【日記】モドキ~がん検診の結果「陽性」だってよ~
私は日記を書かない。
毎日書き続けるのが面倒くさいし、忘れるし、夜、アルコールが入ると書く気が起きないから。
だいいち毎日同じような生活をしていて特に書くことなんて無いし。
そういう訳で今まで全く書いてこなかった。
でも今回の出来事は人生の記録として残しておきたい。そう思ったのでこれだけは記憶を遡って記録しておこうと思う。
これは決して『小説家になろう』には相応しい内容とは言えないが、元々私の作品は純文学とか、文芸としては稚拙過ぎるし、最初から読者様等からの 評価をあまり期待していないので、時々私なんかのプライベートの日記が紛れ込んでも誰も目くじら立てたりしないと思っています。それでも、もし読んでくださる人がいましたらオッサンの戯言【エッセイ】のひとつだと考えていただき、お許しいただきたいと思います。
また今回の投稿内容はノンフィクションであり、しかも【ウンコ】だの【オナラ】だの下ネタでお下品な用語が登場します。
ハッキリ言って汚い内容となっています。その点を了承して頂ける方のみご覧ください。
もし神聖な『小説家になろう』のフィールドにこんな内容の【エッセイ】モドキを投稿するなんて、どうしても「許せない!」「ふざけるな!」とお思いの方は、ブックマーク、驚きの評価をくださったら私は全力で受けて立ちます。m(_ _)m ナンチャッテ!! 知らんけど。
事の始まりは去年の秋に続き、今年も居住する某市から「がん三点セット定期健診のご案内」の郵便(封筒)が秋の同時期に私と妻に届いたことから始まる。
私は「また今年もか、面倒だな」と思った。だって去年の検診ではバリウムを飲まされ、台に乗せられ台横の取っ手にしがみつきながらグルグル回され死ぬほど苦しい想いをしたのが鮮明な記憶として残っていたから。他にもレントゲンも撮ったが、その前のCTだかMRIだか知らないが、気持ちの悪さが残った中での撮影だったので、「早く終わってくれ!」と、心の中で叫んでいたのも覚えている。
今年はパスしたかったが、妻から強制参加の命令が下され、渋々受診することにした。(もし拒否しようものなら厳しい〔シバキ〕が待っているので従うしかない)
お互い仕事を持つ私と妻は休みを合わせた都合の良い日、つまり12月7日の予約を設定した。そして確か妻は10時、私は11時の受診との通知が後日届いた。(正確な時間は忘れた。多分この辺の時間帯。前日の夕食と当日の朝食の食事制限があるので腹が減ったのを覚えている。)
更に検査の前々日と前日に検便を行い、当日検体を持参。
その日も去年同様、バリウムを飲まされ、係の人から「ゲップをするな」「ゲップしたらまた飲みなおしだぞ」だのと脅され(実際はこんな横柄な口調ではありません、とても丁寧でした。くれぐれも誤解せぬように)、またあの大きな医療用撮影機械の横に備えられた台の上に乗せられ、寝た体制で気持ちが悪くなるほど左右前後上下に台ごと動き回され、やれうつ伏せになれだの、仰向けになれだの、右横向けになれだの、左横向けになれだの、過酷な要求が続いた。傾斜した台の上で振り落とされないよう、台横の取っ手に必死で捕まり耐え続けた。宇宙飛行士の訓練じゃないんだから、あまりこんな太って腹のつかえたオッサンを厳しく鍛えなくても良いから!
そんなこんなで、ヨレヨレになりながらようやくレントゲン撮影を終え、悪夢の儀式を無事終了。そして何とか帰宅。
年末の年の瀬、忘れた頃(12月27日だったか?)に結果通知の郵便(封筒)が届けられる。
妻の封筒は厚さが薄く、私のは結構分厚い。
なんだか嫌な予感!
開封するとその予感は当たった。
妻は今年も精検不要、異常なし、陰性でした。でも私は大腸がん検診の結果は【陽性】。(ガン確定と言う意味ではない。ガンが疑われる腸内出血が見つかったという事。)
私の封筒内には、次の精密検査手続きの案内パンフレットや医療機関への紹介状等、数枚が同封されている。
「アチャー!やらかしちゃったみたい!」
しかし医療機関はもう年末休みに入るはず。仕方ない、年明けになったら検診を受けに行くか。
そういう訳で年明けの1月5日近隣の医療総合病院に出かける。
その日は次の段階、検査の予約をするためと、事前の準備の説明。次の来院は1月27日(火)と決定し、その心構えと前々日からしておかなければならない事項と薬が同封された書類をもらう。
精密検査の内容と目的は、大腸内の様子を内視鏡で調べる事。ポリープがあればその場で切除。
だから大腸内をきれいにしておかなければ内視鏡を使用して正確な検査はできない。内視鏡のカメラで腸内の様子を探るには余計な障害物(ハッキリ言ったら【大便】もっとハッキリいったら【ウンコ】。)があったらちゃんと調べられないのだ。よって、腸内をきれいにしておくためには大便を事前にすべて出しておかなければならない。そんな訳で事前準備として以下の指示が出された。
前々日(2日前)夜9時に粉末薬アローゼン(下剤)を一包飲む。(食事制限なし)
前日(1日前)食事制限あり。おかゆやうどんなど、消化の良いもの。通常の食事はダメ。水は大めに摂る。アルコール、野菜ジュースは禁止。夕食は夜7時まで。
これが一番きつい。結局お勧めの市販レトルトおかゆを朝昼晩三食。しかも毎日の晩酌できない。
少量の「おかゆ」なんて食べた直後にもう腹が減り、まるで自分が「食べた自覚を持てない」認知症患者になったみたい。「ホントに食べたのか?」食べた気がしないのだ。しかも毎日のビールも水割りも禁止!!ああ、辛かった。
夜9時前日と同じ薬アローゼン(下剤)を一包、およびアンプルっぽい液体薬ピコスルファート(これも下剤)を水に溶かして内服。空腹のまま寝る。
当日。食事は検査が終わるまで禁止。と書かれている。しかしこれは「ウソ」だった。(後述)
朝は当然絶食。水とアメだけしか許可してくれない。
朝6時にいつも飲んでいる血圧の薬、糖尿病の薬を服用する。
朝7時から9時までの2時間に別の粉末の薬ニフレック(下剤)を2リットルの水に溶かし、チビチビ飲む。これがまた面倒であり、しかも時間をかけてしっかり水に溶かしたのに「不味い!」。それを10数分ごとに分けて水割りウイスキーを飲むようにチビチビ飲まなければならないのだ。口の中をその薬の味が占領し、すべて飲み終わる頃には吐き気がするほど気持ちが悪かった。
そしてその直後にはその下剤たちの効果がテキメン!4回に分けてトイレ通いとなる。
指示書には排出した便の様子が6パターン参考写真資料として掲載されており、便がたくさん便器内に浮いている状態は、まだまだとして不合格。順を追って色が薄くなる写真による指示があり、最も薄い状態(便がほぼ無く、便器内がほぼ透き通った薄茶色)になったら合格。私は挑戦すること4回目の浪人生活でやっと合格できた。
その約1時間後に病院から電話があり下剤の成果確認がされた。「4回目でやっと合格です!」私が嬉しそうに報告すると、電話の向こうの係の女性から 事務的な口調で「おめでとうございます」と言われ、更に「 それでは本日の予定は14時からの受診予定でしたが、予定を早めます。」と言われ、13時15分からの内視鏡検査が行われる事となった。
事前に手術同意書にて、当日もし内視鏡検査でポリープを見つけたら即切除。の欄にチェックし、手術に同意する旨の書類を提出していた。その際は当日の入院(1泊2日)となる。入院の保証金の最高金額8万円(私の場合カード払いなのでカード持参)と着替え(寝間着)、洗面用具を用意して検査に臨む。
病院到着後、受付を済まし内視鏡窓口に必要な書類を提出する。
その後窓口から処置室に案内され、カーテンで仕切られた着替え場所で下半身だけすべて脱ぎ、紙製の施術処置専用の青い半ズボンに履き替える。その紙製半ズボンには男性用ズボンにみられる局所を出すような穴があいているが、それをお尻の穴に合わせるように後ろ前に履いてください、と言われる。
カーテンを開け「用意できました」と言うと受付にいた看護師さん(マスクで顔が半分しか見えないが、結構美人の印象が。)に、直ぐに内視鏡処置作業場所に案内される。
処置場所には医師らしき女性が3人ほど。看護師さん風の女性が2人ほど。
スタッフは20代から40代と思われる女性たちであり、いずれもマスク姿であるが美人っぽい。
そのスタッフたちに囲まれ、目の前の診察台に乗り横に寝るよう誘われる。
私はなす術も無く衆目の面前で指示されるままに、お尻の穴が丸見えの状態で両足を立て(寝た状態でたち膝)、麻酔も何も無しに「始めます」と言われ、おもむろに内視鏡を肛門の穴にねじ込まれる。
その時の気持ち悪さと言ったら、生まれて初めての(未体験の)悪寒が走った。痛いのではない!!気持ちが悪いのだ。更にお腹の中は下剤の効果で空っぽのはずなのに、何故か腹が張り便意を催してきた。
肛門の入り口を刺激されるというのはこういう事なのか!私は必至で便意を我慢する。
すると先生のひとりが私に「力を抜いてリラックスしてください。」という。「力を抜いて、力を抜いて」という。しかし肛門の力を抜いたら・・・・。無理!!
私が「力を抜いたら実っこが出そうです!」と言うと「それで良いのです。出してください。」と再びキッパリ言う。
「だって・・・。やっぱり無理!」と私が言う。たとえ仕事とは言いながらも、周りには先生や看護師さんたち、(マスク姿の)うら若き美人(?)な女性に囲まれている状況でウンコやオナラを出せる訳がないだろ!!
先生が情け容赦なく内視鏡のケーブルをグリグリねじり込みながら、「今、内視鏡と一緒に腸内を拡張するために空気と水も注入していますので、出さないと体に変調をきたします。我慢し過ぎると手術を途中で中止しなければならなくなります。だから我慢しないでください。」と言う。
私は涙目になりながらお尻の穴を弛緩した。(結局空っぽのお腹から実っこが出る事は無かった)
先生は一応丁寧ではあるが、無情にも(大人の男としてのプライドを粉々にされた哀れな)私に一切同情も加減もすることなく、内視鏡をゆっくり、しかし確実に奥へ奥へとグリグリ押し込める。やがて「大腸の一番奥に到達しました。」と私に告げた。
「これから内視鏡をゆっくりと引き下げ、ポリープなどの異常個所の検索を始めます。」と言った。そしてまもなく他のスタッフに「ここにポリープがありますね。」と言い、他のスタッフたちにも確認を求める。
「切除します。」と言ったが私にはその様子は見えない。私の寝ている体制と位置からはモニターが見えないので。やがてまたグリグリ引き下げるが、もう切除が終わった?私には何も感じない。そんなものかな?
やがてまた立ち止まり、「ここにも。」と言う。スタッフ皆が頷き、また切除したようだ。
更に「ここにも」と言う。
施術開始から30分も経過しただろうか?内視鏡を完全に引き抜き、私に「終了しました」と告げる。
私はこの時、一番気になっていた事を聞く。
「お腹の中に宿便って残っていましたか?」と。
この日のために沢山の下剤を呑んできたが、あんな事で腸内がホントに全部キレイに出せたのか?疑問だった。もちろん、余計な障害物が残った状態では正確で完璧な検査などできない。ちゃんと検査をしてくれたからには、当然 残渣物などないはずであるが。先生は少しの間の後、
「残っていませんでした。」と言った。この少しの沈黙の間が気になる。
ホントは残っていたが気を遣ってウソをついた?そんな疑念が浮かんだが、先生がウソをついてどうする?障害物があれば検査に支障をきたす訳だから、ホントに無かったのだろう。
それでももしホントに何も残っていないのなら「腸内はキレイなものでしたよ。」くらい言ってくれても良さそうなのに。
まぁ、私のようなオッサンの腸内が若い人のようにツヤツヤ輝いている訳もないし、疑念は残るが仕方ないか。
こんな質問しなきゃよかった。意味ないし。
暫くの沈黙の後、看護師さんだと思う人が声をかけてくれる。
「もう起きてもらって結構です。起きられますか?」
私は若干ふらつくような感覚に襲われ乍らも両足を上げ、一気に振り下ろす力を借りてその反動のテコの原理で上半身を起き上がらせる。
足元に用意されたサンダルを履き、さっき着替えた場所に戻り下着とズボンに着替えた。
そのカーテンエリア内には背もたれを倒せるチェアーが備えてあり、そこでお休みくださいと促される。
30分経過後、看護師さんがカーテンを開け、私に「お加減は如何ですか?」と聞き、私が「もう大丈夫です」と答えると「これで全て終了しました。」と言われ「待合で少々お待ちください」と言う。
私は少しフラフラしながら内視鏡処置室のドアを開け、部屋の外の待合の椅子に座っていると、先ほどの看護師さんが出てきて言う。「今日の結果を見ると、差しあたっての入院は必要ありません。もう会計を終えてお帰りになられても結構です。(つまり日帰り)但し、今日はお帰りになられてもお食事はできません。お酒も控えてください。お疲れ様でした。」と言われる。
私は「え!今日も何もたべられない?」と驚いて聞く。(食事は検査が終わるまで禁止と書いているってことは、終わったら食べられるという事だろう。なのに指示通りに昨日からほぼ何も食べていないと同様なのに、裏切られた気がした)すると彼女は可哀そうに思ったのか「ゼリーくらいならOKです。」と言う。(でもあなたはがん検査でポリープ切除をしたのよ。それくらい当然でしょう?)とでも言いたげで。
私はショックで若干の眩暈を感じながらも会計に向かう。だが、施術のダメージのせいか、一瞬方向音痴になり、会計のある場所が分からなくなる。要するに、迷ってしまったのだ。
うら若き美人女性たちに肛門の奥を見られ、あまつさえグリグリされた恥辱によるダメージのせい?よく分からないが、ポリープ切除が3回もあったにも関わらず、そのダメージは全く感じななかった。痛くない。全く感じない!いつ切られたのかの自覚すらなかったのだ。
会計で費用合計約2万300円をカードで支払機で払う前、会計窓口で次回の予約を確認する。
次回は一週間後の2月3日9:00。その時に切除したポリープの検査結果の告知と説明がある予定。
かくして無事、愛車の『軽』で帰宅した。
だがこの日の晩御飯はゼリーだけ。(以前よくテレビCMで『ウイダーインゼリー』とか、って宣伝やってたっしょ、アレ!)
お酒もこの日から2週間は禁止だと。厳しい!!
妻はこれを契機にお酒止めたら?って、無言の視線で圧力をかけてくる。私は『ヤダね!』と、無言の抵抗の素ぶりを見せる。
妻は「アンタはガンでしょ!」と無言で言う。
私は「あぁ、そうだよ!それが何か?」と無言で言う。
「この罰当たりのロクデナシ!」と無言の冷たい視線の刃をツンツン刺してくる妻。
風に立つライオンになった気分の私。(何のこっちゃ!)
でも・・・多分ポリープは切除したのだから、たとえそれが悪性であったとしても、もう大丈夫なのかな?
私は意外と楽観的である。(単なるバカとも言う)
しかしガンなんてなるもんでないな。これが今の私の率直な感想。
だって今でさえ、2週間も断酒しなければならないなんて地獄ジャン?
大腸がん陽性の告知を知った妻はそれ以降、私の日頃の不摂生をなじり、全く同情してくれない。
そして無情にも「この大腸ガン男!」と呼ぶ。
酷くない?しゃぁないか。
1週間後の結果は次回にて・・・・なんて・・・どうなることやら。




