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☀ 妖精さんと私  作者: 雪*苺
【 14歳 】
5/10

⭕ 危険な子 5


──*──*──*── 22時


???

「 ただいまぁ~~。

  はるぁ~~!

  おねえちゃんのかたきってぇ~~!! 」


舘嵜春加

なにごとぉ!? 」


妖精チック

〔 今、い所なのにぃ!

  あいめぇ~~、こえデカいよぉ! 〕


舘嵜春加

ねぇさん、帰宅そう(そう)なんなの……。

  『 かたきて 』って、物騒── 」


靉子

はるにぃ~~~~、ムカつくちゅうぼうをケチョンケチョンにかしてほしいのぉ~~!!

  私の代わりにぃ~~。

  だいきなっ、おねえちゃんのかたきってくれるわよね!! 」


舘嵜春加

「 元気にきてるじゃん…… 」


靉子

「 私をかした生意気なちゅうぼうを泣かせてやりたいのよ、キィィィィィ~~~~!! 」


妖精チック

コイツ(靉子)ぅ~~!

  TVテレビまえに立ちやがったよ、はるぁ~~!!

  見えない~~!! 〕


舘嵜春加

ねぇさん、TVテレビまえから退いて。

  今、洋画を見てるの。

  邪魔しないでくれるかな 」


靉子

はるぁ!

  洋画よりもだいきなっ、おねえちゃんを優先してぇ!!

  どうせ録画してるんでしょ。

  おねえちゃんのはなしを聞いてよぉ~~~~ 」


舘嵜春加

「 はぁ……。

 { なんが全国模試3位かなぁ…… }」


 しつこいねぇさんは、私の首に腕を回して抱き付くと、ユッサユサと私を強くする。


舘嵜春加

「( ぽどくやしい事でも有ったって事か──。

   ちょうぜつめんどうなんだけどぉ~~~~ )」


妖精チック

〔 マジで自分勝手な奴だよね、はる

  家族じゃなかったら心臓をえぐり取ってる所だよ! 〕


舘嵜春加

「( チックの気持ちは痛いほど分かるよ…… )

  分かったよ、ねぇさん……。

  はなしくらいなら聞いてあげるから離れて…… 」


靉子

「 ふるるるん♥️

  おねえちゃん想いの優しいはるちゃん、だいきぃ~~ん♥️ 」


梢憙

「 ………………僕は退散するねぇ 」


 囲碁漫画をすうさつかかえたこずは、そそくさと[ 居間リビング ]からて行った。


舘嵜春加

「( こずぃ~~~~。

   自分だけげやがったわねぇ!!

   卑怯な子っ!! )」


妖精チック

さすは甥っ子だよ。

  血は争えないねぇ~~ 〕


舘嵜春加

「( 感心してないの )

  ねぇさん、一体どうしたの?

  今日きょうも《 囲碁サロン 》で打ってたんだよね? 」


靉子

「 うん……。

  ようと一緒に楽しく打ってたよ。

  17ごろだったかな~~。

  ちゅうぼうたのよね。

  初めてさんだったみたいでね、緊張してると思ってようと一緒にこえを掛けて──、しばらく一緒に打ってたのよ 」


舘嵜春加

「 ふぅん?

  明らかに(?)《 囲碁サロン 》にたのが、“ 初めてさん ” な中学生にわざ(わざ)こえを掛けてあげて、相手をしてあげたんだ?

  親切だね 」


靉子

はるぁ~~。

  言葉のはし(ばし)とげ(とげ)しさを感じるんだけど…… 」


舘嵜春加

「 気の所為だから続けて 」


靉子

「 う…うん……。

  それでね── 」


──*──*──*── 省略


靉子

「 そんな訳でね、対局をする事になったの!

  ようけちゃって──、私も頑張ったんだけどけちゃったの……。

  生意気なちゅうぼうにボロけよ!

  ようも私も6置き石(ハンデ)有りで打ったのに、なん挑戦しても勝てないの!!

  もぅもぅもぅもぅ、くやしくてぇ~~~~!!

  だんを踏んで帰ってたって訳なのよぉ~~ 」


舘嵜春加

「 ん~~?

  ようさんとねぇさんがくろばんせんだったんだよね?

  6ってのは、盤上に黒石を6つ置かしてもらってる状態で、相当の陣地を相手からけんじょうしてもらえてる状態から始めた──って事? 」


靉子

「 そうよ! 」


舘嵜春加

「 それってようさんとねぇさんには有利でがたい状態だった……って事だよね? 」


靉子

「 そうね。

  はるの言うとおり、ちょうぜつ有利なスタートだったわよ★ 」


舘嵜春加

「 ………………相手は私と同じ中学生だって?

  なんで有利な状態からスタートしたのに中学生にけちゃったの? 」


靉子

「 分かんないわよぉ~~。

  あっと言うくつがえされてけちゃったんだもん。

  高校生相手に勝つんだから、相当に強いって事よ! 」


舘嵜春加

「 6ぶんのハンデを消しちゃう棋力の中学生ね……。

  そんな子もるんじゃないの?

  小学生が低学年でプロ棋士になれちゃうような業界なんでしょ? 」


靉子

「 そんなの一握りだからね!

  低学年でプロ棋士になる子なんて、本物のさいさいよぉ~~!

  6ぶんのハンデを守りながら打ってだけどぉ~~~~。

  ようと私をかしてはじかせた生意気なちゅうぼうがムカつくのぉ゛~~~~!!!!

  ぜってぇにボロかせて、泣かしてやりてぇのよぉ~~~~!!

  ムッキィィィィィ~~~~ 」


舘嵜春加

ねぇさんが対局にけてくやしい気持ちはなんと無くだけど分かったけど──、『 かたきて 』ってさ、ねぇさんをかした中学生と私を打たせる気なの? 」


靉子

「 ピンポぉ~~ン!

  おおたりぃ♥️

  はるはなしが早くて助かるわぁん♥️ 」


舘嵜春加

しょうなの? 」


妖精チック

〔 馬鹿じゃね、コイツ(靉子)ぅ~~。

  マジでなんで全国模試で3位なんだろうねぇ~~ 〕


靉子

「 マジよ!

  だってぇ、私にははるしかないじゃないのぉ。

  はるなら大丈夫だから、おねえちゃんの為に頑張って★ 」


舘嵜春加

ねぇさん…………頭のネジ、ゆるんでる?

  もし、大事なネジが抜け落ちてる自覚が有るなら、脳外科にでも行って抜けた場所に新しい(まとも)なネジをれててもらって。

  お願いします 」


靉子

一寸ちょっとぉ~~~~。

  いくなんでも、お姉ちゃんに対してどくぜつ過ぎない?! 」


舘嵜春加

「 全然だよ。

  だいきなねぇさんにね、早く “ しょうに戻ってほしい ” ってせつに願ういもうとごころだよぉ~~ 」


靉子

「 おねえちゃんはしょうよ。

  心配しないで、優しいはる♥️ 」


舘嵜春加

「 全然しょうじゃねぇから!

  ねぇさんと私は違うんだよ!

  わざ(わざ)言わないと分かんないの? 」


靉子

「 違わないわよ!

  はるは私の可愛い妹なのよ!

  自分で自分をしないで!

  はるは出来る子だよ。

  自信を持って!! 」


妖精チック

〔 ちっとも噛み合ってないねぇ~~。

  ほんとうに頭のネジが抜けてるんじゃないかな~~ 〕


舘嵜春加

ねぇさん、今から私が言う事を聞いて、判断してほしい。

  ねぇさんは秀才で、馬鹿じゃないんだから、出来るよね? 」


靉子

はる……。

  分かったわ…………話してみて。

  はるはなしを聞くわ 」


舘嵜春加

がとう、ねぇさん 」


妖精チック

〔 納得してくれたらいんだけどねぇ~~ 〕


舘嵜春加

「( 納得してもらわないと困るんですけど…… )」


 私は息をいてから、ねぇさんに重要で重大なはなしを始めた。

◎ 訂正しました。

  なん(そう) ─→ そう(そう)

  話くらいなら ─→ はなしくらいなら

  初めてさんな中学生に ─→ “ 初めてさん ” な中学生に

  こえを掛けてあげで、─→ こえを掛けてあげて、

  くやしい気持ちは─→ けてくやしい

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