められてるの。休ませる体がないわ」

 …僕の顔はそんなに分かりやすいだろうか?

 「お金は溜まってきているのでしょう?いい加減、新しい風が必要だわ」

 新しい風って…

 「本でも買う?」

 「そういうインドア系の一切合切が飽きたと言ってるの。使えない頭ね」

 …難しいなぁ。

 「キャッチボールでもする?」

 「下の下ね」

 ソファの上から足で蹴られる。

 「もうちょっと品よく、さ…」

 「何?そうしたらどうなるって言うの?異性にもてるって?はっ。アンタしかいないじゃない」

 …機嫌が悪いみたいだ。

 「どこか食べに行く?…そう言えばなぎって好きな食べ物とかあるの?」

 「今は食べ物の話しないで」

 …。

 「具合悪いんでしょ?大人しくしてた方がいいよ」

 「うるさいわね。気分転換がしたいのよ」

 頑固だなぁ…

 …。

 「じゃあさ、生理が収まったら旅行でも行こうか。予定は全部、なぎが決めていい」

 それならこの辛い期間も楽しく過ごせるだろう。

 「…死ね」

 また間違ったみたいだ。

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