第5話 新しい学校
第5話 新しい学校
9月1日、翔は7時20分前後に到着した。マサルもすでに準備は済んでいたが、時間まで待つすることになった。なぜなら、今回はマサルの母が奮発してタクシーで行くことになっていたからだ。前払い式なのでマサルたちも払わなくてよかった。実際、準備といっても、制服を着るだけであった。
タクシーは7時28分に到着し、1時間20分かかって8時48分に〇〇大学に到着した。
そうするとそこにいたのは20人程度、その後10人超来た。すると、アンドレウ博士は出て来た。
「1.2.3......40、全員いますね。では、開始します。皆さんこんにちは、これから3年間よろしくお願いします。ではこのスクリーンを見てください。」
そこにはクラスと教室名とその位置を地図付きで映されていた。
「では各教室に移動してください」
そうすると皆動き始め、マサルたちも彼らの教室 0201 に向かい始めた。
教室に着くと生徒は5人しかいなかった。これもうなずけるだろう、なぜなら40(全員) / 8 (クラス) =5だからだ。席が分からず皆立っていると先生らしい人が入って来た。
「こんにちは、私があなたたちの教師の 小泉 正夫と申します。これから1年間よろしくお願いします。」
皆は戸惑っていた。すると翔が
「3年間でないのですか?」
と聞くと、
「毎年レベル分けがあるから、教師も毎年変わる。」
と答えた。
「適当に席に座ってください。では自己紹介をしましょう。名前と歳を右の方からお願いします。」
「俺は犬飼 健太郎、18歳だ。」
「僕は佐藤 慎、もうすぐ15歳です。」
「私は林 麻里、17歳です。」
「大空 翔 17歳」
「磯貝 マサル 同じく17歳」
「自己紹介は済んだな。では教科書を配る。明日から早速授業が始まる。忘れないように。時間割りは後でそれぞれの寮に届けるから」
「皆教科書はあるな、じゃぁホワイトボードに注目。これが寮の部屋だ。男子寮と女子寮は分かれている。各部屋2人ずつだ。まず男子から、犬飼と佐藤は 301。大空は 303。磯貝は 310号室だ。次、林は女子寮の 2055号室。全員覚えたな。
今から鍵を配る。なくすなよ。
では今日は解散、各自部屋に行くように」
早くも1日目が終わりかけている。マサルと翔は寮に向かって歩き始めた。