⭕ 危険な子 8
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
漸く対局シーンです。
因みに「 19ー6 」とかの数字は、碁盤が無いのでデタラメです。
──*──*──*── 囲碁サロン
私は覚悟を決めて《 囲碁サロン 》の中へ入る。
周りを見ながら歩いていると姉さんと暘子さんを見付けた。
姉さんと目が合うと手を振られた。
廼衙靉子
「 春加ぁ、此方だよぉ~~!
来てくれて嬉しいよぉ~~♥️ 」
姉さんは自分が “ 高校生 ” って自覚が有るのかな?
ウサギみたいにピョンピョン飛び跳ねて実に嬉しそう。
胸ぇwwwwww!!
ジャンプする度に、姉さんのふくよかな胸が上下にユッサユサと揺れてる。
周囲の男達が、揺れてる胸をガン見するくらい目に毒なんだけどね!
そんなの御構い無しみたいね、姉さん……。
舘嵜春加
「 姉さん、はしゃぎ過ぎじゃない?
胸が揺れるからジャンプするのは止めなよ 」
廼衙靉子
「 春加ったらぁ~~、早速お姉ちゃんの心配してくれるの?
優しいんだからぁ~~♥️ 」
姉さんは私の迷惑を考えないで抱き付いて来る。
良い匂いさせちゃって……。
姉さんが意識してるイケメン先生は何処に居るのかな?
廼衙靉子
「 春加、対戦相手が待ってるの。
此方に来て 」
姉さんは私の手を握って引っ張る。
姉さんに連れて行かれた場所には、学生服を着ている男子生徒が椅子に座っていた。
この男子生徒が姉さんと暘子さんを負かした奴って事?
廼衙靉子
「 待たせたわね!
今日が年貢の納め時よ!
昨日はボロ負けしたけど、今日は昨日みたいに行かないわ!
暘子と私の代わりに昨日のリベンジを果たしてくれる助っ人よ! 」
舘嵜春加
「 初めまして……。
姉さんが無理を言ったみたいで済みません…… 」
取り敢えず、謝っておこうと思う。
負けたからって、ムキになり過ぎてると思うし!
廼衙靉子
「 春加!
勝負する前から相手に謝らないで!
それに私は悪くないからね!
今から私の妹が君と打つわよ。
春加、暘子と私の仇を討つのよ! 」
舘嵜春加
「 生きてるでしょ…… 」
鼻息を荒くして無駄にテンションの高い姉さんを宥めた私は椅子に座る。
妖精チック
〔 インテリメガネっぽい奴だね、春加 〕
舘嵜春加
「( そうだね。
お高く止まってプライドも高そうな感じかな? )」
妖精チック
〔 取り敢えず~~、春加が囲碁初心者って事は伝えとこっか 〕
舘嵜春加
「( 伝えちゃうの?
そんな事を言って大丈夫? )」
妖精チック
〔 大丈夫だよぉ~~。
ボクは白石で打ちたいから、白番
後
折角の対局だし、相手に置き石
舘嵜春加
「( えっ?
相手に置き石
6子
妖精チック
〔 だからこそだよ、春
暘
舘嵜春加
「( 2人
そんな事して勝てるの?? )」
妖精チック
〔 ボクを信じて任せなさい!
言ったろ、囲碁なんてチョロスだって★
天狗の様
舘嵜春加
「( ドラマチックな舞台?? )」
妖精チック
〔 相手を逆撫でして、本気で春
ボクの言う通
舘嵜春加
「( …………嫌
私は囲碁のルールなんて知らないから、全面的に任せるから御願いね )」
妖精チック
〔 ボクの神
チックを信じるしかない。
気は進まないけど、私は囲碁経験の無い初心者。
此
舘嵜春加
「 対局を始める前
良
対局相手
「 構わないけど。
負
舘嵜春加
「 意外と好戦的だね。
でも、強
大事な事だから、見学する人達にも知っててほしい 」
対局相手
「 いさぎ良
聞かせてあげなよ。
どうせ勝つのは俺だし 」
舘嵜春加
「 有
私は姉
今まで囲碁を打った事も無い。
碁盤を触
碁石を持った事も無ければ、摘まんだ事も無いから、打ち方
私は囲碁未経験のド素人
姉
それだけは皆
対局相手
「 はぁ?
それ、マジかよ?
自分が勝てなかったからって、囲碁経験の無い素人
お前
舘嵜春加
「 有
君
だけど──、勝負は勝負だから、素人
対局相手
「 そっちの事情は何
だからって、俺は素人
舘嵜春加
「 当然だね。
私は白番にして 」
対局相手
「 は?
囲碁はド素人
普通は先
舘嵜春加
「 白が好きなの。
白石で打ちたいの。
後
別に良
それとも君
そんな事ないよね 」
対局相手
「 言い方
好きにすれば良
置き石
舘嵜春加
「 白番だよ。
置き石
対局相手
「 はぁ?
ド素人
正
舘嵜春加
「 正
正
盤上に黒石を12子
対局相手
「 馬鹿かよ、お前
ド素人
お前
姉
俺に12子
舘嵜春加
「 後悔はしないよ。
実力の有る君
悪
対局相手の中学生は、盤上に黒石を12子
御互いに「 お願いします 」と挨拶を交わした後
私は何
舘嵜春加
「( チック、何
妖精チック
〔 9ー15だよ 〕
舘嵜春加
「( 9ー15ね )
9ー15って何
対局相手
「 は?
9ー15だって? 」
舘嵜春加
「 さっき言ったでしょ。
囲碁を打つのは今日
何
初心者に対して、それぐらいのサービスをしてくれても罰
対局相手
「 マジもんの初心者かよ…… 」
舘嵜春加
「 早く9ー15に置いて 」
???
「 僕が置くよ。
莢
莢棊
「 良
全
自分の代わりに白石を置かせる奴なんて初めてだ 」
???
「 前代未聞だね。
君
舘嵜春加
「 置いてくれるなら誰でも良
有
???
「 ははは……。
イケメンな人か── 」
イケメンな人は白石を掴むと9ー15に白石を置いてくれる。
すかさず対局相手が黒石を力
妖精チック
〔 次は19ー7だね 〕
舘嵜春加
「( 19ー7 )ね。
19ー7って何
イケメンな人
「 19ー7だね 」
イケメンな人は盤上の19ー7に白石を置いてくれる。
すかさず対局相手は黒石を盤上に打つ。
迷いが無い打ち方
舘嵜春加
「( チック、本
相手は全然余裕みたいだけど…… )」
妖精チック
〔 心配性だなぁ、春
特等席で見てなよ。
ボクの華麗なる逆転劇をね! 〕
チックも余裕みたい。
妖精ってチートなの??
囲碁する妖精なんて、初めてなんじゃない??
◎ 訂正しました。
ピョンピョンと飛び跳ねて ─→ ピョンピョン飛び跳ねて
聞かしてあげなよ。─→ 聞かせてあげなよ。