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記憶  作者: 月読 龍
24/24

突っ込み禁止ですか?

「ともかく、今回の事で多少判ったかと思いますが、業界も注目しているお兄さんの能力が問題です」

いやいや、どこの業界だよ!

てか、なんの能力だよ!

「まず、石の調整力に注目が集まってます」

いやいや、できているかどうかも判んない物に注目集まるって変じゃね?

てかどこの業界だよ!

「複数の宗派の専門の術師に確認をさせたところ、呪が無くエネルギーの充填に波動の安定も完璧です」

まてまて、どこの術師だって?

「その辺はお兄さんの知る必要が無い処です」

えっとぉ・・・どう突っ込もうか・・・

「そっちの依頼が来てます」

ほへ?

どどど、どんな内容ですか?

「この石の呪詛抜きとエネルギーチャージに波動調整をして呪詛無しで元の効能を持たしてください」

なんか、厳重に箱に収められているな・・・札が張られてる。

中身の石が不明、札は・・・外して問題ないのかな・・・

あ、周囲から離れだした。

なんか危険があるって事ね。

了解・・・このまま調整しよう。

どうせなんとなくしかできないし意味もあるか不明だ。

内視・・・構成を検出。

石があるかは不明・・・と。

呪あ・・・不明・・・と。

波動は・・・きっついな。

エネルギー量は・・・そこそこ・・・。

効能・・・何かの保護?

人・・・村・・・団体・・・?

意識体は・・・壊れてるな。

意識体の回復、魂魄の再生、記憶のリカバリ・・・と。

「解呪はできない・・・」

呪詛は解除、あ、札も解除されちまった。

精神の解放、安寧化・・・漏れたエネルギーリチャージ・・・

意識体とあるものの波長を調整・・・終了。

次に、離脱を可能に調整・・・完了。

剥離・・・意識体をプログラム体にコピー・・・完了。

元の位置に戻す・・・縛。

供給エネルギーを変換、永久機関に変更。

エネルギー量を増加、均一に保つよう変質。

呪としての存在、全解除。

「完了、呪詛抜くのは本当に良かったのか?」

意味が分からないらしい。

「呪を抜くのが無理だから中身一回抜いて代わりの入れたけど、それで良かったのか?」

なんか驚いた顔してる・・・

「そんな短時間でそんな事、できるわけない」

信じる信じないは自由だ・・・

「なら、最初からやらせなければ良い」

ここは突き放すとこだよね?

あ、中身を確認してるっぽい。

「札はどうしたの?」

そんなもん、解呪したに決まってるだろに・・・

「感じる?」

あ、思いっきり破くし。

中身を出して確認する気みたい。

「うそよ、中身は存在してるわ」

「中身残したら解呪にならないだろ?」

あ、驚きがピークに達してる。

「お兄ちゃんの言う事は本当よ、お兄ちゃんに憑いてるもん」

お、同意されるとは思わなかった。

これで完成だ。

祈りに応えるには信じる者が居る。

「壊されるなんて思わなかったのに・・」

何を壊したって?

「そんな覚えは無いぞ?」

ふるふると震えてるなぁ。

「今、中身を抜いたって言ったじゃない!」

そんな事言ったってなぁ・・・

「だから代わりを入れたって言ったじゃんか」

壊れて困るような物、やらせるなよな・・・

「呪が無い状態で動くような状態にするには呪になる物を抜くしかないじゃない」

当たり前の事を言わせないで欲しい。

「それで燃料つぎ込んで波長を整えた後に前と同じ状態を保つには処理を代行させるしかないよね?」

処理の代行させないと同じ効用を得る事できないよね?

「だから、抜くのが理解できないの!」

ああ、抜くのが理解出来なかったのか・・

「抜かないと呪が残るから抜かざるを得ないよね?」

もう、理屈では無いかもしれない・・・

「条件は解呪だから解呪をした。調整も供給も処理も可能にしたのだから問題点を明確にしてよ」

かなり不満である。

「中の御霊様が清浄に動けるようにして欲しかっただけよ!」

「清浄にして自由に動けるようになってるのにどこに問題があるんだ?」

間髪入れずに答える。

身動き取れなくなっったようだ。

「自由にして、呪に囚われない存在にしてかつ前と同じ力の行使ができる存在に昇華したけど問題なのか?」

問題をずらしたのわかるかな・・・

「この中に対象としていないと意味が無いじゃない!」

「戻すと呪が発生するからそれはできないし、新たに存在が派生しないようにしてある」

対象が重複しては歪を生むし存在力がおかしくなるもんな。

「居ると何の呪が発生するのよ!」

「違う、呪に囚われる存在と呪に捉える側が揃ったら呪が強制的に発生するじゃない」

意味が正しく伝わらないもどかしさが空間を支配する。

誰かうまい事纏めてくれないかな。

人が祈りを捧げる時、対象があった方がより明確に祈りを捧げる事が出来る。

それは対象として力になるが拘束も発生する。

それが今回悪い方向に働いて呪詛になりおかしくしていた・・・ってのが見解。

これを別々の存在にしているが同一となるようにしてある。

器は呪の受け口にして、存在を自由にすることにより、当人が呪を解呪できるようにしてある。

問題は全くないはずだ

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