表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☀ 妖精さんと私  作者: 雪*苺
【 14歳 】
7/17

✒ 危険な子 7


──*──*──*── 翌日


──*──*──*── 放課後


舘嵜春加

「( とうとう放課後がちゃったわね……。

   はぁ……これから《 囲碁サロン 》へ行かないといけないなんて、ゆううつ過ぎるわ…… )」


妖精チック

〔 そんなにいやならボイコットしちゃうかい? 〕


舘嵜春加

「( ボイコットねぇ。

   そりゃ、魅力的な御誘いだわ。

   でも、すっぽかしたりしたらあとが面倒な事になりそう…… )」


妖精チック

〔 あははぁ~~。

  だよねぇ~~。

  ボクも気がしちゃうよ 〕


舘嵜春加

「( 気は重いけど、覚悟して行かないとね……。

   チック、ほんとうに大丈夫なの?

   はじかされた(?)ねぇさんの評価をばんかいさせるなんて事、出来るの? )」


妖精チック

はる、ボクを信じてほしいな。

  今日きょうの一戦を勝利する為に、しんせいりょく高めたから大丈夫だよぉ~~♥️ 〕


舘嵜春加

「( 一体いくつ心臓をべたの? )」


妖精チック

〔 ふっふぅ~~ん。

  30個はべたかな~~♪ 〕


舘嵜春加

「( おおいね )」


 [ 教室 ]をると廊下でにいせいと鉢合わせした。

 そう言えば隣のクラスだったわね。


新御睛雉

かんざき

  あのさ、今から── 」


舘嵜春加

わるいけど、今日きょうは予定が有るの。

  にい君の暇に付き合えないの。

  バイバイ 」


新御睛雉

「 予定?

  それってさ、どんな?

  オレも付いて行ってもいか? 」


舘嵜春加

にい君も用事が有るんじゃないの?

  私の予定に付き合って大丈夫なの? 」


新御睛雉

「 問題無い。

  オレの用事は最寄り駅に在る《 囲碁サロン 》へ寄る事なんだ。

  別に今日きょうじゃなくてもいし 」


妖精チック

コイツ(新御)、《 囲碁サロン 》へ行ったのか?

  はるあいちゅうぼうに惨敗したんだよね。

  コイツ(新御)ちゅうぼうだよ!

  あいかして泣かせたちゅうぼうってさ、コイツ(新御)じゃないのかな? 〕


舘嵜春加

「( そんな事が有るの?

   たしかに中学生だけど── )」


妖精チック

〔 《 囲碁サロン 》に着くまで距離が有るし、さぐりをれてみようよ 〕


舘嵜春加

「( さぐりね。

   試してみよっか── )

  にい君、《 囲碁サロン 》へ行くの?

  《 囲碁サロン 》へ行ってなにするの? 」


新御睛雉

「 見学だけど?

  昨日きのうさ、【 セロカ君の本屋 】でかんざきと別れたあと、《 囲碁サロン 》へ立ち寄ってみたんだ。

  オレは囲碁部だからさ、興味あってな(////)」


舘嵜春加

「 そう…昨日きのう行ったの。

  昨日きのう《 囲碁サロン 》にたなら、中学生と高校生の対局は見てない? 」


新御睛雉

「 中学生と高校生の対局?

  そんなのやってたか?

  ………………あぁ!

  最寄り駅の周辺には《 囲碁サロン 》が3軒も在るんだ!

  オレが行った《 囲碁サロン 》じゃないかも知れないな。

  オレが寄った《 囲碁サロン 》のてんめいは【 オアリスのいこい 】だったからさ 」


舘嵜春加

「 【 オアリスのいこい 】ねぇ。

  母親と姉がかよってる《 囲碁サロン 》じゃないね。

  もしかしたら──って思ったんだけど 」


新御睛雉

「 もしかしたら?

  昨日きのうなにか有ったのか?

  かんざきも《 囲碁サロン 》に寄ったのか? 」


舘嵜春加

「 私は寄ってない。

  帰宅した姉からはなしを聞いたの。

  生意気なちゅうぼうに6置き石(ハンデ)を貰ったけど、ボロけしたってね 」


新御睛雉

「 へぇ?

  中学生が高校生に置き石(ハンデ)も与えて勝ったって?

  随分と強い中学生だな。

  そんな奴がるなら見てみたいな 」


舘嵜春加

今日きょうは《 囲碁サロン 》へ行って、かされた姉の代わりに私が対局する事になったの。

  私と《 囲碁サロン 》にれば中学生の実力を見れるよ 」


新御睛雉

「 マジかよ!

  かんざきも囲碁を打てるんだな!

  楽しみだな 」


舘嵜春加

「 残念だけど、期待はしないでくれる。

  私、囲碁は未経験なの 」


新御睛雉

「 は?

  囲碁は未経験??

  囲碁を打った事は── 」


舘嵜春加

「 今まで1度もないけど。

  今日きょうの対局が初めての囲碁デビューね 」


新御睛雉

今日きょうが囲碁デビュー?!

  《 囲碁サロン 》にかよってる(?)かんざきねえさんに置き石(ハンデ)を与えて勝った相手だよな?

  そいつと対局するって事だよな? 」


舘嵜春加

「 そうね。

  そのとおりね 」


新御睛雉

「 囲碁経験の無い初心者が、いどんで勝てる相手じゃないだろ! 」


舘嵜春加

「 私も昨日きのう、それを姉に訴えたけど、却下されたの。

  私が生意気な中学生と対局する事は、勝手に “ 決定されてた ” って事。

  姉からはなしを聞いてる時点で、私には拒否権が無かったのよ 」


新御睛雉

「 ………………囲碁未経験者に “ 勝て ” なんて、無茶を言うねえさんだな…… 」


舘嵜春加

「 私もそう思ってる。

  相手をかせて泣かせないと、姉からなにを言われるか──。

  今から気が重いの 」


新御睛雉

「 そりゃ……そうだろ。

  囲碁歴の長いオレですら、6ぶんのハンデを取り返すような奴に勝てるかどうか──。

  そいつって院生なんじゃないか? 」


舘嵜春加

「 院生?

  プロ棋士を目指す研修生の?

  でも、院生って《 囲碁教室 》にかようんでしょ?

  《 囲碁サロン 》で打つもんなの? 」


新御睛雉

「 相手はただまぐれで、フラッと《 囲碁サロン 》に立ち寄ったんじゃないのか?

  軽い気持ちでさ 」


舘嵜春加

「 軽い気持ちでね……。

  そのとばっちりを私が受ける事になったなら、ついてないわ… 」


新御睛雉

「 《 囲碁サロン 》に着いたらぐに対局するのか?

  時間が有ればオレが練習相手になってもいんだが── 」


舘嵜春加

「 付け焼きで囲碁を打っても、相手が相手だし、意味ないんじゃないの? 」


新御睛雉

「 それもそうか──。

  例えいさぎよまけたとしても、誰もかんざきを責めたりはしないさ。

  かんざきねえさん以外はな? 」


舘嵜春加

「 そうかもね。

  囲碁漫画しか読んだ事のない未経験者に『 勝て 』なんて、誰が聞いても無茶りだもの 」


 《 中学校 》の[ 正門 ]をて、最寄り駅に在る《 囲碁サロン 》をして歩く。

 こころしかあしりが重いわ……。


──*──*──*── 最寄り駅付近


舘嵜春加

「 へぇ、ほんとうに《 囲碁サロン 》が3軒も在るんだ 」


新御睛雉

彼処あそこ昨日きのう寄った【 オアリスのいこい 】だ 」


舘嵜春加

「 ふぅん。

  姉がかよってる《 囲碁サロン 》は、あっちかな 」


 ねぇさんが待ってる《 囲碁サロン 》か。

 しょうじきはいりたくない。

 このまま回れ右して帰ったら駄目かな??

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ