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何年後?
…聞こえるよ。また、話そう。くだらない会話を…
君が消えて、何年たっただろうか…私はいまだに私を認識できていない。
私は、あのあと無理な創造と戦った。
完全に敗北した。
無理な創造は、非常に大きく、奇声を上げて迫ってくる。
私は、何もかも失い、疲れきっている。
増えるシワ、白髪。時間も無理な創造の味方のようだ。
私は、私を無くした。
消えていった私は、もういない。
あいつが
最終防衛ラインで私を救った。
理想を消すことで、無理な創造を理想世界へと書き換えた。
そして、私は失った。
消えた世界…理想的な世界…思考の中の泡でできた世界…
もう、私には会えない。
この思考にはいない。
消えたのだ。
理想なんかなければ、夢なんてなければ…私を作らなかっただろう…
私よ生きているか?
元気か?こっちは、充分戦ったよ。
ありがと。
私も無理な創造から追い出されたようだ。また、くだらない話をしよう。
聞こえているだろ?前書きの私…