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☀ 妖精さんと私  作者: 雪*苺
【 14歳 】
6/23

✒ 危険な子 6


舘嵜春加

ねぇさんは頻繁に《 囲碁サロン 》にかよって、囲碁を打ってるよね。

  ねぇさんの棋力は分からないけど、初心者じゃないんだから、そこそこの強さでは有るよね? 」


靉子

「 そうね……。

  なにせ小学6年生からかよってる御得意様だもの。

  《 囲碁サロン 》が開催してる大会に参加したときは賞を貰えたくらいの実力は有る筈よ 」


舘嵜春加

「 そうだよね。

  ねぇさんは立派な囲碁経験者だよ。

  その反面、私はどうかな? 」


靉子

はる? 」


舘嵜春加

「 私はねぇさんが読んでる囲碁漫画をたまに読むぐらいで、囲碁のルールなんて知らないよ。

  囲碁なんてした事も無いの。

  碁石をさわった事も無ければ、碁盤をさわった事だって無いよ。

  碁石をさわった事が無いんだから、碁石を持った事も無いし、掴んだ事だって無いの。

  分かるかな?

  とき(どき)囲碁漫画を読みはしてるけど、囲碁のルールなんて知らない、囲碁をした事も無いド素人しろうとなんだよ、私はね。

  囲碁経験のまったく無い妹に、囲碁勝負をさせて “ かたきたせる ” なんて無謀な事なんだよ。

  ねぇさんと私の違いを理解してくれたでしょ 」


 はい、言ってやっりましたぁ~~~~。

 これで囲碁経験の無いド素人しろうとな私に、生意気な中学生にいどんで、「 おねえちゃんの代わりにリベンジマッチして! 」なんて言えないでしょ!!


靉子

「 それがなに

  そんな事は百も承知に決まってるじゃないの。

  ちゃんと理解してるよ、はる♥️ 」


舘嵜春加

「 は?

  理解してる??

  がよ!!

  ねぇさんは、囲碁経験が皆無な私に、囲碁経験の有るねぇさんを完膚無き迄に叩きのめしてかせた中学生と “ 囲碁勝負をしろ ” って言ってるんだよ! 」


靉子

「 そのとおりよ、はる

  なにも間違ってないわよ 」


舘嵜春加

「 ………………あのね、ねぇさん。

  囲碁経験者のねぇさんがボロけした相手だよ。

  囲碁未経験の私が、その強い中学生と対局したからって、勝てる訳が無いのは決定事項だよ。

  勝負以前の問題なの。

  勝負する迄も無く、私は勝てないの。

  私にはねぇさんのかたきて無いの! 」


靉子

「 勝って、はるちゃん!

  おねえちゃんの為に勝利をほしいの。

  やりもしないで “ 出来ない ” って諦めないで!

  挑戦してみないと結果は分からないのよ、はる

  お願いよ、自分で自分の限界をせばめないで!

  はるは出来る子なのよ。

  勝てるわ!! 」


舘嵜春加

「 囲碁未経験者の私のに勝てる要素が有るっての…… 」


靉子

「 だってはるほかの子とは違うもの。

  そんな気がするのん♥️ 」


舘嵜春加

「 『 そんな気がするのん♥️ 』でめないでほしいんだけど! 」


靉子

「 兎に角、相手の生意気なちゅうぼうには、『 私の妹が、ようと私の代わりにリベンジして、アンタをコテンパンのボロけさせて、泣かせるから! 首を洗って覚悟してなさいっ!! 』って宣言しといたから、宜しくね★

  ようと私の顔に泥を塗らないように、やっつけてね! 」


舘嵜春加

「 はぁ!?

  なにを勝手に宣言しちゃってくれてんの?!

  初めから私に拒否権なんて無いって事ぉ? 」


靉子

「 対局はね、明日あしたの放課後なの。

  《 自宅 》に速攻しないで《 囲碁サロン 》にるのよ。

  じゃあ、おねえちゃんは入浴してるからねぇ~~ 」


 ねぇさんは嬉しそうに両手を振って、階段をがって行った。


舘嵜春加

「 はぁ…………。

  最低ぇ過ぎるでしょ、ねぇさん!! 」


妖精チック

〔 困ったね。

  明日あしたなんて、きゅう過ぎるよ。

  たしかに最低だよ 〕


舘嵜春加

「( チック、どうしよう……。

   囲碁なんて打った事ないのに……。

   6も相手にサービスしても勝っちゃうような相手に勝てる訳ないじゃない )」


妖精チック

はる──。

  よし、明日あしたはボクに任せて! 〕


舘嵜春加

「( チック?

   任せるって囲碁勝負の事? )」


妖精チック

〔 そうだよ!

  妖精のボクに、人間の娯楽(遊び)は幼児のママゴトさ!

  沈まない豪華客船に乗ったつもりでなよ! 〕


舘嵜春加

「( チック、囲碁のルール知ってるの?

   そもそも出来るの? )」


妖精チック

〔 囲碁なんてチョロスだよ~~! 〕


舘嵜春加

「( がとう、チック。

   チックの言葉に素直に甘えるね )」


妖精チック

〔 うん!

  それにしてもあいってさ、はる以上にマジでヤバい子だよね。

  全国模試で3位とは思えないよ。

  大事な事だから、2度言ったよ! 〕


舘嵜春加

「( 私も言ったから3度目ね。

   まぁ、実際には2位の人と同じ点数だったんだよ。

   “ かんざき ” ってみょうを書いてたらねぇさんが2位だったよ。

   名前は “ あいうえお順 ” で発表されるから、みょうで損しちゃってるだけなんだよね…… )」


妖精チック

〔 そっか~~。

  あいみょうは “ ない ” だったよね 〕


舘嵜春加

「( そっ、ないあい──。

   かぁさんの旧姓ね )」


妖精チック

〔 不便だよねぇ。

  1つ屋根のしたで暮らす家族なのに、ひょうさつ父方(かん)の姓(ざき)母方(ない)の姓()に別れてるなんてさ──。

  なんで子供の視点で考えないんだろうね。

  子供が産まれるたびに “ 選択 ” を迫られてさ、かっとうは子供に受け継がれるじゃんか。

  夫婦別姓なんて、子供に強制的親子別姓だよ。

  ≪ にっぽんこく ≫の政治家は家族の絆を崩壊させたいのかな~~?

  家族の単位を消して、最終的には戸籍制度の廃止を狙ってるんだろうけどさ、そんな危険思想を持ってる政治家を政界に、政治に参加させてたら駄目じゃないのかな~~。

  国会議員の資格をはくざつして権力を奪ってやらないとさ!

  ボクがしく心臓を頂いちゃってもいかな、はるぁ~~ 〕


舘嵜春加

「( 別にいんじゃないの?

   夫婦別姓を “ 選択する人 ” だけの問題で済まなくなるのはほんみたいだし。

   戸籍制度を廃止されたら先祖と子孫との繋がりが分からなくなっちゃうじゃない?

   それって子孫としては困る事だよね。

   国民に有害な法案を進めるような破壊的思想の政治家なんて、この国にはらないかもね。

   ちゃんとりょの事故にいんぺいしてから心臓をべなよ )」


妖精チック

はるぁ~~♥️

  よぉ~~し、明日あしたの囲碁勝負に向けて、新鮮な心臓をべちゃうよぉ~~ 〕


舘嵜春加

「( 明日あしたのニュースを飾るのは、破壊的思想を持った政治家達の集団事故死かもね )」


妖精チック

〔 あははっ★

  いね、それぇ~~。

  よぉ~~し、はるから許しがたから、こん分身体(光の玉)に頑張ってもらっちゃうよぉ~~ 〕


 妖精チックは嬉しそうにちゅうをクルクルと舞っている。

 明日あしたのニュース、どうなっちゃうのかな。

 犯人が “ 妖精 ” なんて誰も思わないだろうし、どうでもいっか。


 とうとい犠牲……でも無いか。

 家族を壊して、 ≪ にっぽんこく ≫を解体させようとたくらんで、水面で活動してる政治家だもんね。

 破壊的思想の政治家達が、政界からなくなったら、少しはマシになるかも??

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