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鴉と群青

作者: くじら


くじらです。

いつもありがとう

ございます。


思いつきで書いた詩を

一本どうぞ。


ある夏の日のことです。





じりじりと


じりじりと

陽炎が鳴いている




照りつける陽は


空気をも焼き


靴の底も溶けそうな

道の途中


私はふと立ち止まる




炎昼


夏のなかで


刹那


呼吸さえ忘れて


二つの黒い瞳は静かに


静かに対峙していた




やがて目前の黒は

吐き捨てるように


ひとつ

鳴き声を上げて


黒い電線に縛られた

広い群青の空に


飛び立った


漆黒の翼は


高く


貴く




ああ、空を

縛り付けたのは


君だったか




ああ、

私も連れて行っては

くれないか




私は再び歩きだす


じりじりと


じりじりと


陽炎が鳴いている




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― 新着の感想 ―
[良い点] どことなくよだかの星を彷彿とさせる内容に、心惹かれました [気になる点] 表現が直接的かなぁ、と感じました。 [一言] 昔、「陰」と「影」の違いにハッとさせられた記憶を思い出しました。 日…
2015/04/20 19:45 退会済み
管理
[一言] 読んだ後も余韻が残る詩でした。 “私”が何故鴉に対してそう思ったのか、これからどこへ進んでいくのか、想像が膨らみます。
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