──*──*──*── 舘嵜家
舘嵜春加
「 ただいまぁ~~ 」
???
「 お帰り、春ちゃん! 」
舘嵜春加
「 梢憙!
来てたんだ。
久し振りね 」
梢憙
「 うん♪
会いたかったよ、春ちゃん♥️ 」
舘嵜春加
「 もしかして留守番してた? 」
梢憙
「 まぁね!
春ちゃん、今晩の御飯は生姜焼き丼だってさ 」
舘嵜春加
「 ふぅん、そう。
宿題するから部屋には入って来ないでね 」
梢憙
「 此処間ングですれば良いいのに 」
舘嵜春加
「 今夜は洋画を見ないとだから、集中したいの 」
梢憙
「 洋画って、劇場版【 ナルシュカ 】の事?
未公開シーンを加えたノーカット放送だっけ? 」
舘嵜春加
「 そっ!
それを見る為に夕飯までに宿題を終わらせて、入浴も済ませたいの 」
梢憙
「 録画しないの? 」
舘嵜春加
「 当然するけど 」
梢憙
「 するのに見るんだ……。
まぁ、頑張ってね?
邪魔はしないから 」
舘嵜春加
「 有あり難がとう、梢こず憙き! 」
私は[ 居間リビング ]を出でて、階段を上あがる。
2階の[ 自室 ]に入はいったらドアの鍵を施錠した。
セーラー服を脱いで、部屋着ぎに着替えたら机に向かう。
舘嵜春加
「 GWゴールデンウィーク用に出された宿題を終わらせるよ。
チックも手伝ってよね 」
妖精チック
〔 任せてよ。
人間の宿題なんてのは、ボクにはチョチョイのチョイだよぉ~~ 〕
舘嵜春加
「 頼もしいね。
GWゴールデンウィーク中ちゅうに清掃活動が出来るかは、チックのフォローに掛かってるからね! 」
妖精チック
〔 手始めに何なにから始めるんだい? 〕
私は妖精チックに手伝ってもらいながら、出だされた宿題を順調に片かた付づける。
妖精チックが居いてくれる御蔭で宿題が捗はかどって助かるわ♥️
舘嵜春加
「 ふぅ~~。
何なんとか終われたねぇ~~。
有あり難がとう、チック。
助かったよ 」
妖精チック
〔 どう致しましてだよ、春はる加か!
これでGWゴールデンウィークは清掃活動に専念出来るね! 〕
舘嵜春加
「 そうね。
で──、肝心の目め星ぼしは付いてんの?
獲物ターゲットを探す所から始めるのは嫌いやだからね 」
妖精チック
〔 任せてよ。
リストアップは済んでるよぉ~~ 〕
舘嵜春加
「 仕事が早いわね、チック 」
妖精チックは獲物ターゲットの名前が書いてある用紙と❌バッテンをしてある地図を見せてくれる。
用意が良いんだから──。
神しん聖せい力りょくを高める心臓の事になると流さす石がね。
舘嵜春加
「 60近い獲物ターゲットが居いるのね。
全部狩かれるかしらね? 」
妖精チック
〔 大丈夫だよぉ~~。
近場から片かた付づけて行こうね!
4日も有るからさ、回れるよぉ~~ 〕
舘嵜春加
「 だと良いいけどね 」
???
「 ──春はるちゃん、夕飯の時間だよぉ~~。
下おりて来きてぇ~~ 」
階段の下したから私の名前を呼ぶ声こえが聞こえた。
梢こず憙きの声こえだね。
舘嵜春加
「 宿題も終わったし、着替えを持って1階に下おりよっか 」
妖精チック
〔 そうだね。
生姜焼き丼かぁ~~。
美お味いしいだろうね 〕
私は入浴用の着替えとフェイスタオル,バスタオル,下着,パジャマをカゴに入いれる。
ドアの鍵を解錠したら、[ 自室 ]を出でて、階段を下おりる。
──*──*──*── 1階
妖精チック
〔 良いい匂においだねぇ~~♪
これは間違い無く、美お味いしい生姜焼き丼だよ、春はる加かぁ~~♥️ 〕
舘嵜春加
「( チックは食べれないでしょ )」
妖精チック
〔 食べれなくても良いいんだよぉ~~。
佛ほとけ様さまだか菩ぼ薩さつ様さまだかの御飯は “ 線香の煙だよぉ~~ ” って、神じん社じゃ佛ぶっ閣かくの番組で言ってたじゃんか。
美お味いしい料理の匂においはぁ~~妖精の御飯だよぉ♥️ 〕
舘嵜春加
「( 佛ほとけ様さまだか菩ぼ薩さつ様さまだかって──。
何なんで覚えてないの?
抑そもそも、TVテレビで言ってるのは “ 佛ほとけ様さま ” じゃなくて、亡くなった人を指す “ 仏ほとけ様さま ” の方ほうでしょ?
“ 神じん社じゃ佛ぶっ閣かく ” だって、亡くなった人間の霊れい魂こんを神格化して神かみ様さま扱いして祀まつってる仏ぶっ閣かくの事じゃなかった? )」
妖精チック
〔 其そ処こ迄は覚えてないよ。
今、大事なのはね、“ 線香の煙が御飯 ” って所なのさ! 〕
舘嵜春加
「( 何なに気げに好いい加減よね、チックって。
神様になる為に神しん聖せい力りょくを高めてんのに── )」
妖精チック
〔 僕達がクラスチェンジしてなれる “ 神様 ” と〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉── “ 諸しょ天てん善ぜん神しん,諸しょ佛ぼとけ,諸しょ菩ぼ薩さつ ” とは異なるよ。
逆さか立だちしたって、別次元の存在である〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉にはな・れ・な・い・のさ。
僕達も人間と同様に “ 原テ質フ ” から構成されている生体だけどね、〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉は “ 原テ質フ ” で構成されていない存在なんだよ。
“ 原テ質フ ” を生うみ出す存在なんだよ。
宇宙,大宇宙,暗黒宇宙,原始宇宙,ブラックホールだけじゃなく、彼等の怨念すらも〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉が “ 原テ質フ ” から生うみ出したんだよ。
まさに〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉は別次元の存在なのさ! 〕
舘嵜春加
「( 壮大な話はなしね )」
妖精チック
〔 そうだよ。
壮大な話はなしだよ。
でも、今、大事なのは美お味いしい料理の匂においは、“ 妖精の御飯 ” って事なのさ★ 〕
舘嵜春加
「( はいはい )」
──*──*──*── ダイニングキッチン
[ 居間リビング ]と[ DKダイニングキッチン ]を仕切っているカーテンを開あけて、[ DKダイニングキッチン ]に入はいる。
食卓には出来立ての生姜焼き丼が3つ置かれている。
梢こず憙きの分ぶん,私の分ぶん,母の分ぶんね──。
舘嵜春加
「 母かぁさん、姉ねぇさんは?
母かぁさんが帰宅してるなら、姉ねぇさんも一緒の筈じゃないの? 」
母親
「 靉あい子すは《 囲碁サロン 》に残ってるわ。
何なんでもイケメンの男子と対局をするとかでね 」
舘嵜春加
「 またイケメン?
本ほん当とに姉ねぇさんはイケメン好すきだよね……。
流さす石が母かぁさん似にだね 」
母親
「 何なに言ってるの。
春はる加かだって醜ブ男おとこよりも顔面偏差値の高いイケメンが好すきでしょ。
声こえも大事よ★ 」
舘嵜春加
「 まぁ……そりゃね……。
面めん食くいいが醜ブ男おとこよりイケメン好ずきなのは普通でしょ?
父とうさんは全然イケメンじゃないけどね…… 」
母親
「 あらっ、酷ひどい子ねぇ。
パパだって若い頃はイケメンだったのよ!
今は見る影も無いけどね、女子にキャーキャー言われてモテモテだったんだからぁ~~。
今はツルピカだけど、髪だってフサフサしていたのよ 」
舘嵜春加
「 想像も付かないんだけど…… 」
母親
「 証拠の写真は火事で全部、燃えちゃったから……。
見せてあげられないのが悔くやまれるわぁ~~。
一ひと目め惚ぼれしちゃうイケメンだったのに…… 」
母かぁさんは残念そうに話してくれる。
生姜焼き丼は文句無しに美お味いしい。
父とうさんの胃袋を鷲わし掴づかみにしたのは親子丼だって言ってたっけね。
夕飯を食べ終えた私は、30分ぷん後ごに入浴を済ませた。
何い時つでも寝れる様ようにパジャマ姿で準備は万端!
──*──*──*── 居間
【 ナルシュカ 】が始まる時間まで、ソファーに座すわって待機中ちゅう。
暇だから[ 居間リビング ]に設置してる本ほん棚だなに並べられている囲碁漫画を手に取って読む。
梢憙
「 靉あいちゃん遅いね。
もう直すぐ9時21時になるよ 」
舘嵜春加
「 姉ねぇさんは高校生だから、大丈夫だよ。
防犯グッズも持ってるし、護身術の心こころ得えも有るからねぇ~~ 」
梢憙
「 護身術って合気道の事だよね? 」
舘嵜春加
「 そっ。
姉ねぇさんを襲うと返り討ちに遭って病院送り確定だよ。
あれでも危害を加える犯罪者には容赦しないからねぇ~~ 」
梢憙
「 頭脳明めい晰せきで合気道も極きわめてるって凄いよね 」
舘嵜春加
「 姉ねぇさんは私と違って、運動神経も抜群だからねぇ~~。
心配するだけ無駄かな 」
梢憙
「 そうだね…… 」
妖精チック
〔 そろそろ、“ 木曜洋画劇場 ” が始まるね 〕
舘嵜春加
「( やっとか。
楽しみぃ~~♥️ )」
開始の時間になって、“ 木曜洋画劇場 ” が始まった。
◎ 訂正しました。
此処居間リビング ─→ 此居リビ処間ング
施錠する。─→ 施錠した。
頼もしいわね。─→ 頼もしいね。
掛かってるんだからね! 」─→ 掛かってるからね! 」
終われたわねぇ~~。─→ 終われたねぇ~~。
❌(バッテン)をしてある ─→ ❌バッテンをしてある